波と風、空と雲 ver.3.0

自分に正直でいよう! 生きている限り、人生を大いに楽しもう!
そうだよな・・・フレディ

仰天! エピソード2

2008年01月15日 | 2008年釣行記

「分けようか!・・・でも、包丁がないか・・・」

「ナイフならあるよ。」

「ごめんね。ちょっと、貸して・・・」

「・・・うっ、やっぱだめだ、鱗が凄いし、デカ過ぎて捌きようがないな(こりゃナイフが痛むわ・・・)」

「そのまま、持って帰ってお子さんに見せたほうがいいよ!」

「ん~ごめん!このまま持って帰る!」

そんなやり取りをした後、車に戻り幅40cmのクーラーに押し込もうとしたが、当たり前だがどうにもならない。

『そうだ、発砲ケースを分けてもらおう!』

バッカンに突っ込んだ彼女を積んで海沿いを走り、釣具屋さんに飛び込む。

「あ・・・あのう、そのう・・・ヒラメの大きいのが釣れてしまって・・・入れ物をなんとかしたいのですけどぉ・・・」

「・・・うん? ヒラメ? 釣れたの? おうおうおう!そうでしょ!そうでしょ! 最近よく釣れるんよ! そうでしょ!そうでしょ! えっ? 76cm? そうでしょ!そうでしょ! 釣れるんよ! ・・・ちょっと待っててね。」

元気の云いお母さんが、奥をゴソゴソして持ってきてくれたのは、なんと紙製の米袋!

「ごめんね、発砲ケースは小さいのしかないから、これに氷と一緒に入れてきっちり封をしておけば、帰りまでは平気でしょ! そうでしょ!そうでしょ!釣れるんよヒラメが!」

とハイテンションで云いながら、獲物を突っ込むのを手伝ってくれて、ガムテープで封をしてくれた。

「あっ、あんた、あれで包みなさいな!」

と指差したのは、車のフロントガラス用の折りたたみ式のサンシェード!

確かに空気層があるので断熱材になる!

・・・んな訳で、謙虚なクーラーしか持たないワシは、サンシェードでくるまれた大きな米袋と共に釣り場に戻ることになった。

「・・・そうでしょ!そうでしょ! 釣れるんよ! ヒラメが!」

「これ、氷代、お釣りはいいです。袋貰ったし・・・」

「んまあ!高え袋代だこと、はっはっはっ!」

「すみません。お世話になりました。」

「・・・・・・んじゃ、気をつけて・・・エンガワが美味いっぺ!」

別れ際、彼女はそう云って、片目を閉じた。


仰天! エピソード1

2008年01月15日 | 2008年釣行記

「うおおおおっ! えらいこっちゃ!」

その声に振り返ると、泳がせでヒラメを狙っていた人が沖を見つめて叫んでいた!

その方向を見ると、波間に見え隠れする竿!

風よりもはるかに速い速度で沖へ流されて?いく。

何度か、空の仕掛けを遠投してみたが、強まりだした北風に流され狙いが定まらず、終に仕掛けの届かない沖合いに消えてしまった。

「ピトンごと持っていかれた・・・」

・・・ということは、何気なくその辺りに置いていたのではなく、岩に打ち込んだ竿掛けに固定していたものだったのだ!

その後、その釣り人は「仇討ち」とばかりに、投げ竿を持ち出し再チャレンジ。

しっかりと50cm台のヒラメを釣り上げ、リベンジを果たしていた。

 それ以外でも、自分達にスズキのバラシが1回、明らかにヒラメと思われるアタリのバラシとすっぽ抜けが各1回、とにかく神秘的とも云える特異日だった。