しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

僕はクマのままでいたい

2012-01-23 22:30:39 | 日記

・・・寒い。
神奈川は冷たい雨模様。
明日の朝には雪になっているそうだ。
もう明日は学校、休みにしようよ・・・・。
猫みたいにこたつで丸くなっときたいよ~!!

土曜夜、日曜夜と2日間、発疹を治すための飲み薬を服用していたんだけども、
普段は薬をほとんど飲まないせいか、効果てきめんだった。
症状に対して効果があるのはもちろんのこと、
「眠くなることがあります」という注意書き通り、しっかりと眠くなった。
そして、今日もフル授業、
からの職員会議だったから、余計に、会議中眠くて仕方なかった。

しかし、薬を飲んだ2日間の夜、不思議な経験をした。
2日間とも同じ夢を見た。
起き抜けにはしっかり内容を覚えていたけど、今は少しあやふやだ。

多くの人と同じ夢を見る、という夢。
夢の中で、自分は眠っていて夢をみていて、その夢を他の人もみている。
私は夢の中で、そのことに興奮して目覚める。
そのあとすぐ本当に目が覚めて、
「すごいことになった!他の人とおんなじ夢をみた!」
と5分くらい興奮していたけど、ふと我に返った。
2回、目が覚めて、夢の中でさらに夢をみていたことに気がついた。
・・・なんかややこしいな。

こんな夢は見たことがない。
絶対、薬のせいだと思う。
調べると、こういう「夢の中で夢」というのは「明晰夢」という種類のもののようだ。
普通、眠っているときは自我も眠っているのだけど、
「明晰夢」の場合は自我が目覚めているらしい。
薬のせいで、頭の一部分が起きているのに、
他の部分が眠っているような、変な現象が起こったんじゃないかと思う。

薬といえば、思い出すのはタミフル。
妹がインフルになって、タミフルを処方してもらったのだけど、
どうしたことか妹が妙に興奮して、落ち着かなくなったことがある。
治ったあと、妹にその時のことを聴くと、
自分でもわからないけど、なんか頭の中が渦を巻いてるみたいだった、
とのこと。
世界がゴッホの絵みたいに見えたんだろうか。
熱じゃなくて、薬のせいだと私は思ってる。

薬ってこわい。

学生時代、海外に遊びに行った同級生が旅行先で「クスリ」をやった、
という話をきいたことがあった。
詳しくはきかなかったけど、珍しいから、面白そうだからという理由だったようで、
変な模様とか見えた、といってた。
なんの「クスリ」かは知らない。怖くてきけなかった。

薬とクスリじゃ、ニュアンスがずいぶん違うけど、本質的には変わらないだろう。
私が2日間服用したザイザル錠も、なにかしら私の頭の中で化学変化を起こしているはずだ。

自分のことなのに自分でコントロールできないことの怖さをちょっと感じた。
本当はあと5日間分あるんだけど、なんだか怖くて、もう飲みたくないんだなあ・・・。
そもそも、この薬をなんで飲まなきゃいけないのか、原因がわからないのが一番怖い。
放射能関係だったら嫌だな、と頭をかすめて飛んでいった、ね・・・・。

どんなに寒がりで情けない私でも、私のままでいたいのです・・・・・・。

とまで書いて、昔、大好きだった絵本を思い出した。
「僕はクマのままでいたかったのに」 イエルク・シュタイナー 著 イエルク・ミュラー 絵 


薬の話とは関係ないかもだけど、私が私でいる、ということには関係ある。
母がコレクションしていた絵本の中にあった本だった。

この物語の主役のクマ、冬眠から覚めると、
穴の上に工場が建っていた。
クマは穴から出てきたとたんに
「この、薄汚い人間が!働け!!」
とひげ(?毛?)を剃らされて、労働者として他の人間と一緒に働かされる。
「僕は人間じゃない!クマなんだ!」と訴えても誰も相手にしてくれない。
クマは淡々と働きながら、季節の移り変わりを工場の中から眺めているうち、
「僕は何か大事なことを忘れちゃったんじゃないか。」と悩み始める。
そしてある冬の日・・・・。(興味ある方はぜひ絵本を読んで!!)

小学生の私は、母の部屋にあったこの絵本を読んで、号泣した。

どんな自分でも自分のままがいい。
・・・・・・。
薬なんて飲みたくないよーーーという話から、えらいところに来てしまった、です(汗)。





















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