12月は忙しない。
もう12日だね、クリスマスまであと半分だね、
と、生徒が言ってて、はっとした。
もう12日かー。現実感なし。
後期ビックイベントの1つ、福祉体験学習がようやく終わった。
生徒たちが地域にある福祉施設を訪れ、1日職場体験をさせてもらう。
近隣の約50カ所ほどの高齢者介護施設、ケアハウス、地域作業所、保育園などに協力していただいた。
今年は、職場の人にインタビューして本格的な職場紹介冊子を作るという(株)リクルートとコラボした企画も入って、
現場の方々も大変忙しい中、子どもたちの質問に丁寧に答えてくださった。
今日、報告書をまとめたり福祉体験で得たことをポスターにしたり、
お礼の手紙を書いたりと、担任はほぼ1日クラスはり付きで、かなり体力的にしんどい日だった。
福祉体験当日、駅でのチェックポイントを通過する一番早い班が7:20だったので、
いつもよりかなり早い時間に家を出た。
チェックポイントの仕事は辛い。
吹きっさらしの駅に2時間ほど立ちっぱなしである。
生徒が来ない時間帯を見計らって、熱いコーヒーを買いに行く。
卒業生が何人か、高校への登校時間で通り過ぎた。
いつの間にか、顔立ちだけでなく挨拶も大人っぽくなっている。
全班、チェックポイント通過が確認できたら、
担当の施設を回って生徒の様子を見たり、アンケート用紙を職員の方にお渡しして、
今回、お世話になっていることのお礼を伝える。
いつも横柄な態度で学校生活を過ごしている生徒でも、
こういうとき、全く違う顔を見せるから面白い。
私は車やバイクなどの交通手段がないので、
主に学校から徒歩圏内の保育園と高齢者介護施設をいくつか回る担当だったのだけど、
生徒指導関係で名前がよく上がってくる生徒がわんさかいたにも関わらず、
結構みんな、サマになっていた。
一番おおお!と思ったのは、
性格がきつくて、いつも周囲と軋轢を生むある男子生徒。
保育園での実習で、人見知りの激しい小さな女の子に最初大泣きされて困り果てていたらしいのだけど、
一生懸命に慰めていたら、その子が少しずつ近づいてきて、
最後は彼の足に、ハシっとしがみつくようになったという。
私がその保育園を訪問したときには、もうすっかり仲良し(?)で、
お手つないでお散歩していた。
職員の方が、
「あの子はなかなか人になじまないんですよ、◎◎くんは凄いですよ!」
と褒めてくださった。
女の子を連れて散歩しているその生徒のそばにいって、
「どう?保育園は。」と聞いたら、
「・・・・楽しい。」
と、今までみたこともない照れた顔でつぶやいた。可愛い。
いつも長い時間過ごしている生徒のことだから、
なんとなくだいたい知ってるような錯覚に陥ることもあるけれど、
こういう、校外学習の際などにみせる顔の意外さにはっとさせられる。
生きる力なんて、案外、学校が削いでいるだけなのかもしれない。
そして人間は、当たり前だけど多面体の心の持ち主なのだ。
バタバタと事後学習が終わり、お礼の手紙の誤字脱字や文章の流れなどを確認した。
体験で、人が学ぶことがいかに多いか。
そして机上で学べることは空虚・・・・。
もう今日は、営業は終了します、と18時頃退勤した。
3年生担任の先生たちは、これからが忙しい。
英検や漢検などの資格や入賞記録などのデータの整理や確認に追われている。
もうすぐ、高校の入試相談が始まる。
帰りにコーヒーショップで、黒糖豆乳コーヒーとチーズケーキを食べる。
これくらいいいでしょう。
来週の三者面談がラストの大きなお仕事で、今年も終わる。
あともう一息。
帰りの道があまりに寒い。風邪でも引きかけているのか。
家に帰ると手を洗って着替えて、一目散にヒーターをつけて、しばらくそこから動けない。
ようやく少し暖まったら、タマネギを切ってオニオンスープを作った。
簡単だけど、美味しい。
そしてちょっと様子がおかしい。
昨日から、また耳に膜が張ったようになっていて、世界の音が少し遠い。
用心のため、まだ残っている薬を飲んでおいた。
しんどくなると、弱いところにひずみが出てくるのだろう。
音が少し遠くに聞こえると、世界自体が遠い気がする。
薄い膜の向こうで、世界が動く。
繭の中みたいだ。
今は少しだけ、繭の中で何も考えずに眠っていたいなと思う。
