●○-風吹く街で-○●

簸川平野のど真ん中「風吹く街で...」
恵みに生かされてるクリスチャンぴーちの日記です。

苦しみについて

2006年03月22日 | 思うこと

みなさんは、作家の「三浦綾子」さんをご存知でしょうか?近年亡くなられました。代表作は「氷点」「塩狩峠」「道ありき」でしょうか。


私が、三浦さんを思い出したのには訳があります。
最近、私はとても調子が悪くて、寝ている事が多くなりました。苦しい事もしばしばです。「苦しいなぁ~だるいなぁ~」って言っても、治る訳でもなく、家族にも迷惑をかけている手前、あまり辛いとは言えないので、途方にくれます。 そんな時に三浦さんを思い出したんです。


彼女は長期入院で、ギブスベッドに固定されていたのにもかかわらず、自分の入院で、経済的に困っている家族のために、寝ながらアイデアを考えて、民芸品を従姉妹に作ってもらい、売って収入を得ていました。
彼女のところにお見舞いに来る人たちは、逆に元気をもらって帰ったそうです。分かる気がしますよね。寝ていて、全く動けないのにも関わらず、気持ちが「前を向いている」のですから。

最初にこの本を読んだ時には、私は高校生でしたので、この個所にあまり気が止まりませんでした。でも、今私も三浦さんほどではないにしても、動けない身になって彼女の生命力と言うか・・・生きる方向性に感動します。「動けないから~」「~だから出来ない」・・・よく考えもしないで決め付けてしまいます。 ○○が出来なくても、違う何かが出来るかもしれません。人を励ます事だって出来るし、誰かの力になる事だって出来るのです。三浦さんは、獄中にいる囚人と文通をしておられたようです。

その後、奇跡的に回復され、結婚もされ、新聞の公募で小説が入選して作家になられたのですが、私はその「氷点」の構想はすでに寝ておられる時に、漠然と持っておられたのではないか?と思っています。
その後も「病気のデパートよ」っておっしゃってましたが、スゴイ人生を最期まで力強く全うされました。


私も病状や状況ではなく(それは、そう簡単には変わらないと思いますので)「向いている方向」をしっかりする事が重要だと思いました。