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簸川平野のど真ん中「風吹く街で...」
恵みに生かされてるクリスチャンぴーちの日記です。

うつ病-周囲の対応について-

2006年03月27日 | こころの健康

今日は珍しく、私もうつ的な状態になったので、うつ病について実際的なことを書いてみました。専門家ではないですので、重要な部分については医師と相談してくださいね。


世間一般では、反省する事はとても大切な事とされています。
しかし、鬱病患者にとっては、危険な場合があります。
「自分が間違っていたんだ」と思うことが、自己嫌悪につながり病状を悪くします。
そもそも鬱という状態は、憂鬱の極致でありネガティブな思いの世界ですから、そんな時に自己嫌悪に陥れば、ダメージが莫大なのは当然です。
さらに、関係のない事でさえも自分のせいにしがちです(それは、個人差がありますが)
。もともと鬱病になりやすい気質の人が、責任感が強く真面目で几帳面な人が多いので、当然と言えば当然でしょう。
本人は、なるべくその件に関して考えないようにして遠ざけ、自分の身を守りましょう。

そして、家族の方は最初の時点では、当人が悪いと思える場合でも反省を促したり、叱ったりせずに保留にして、優しく見守って快復を待ちましょう。健康な人にとっては少しもどかしいように思われますが、鬱病が病気であると認識し、本人の苦しみを理解して上げて下さい。
「失敗は成功の元」は、鬱病の世界では「失敗は鬱の元」なのです。それでなくても、自己嫌悪の固まり状態ですから、肯定的な言葉かけを必要としています。本人より、周りの人たちが出来るだけポジティブな考えをするようにして下さい。結構、悲惨な状態が続きますので、周りの人も引きづられます。

同じように、「もっとポジティブな考え方をするように」と薦めるのも残酷な事なのです。なぜなら、鬱病は何らかの原因によって、脳に不調をきたした病気だからです。ポジティブな考えが出来る状態なら、当然この病気にもなっていないはずです。「鬱状態」というのは、ひたすら「苦しみ」の固まりであると理解して下さい。ですから、「反省」は例えそれが正当な場合でも、後に持ち越して健康な判断が出来るようになってからが望ましいでしょう。

しかし、病気が快方に向かい良くなれば、「鬱病であった」と言う経験は何物にも変えがたい財産になります。この辺りで、本人にも「前を向くこと」を勧めて下さい。でないと、ずっと「希望のない状態が当たり前」「仕方ない」「諦め」に浸ってしまい、這い上がる気持ちを全く失ってしまいます。全てを人任せに・・・全てを人のせいに・・・主体性のある生き方が出来なくなってしまいます。

病状が良くても、悪くても「心の向き」を変える事には関係ないようです。
せっかくの能力や人生を無駄にしないためにも、「出来る事から、ちょっとづつやろう!人生を大切にしようよ。」と言う、方向に気持ちを持って行って、普通の人となんら変わらないような、夢を持てる歩みを促して下さいね。