もう12日だね、クリスマスまであと半分だね、
と、生徒が言ってて、はっとした。
もう12日かー。現実感なし。
後期ビックイベントの1つ、福祉体験学習がようやく終わった。
生徒たちが地域にある福祉施設を訪れ、1日職場体験をさせてもらう。
近隣の約50カ所ほどの高齢者介護施設、ケアハウス、地域作業所、保育園などに協力していただいた。
今年は、職場の人にインタビューして本格的な職場紹介冊子を作るという(株)リクルートとコラボした企画も入って、
現場の方々も大変忙しい中、子どもたちの質問に丁寧に答えてくださった。
今日、報告書をまとめたり福祉体験で得たことをポスターにしたり、
お礼の手紙を書いたりと、担任はほぼ1日クラスはり付きで、かなり体力的にしんどい日だった。
福祉体験当日、駅でのチェックポイントを通過する一番早い班が7:20だったので、
いつもよりかなり早い時間に家を出た。
チェックポイントの仕事は辛い。
吹きっさらしの駅に2時間ほど立ちっぱなしである。
生徒が来ない時間帯を見計らって、熱いコーヒーを買いに行く。
卒業生が何人か、高校への登校時間で通り過ぎた。
いつの間にか、顔立ちだけでなく挨拶も大人っぽくなっている。
全班、チェックポイント通過が確認できたら、
担当の施設を回って生徒の様子を見たり、アンケート用紙を職員の方にお渡しして、
今回、お世話になっていることのお礼を伝える。
いつも横柄な態度で学校生活を過ごしている生徒でも、
こういうとき、全く違う顔を見せるから面白い。
私は車やバイクなどの交通手段がないので、
主に学校から徒歩圏内の保育園と高齢者介護施設をいくつか回る担当だったのだけど、
生徒指導関係で名前がよく上がってくる生徒がわんさかいたにも関わらず、
結構みんな、サマになっていた。
一番おおお!と思ったのは、
性格がきつくて、いつも周囲と軋轢を生むある男子生徒。
保育園での実習で、人見知りの激しい小さな女の子に最初大泣きされて困り果てていたらしいのだけど、
一生懸命に慰めていたら、その子が少しずつ近づいてきて、
最後は彼の足に、ハシっとしがみつくようになったという。
私がその保育園を訪問したときには、もうすっかり仲良し(?)で、
お手つないでお散歩していた。
職員の方が、
「あの子はなかなか人になじまないんですよ、◎◎くんは凄いですよ!」
と褒めてくださった。
女の子を連れて散歩しているその生徒のそばにいって、
「どう?保育園は。」と聞いたら、
「・・・・楽しい。」
と、今までみたこともない照れた顔でつぶやいた。可愛い。
いつも長い時間過ごしている生徒のことだから、
なんとなくだいたい知ってるような錯覚に陥ることもあるけれど、
こういう、校外学習の際などにみせる顔の意外さにはっとさせられる。
生きる力なんて、案外、学校が削いでいるだけなのかもしれない。
そして人間は、当たり前だけど多面体の心の持ち主なのだ。
バタバタと事後学習が終わり、お礼の手紙の誤字脱字や文章の流れなどを確認した。
体験で、人が学ぶことがいかに多いか。
そして机上で学べることは空虚・・・・。
もう今日は、営業は終了します、と18時頃退勤した。
3年生担任の先生たちは、これからが忙しい。
英検や漢検などの資格や入賞記録などのデータの整理や確認に追われている。
もうすぐ、高校の入試相談が始まる。
帰りにコーヒーショップで、黒糖豆乳コーヒーとチーズケーキを食べる。
これくらいいいでしょう。
来週の三者面談がラストの大きなお仕事で、今年も終わる。
あともう一息。
帰りの道があまりに寒い。風邪でも引きかけているのか。
家に帰ると手を洗って着替えて、一目散にヒーターをつけて、しばらくそこから動けない。
ようやく少し暖まったら、タマネギを切ってオニオンスープを作った。
簡単だけど、美味しい。
そしてちょっと様子がおかしい。
昨日から、また耳に膜が張ったようになっていて、世界の音が少し遠い。
用心のため、まだ残っている薬を飲んでおいた。
しんどくなると、弱いところにひずみが出てくるのだろう。
音が少し遠くに聞こえると、世界自体が遠い気がする。
薄い膜の向こうで、世界が動く。
繭の中みたいだ。
今は少しだけ、繭の中で何も考えずに眠っていたいなと思う。