昨年末の巨アジの感触が忘れられずに、再び南房へ!
前回は、年末の平日とあってガラガラだったが、今回は正月休みの人出が凄くて、深夜にもかかわらず、目的の磯周辺は満員状態。
とにかく様子を聞きに行く、
「こんばんは、上がってますか?」
「夕方は食ったけどね。今は1時間に1尾ペース。あははっ」
といいつつ、見せてくれたクーラーの中は、40cm近い大物含みで、半分以上入っていた。
「じゃまにならないようにしますので、横でやらせてもらっていいですか」
「どうぞ、やってください!」
気持ちよく入釣を許してくれた、江戸川から来ているというグループの方達は、朝までやって上がるというので、その脇で竿を出しつつ待つことにした。
午前2時30分、勝負は朝マズメだろうとゆっくりと準備をして第1投。
空気は澄んでいて、見上げると星が凄い!
凪の海を、ゆっくりと風に乗って沖に出るウキ。
全く変化の無いまま時間が過ぎていく、
メインポイントではポツポツとだが、30cm前後が上がっている。
見ていると、30mほどしか投げていないところで、アタリが来るようだ。
時間は午前4時30頃、北風の影響でウキが沖に向かって1方向に流れるので、
「ローテーションでやろう!」
という提案に混ぜてもらい、順番に投入するとフワッ・・・とウキが沈み、続いて一気に竿先を持って行かれたのは30cm弱の本命!
ようやく1尾来てほっとしていると、
「出ましたか?よかったね」
「ありがとうございます!」
続いて、同じようなアタリ!
しかしトルクが強い!そしてグイグイグイグイッ・・・というバネの効いた引き!
大アジ特有の引きに、ラインを出しつつ対応。
混雑した釣り座なので、抜き上げたのは、本日最大の37cm!
ここの魚体は、長さだけでなく大高があるので、迫力満点だ。
「でかいのが来たね!」
「おばけアジですね!うれし~!」
そして東の空がようやく色づきだした頃、祭りが始まった!
次々に曲がる竿!
休んでいたお仲間の人が、それを見て参加してきたので、釣り座は鰹の一本釣り漁船さながらの活況となった!
そんな中、間隙を縫って釣果を重ねていったが、意外に長続きせず、沖から海鵜の群れが入ってきたと思ったら、急に静かな海に戻ってしまった。
前回は、日が高くなっても釣れていたので、お世話になった江戸川のグループの方達を見送り、続行する。
そこへ今度は、地元の釣り人が移動してきて一緒に竿を出すことに・・・
聴くと、昨年末にはかなりの釣果があったようで、20Lクーラーでは間に合わず、発泡ケースも満タンになり、近所に配って廻ったとのこと。
しかし、あまりのアタリの無さに痺れを切らし、ちょっと船で釣ってくる・・・といって道具を置いて行ってしまった。
それとほぼ同じ時間に、釣り場で何度か逢っているSさんが登場。
「・・あっ、こんにちは、どっかでやっていたの?」
「いや、最初からここに来るつもりできたのだけど・・・混んでるねぇ」
というわけで、しばらくSさんと竿を出すことになったが、まったく気配が無い。
いいかげんやめようかと思った9時過ぎ、久しぶりに竿先が絞り込まれる!
かなり良い手ごたえで上がってきたのは35cmの良型!
続いて、25cmほどの中型。
さあ、これからか!と思ったが、また静かな海に戻ってしまった。
沖釣りから帰ってきた地元の方も
「いつものポイントは全部廻ったけど、ぜんぜん釣れんおぅ。こんなの初めてだぉ・・・」
といいつつ再度竿を出すことに。
変化の無いマッタリとした時間を過ごす中、ここの沖の根の情況、水深、などこの周辺の釣り場を取り巻く環境についていろいろ教えてもらった。
午前11時、昨夜から一睡もしていない体が、限界に来ていた。
「夕方までやるの? 昨日も夕マズメに食ったって云っていたからきっと釣れるよ。」
「うん、かみさんからも電話で催促されたし、頑張ってみるよ。はははっ」
「じゃ!また!」
Sさんにそう云って、地元の方にもサキイカもいただいたり、釣り場の詳細を教えていただいたお礼を云って、冬凪の海を後にした。
初釣りは思わぬ釣果に恵まれたが、それ以上に釣り場であった釣り人の全てが、紳士で互いを思いやる気持ちに満ちていたことに感動した。
感謝m(__)m
画像は帰り道で休憩のために立ち寄った宝来島の画像です。
この時期、ここまで凪の日は珍しい。
日時:2008年1月4日2:30~11:00
場所:白浜某所
潮汐:若潮
釣果:アジ 37cm1尾、35cm2尾、34cm1尾、20~30cm10尾