みなさん、ドラゴンボールをご存知ですか?
孫悟空は、普段はとってもイイ奴なんですが、満月を見ると巨大なサルに変身して、心も凶暴になり暴れまくります。そのときの記憶はないので、自分を育ててくれた「じっちゃん」を自分が踏んづけてしまいます。
そう思うとちょっと、悲しい物語だったんですね。
ところで・・・
先日、実家に久しぶりに寄ったので、父に話しかけました。
私が痩せているので「どげなかい?」「痩せたかや」と心配して「大事にせや」と優しい言葉をかけてくれました。
この前、父の兄である叔父の葬式にも私は行けなかったので、謝って主人が行ったことを伝えておきました。
と、このように穏やかで優しい所もあり、無口な父ですが、私が小さい頃はアルコール中毒症一歩手前・・・。
お酒が過ぎると「月を見た孫悟空」のように、大変貌しました。
飯台はひっくり返す・・・包丁を持ち出す・・・母を殴る・・・テレビをひっくり返す(壊れた・・・)・・・コンセントに金具を入れてテンパールを落として真っ暗にするetc・・・。
私は恐怖で「ご飯が砂の味」がした。と言う経験をしました。父が遅く帰るとドキドキでした。
このような幼少期を送ると、大人になってから精神的な問題が起きる場合があります。アルコール中毒患者に虐待を受けた子供に対して、アメリカで最初に、総称してアダルトチルドレン(AC)と呼ばれるようになりました。
しかし、それを最近では幅を広げて受け取る人が多くなり「私はACだから(仕方ない)」と言う事を言う人が多くなりました。あまりそれを強調すると危険な考えになると思います。「私はACだから、こうなったのも親のせい」と、責任転嫁、理由付けに使われるからです。
私は、以前にも話したように、息子を愛せない・・・いらだつ理由が両親に対するものから来ていると判断して、両親と思い切って和解しました。父には手紙で「父が怖かった。でも本当は愛されたかった」母には「病気で苦しい中を育ててくれてありがとう!」と言いました。
ACは確かに問題はありますが、病名ではないので乗り越えるための通過点・・・ハードルです。認めたら前に進まなければ、意味がありません。
そこからがスタートなんです