しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

時々は、先生 その3

2012-01-17 21:21:13 | 日記

勤務2、3年目の若手の先生たちが授業者となって、その他の先生が参観する
校内の授業研究会で、生徒がいつもより早めに帰った。
同じ学年所属の先生が授業者の、数学の図形証明問題の授業を参観。
4人一組のグループワークの数学授業。
最近、国がどの教科でも「言語活動」を重んじるようにと言っているので、
授業形態にグループワークが多くなってきている。

小さな問題が一問解けるごとにヒントカードをもらえる。
このヒントを使って、図形の証明問題をチームで話し合って解いていく。
ヒントカードをゲットし、みんなで問題をクリアしていく・・・まるでロールプレイングゲーム。
ゲーム感覚で楽しく学ぶっていうのはとてもいい方法だ。
グループワークの良いところは、互いに子ども同士が教え合えるところ。
今回も、証明の仕方を子どもたち同士で教え合う姿が見られて、
数学の授業ではよくありがちな、全然わかんなくて授業ボイコットの生徒は一人もいなかった。

グループワークの欠点は、評価が難しいことだ。
授業と評価は残念なことに一体のもので、授業をすれば、評価をしなければいけない。
集団活動の中の個人を見るのは、慣れてくればできるのかもしれないが、かなり難易度が高い。
多くの先生たちが、授業形態として効果的なのはわかっているけど
グループワーク導入を渋ってしまうわけはここにあると思う。

という感じで授業を見学後、振り返り研究会で各自が意見を言って、明日からの授業に活かす。
数学の授業者の先生は最近徹夜続きだったらしく、授業研が終わってとりあえずほっとしたのか、
いち早く学校をあとにした。・・・・お疲れさん。
とはいえ、授業は毎日ある。
授業研のときだけスペシャルな授業をしていても意味がないので、
教員の教材研究の苦労は、教員である限りずーっと続く。

同じ課題でも、毎年やり方を少しずつ変化させていってる。
今、教員5年目(非常勤含めて6年目)だけど、決定版はまだまだできていない。
もっといい方法、楽しく学べる方法があるはずだと探し求めている。
今日、授業研で授業した先生の中には、元高校の先生もいて、
「中学生に教えるのは大変難しい。知らない言葉や概念が多いから、
それを噛んで含めるように説明しなければいけない。」
と感想を言っていたけど、本当にその通り。
子どもに教えるって、難しいのだ。
しかも公立。様々なレベルの子どもに、どうやってやる気を起こさせるか。


私が毎年悩むのは、
子どもたちが3Dをイメージするのが極端に苦手、ということ。
篆刻の持ち手制作で、直方体の石から、自分が彫りたい形を彫りだす。
形のバリエーションは無数にあれど、基本形態は
円柱、球、三角錐、四角柱などで、だいたいの形はそれらの組み合わせに過ぎない。
しかし、まず球をどうやって彫りだしたらいいかわからない子が多いのだ。
粘土でモデルを作り、わかったつもりでも、石だとわからなくなる子もいる。
「どうやってこれを球にするの?」
と石を目の前に悩んでいる子。
角を落とす、平面を無くす、という削り作業を目の前でやるとやっとわかる。
ただ、説明に時間がかかってしょうがない。
なんかいい方法がないか・・・。
あ、映像にすればいいのか、とはたと思いついた。
・・・というわけで来年は基本形のけずりだしの様子を映像にしよう。

でももっといい方法があったら教えてください・・・・。
常にご意見募集してます・・・。

てな感じでちょっと一息。
コーヒーとチョコなう
でも、先生も楽しんで教材研究しないとね。
先生も昔はみんな子どもだったんだから、その時の自分に、

これって面白いかな?わかるかな?

と常に問いながら。



















最新の画像もっと見る

コメントを投稿