ん~あ・・・・
物音で目が覚めたとき、外は既に明るくなっていた。
「おっとと、用意しなきゃ・・・」
堤防上は既に前夜からの釣り人と未明からの釣り人で満員状態。
「来るもの拒まず!何でもありっす!」という投げ釣り若者グループと、3世代で未明から頑張っているご家族(明け方奥さんの投げサビキに15cmほどのアジが連発)との間に入らせてもらい、久しぶりの釣り場で久しぶりの本気団子!
風はそよそよ、背後からの朝日を浴びて日焼けが心配だが、まずまずの天候だ。
竿2本ほど沖へ第一投が午前6時頃、最初から細かな前アタリが出る。
しばらく、してチクッ・・・とした弱いアタリに合わせると・・・・
「ん?ヒイラギ?・・・あっチャリコだ」
チャリコ=真鯛の稚魚
携帯のディスプレイくらいのサイズなのに、チヌ針の2号を平気でくわえ込んでくるから厄介だ。
どうやら放流魚のようで中にはタグをつけたものまで居る。
ようやくまともな手ごたえで上がってきたのは30cmほどのアイゴ、これは前回煮付けにして大正解だったのでペンチで鰭を全削除してからスカリへ、その後一旦休憩して同業者を訊き込みして回ったが本命は沈黙、というか同業者自体が少ない。
すぐに結果が出ることが少ない釣りなので、更に黙々と投入を繰り返すが10時頃最初に作ったコマセが尽き、ここで粘る気力も尽き移動を決定。
たどり着いたのは勝手知ったる金谷某所、最近も様子を観に度々立ち寄ってはいたものの、団子師の居たことが無く、釣果も見ていない。
今回も付け根寄りに1組チョイ投げの家族連れが居る程度で心配ではあったが、毎年この時期から突然に始まったりするので試し釣りを兼ねて11時頃開始。
しかし、こちらはチャリコではなく小カワハギの餌取が居るようでオキアミでは気配無く素針にされてしまう。
アカイソメにチェンジしてみたものの、今度は気に入らないようで触りもしない。
いつもと違う状況に戸惑いながらも、コマセが入っていないからだと自分に言い聞かせて続投する。
午後1時過ぎ、集中力も体力も・・・そしてコマセも底をついてきた。
もともと右膝に不安があったので堤防釣りを選んだのだが、久しぶりの真夏の日中はかなりしんどい・・・・
少し離れたところに陣取ったチョイ投げの若者(・・・いい大人だと思うけど?)グループは釣れないことに飽きてしまったのか、堤防から海に飛び込んだりして遊び始めてしまった。
「・・・もう終わりにしよう・・・」
と思いながら何気なく見ていた遠矢TD45が1目盛り入った・・・・
「ん?・・・錯覚か?」
ススッ・・・また入った!
パシッ・・・と合わせる!
ズンッ・・・と竿に乗り、2号竿の胴にのった!
ここは内房の港にしては水深があるので大きさ以上の引き味を楽しめる。
久しぶりに出会えた黒鯛・・・・チンチンだけど・・・・
今年のテーマだった原点回帰、自力で釣った初めての黒鯛は館山の自衛隊堤防だった。
やはりようやくカイズ・・・というようなサイズだが、抱えるようにして持ち帰った記憶がある。
さすがにそこまでの感動はないが、ヘボなりに苦労して釣った1尾に感謝した釣行だった。
回帰・・・っても、そういうつもりじゃなかったのだけど・・・
(^^ゞ
気持ち空が高くなったような気がする。
・・・がまだまだ暑い・・・
日時:2010年8月29日 中潮
場所:内房某所
釣果:団子釣り チンチン20cm×1尾、アイゴ30cm×1尾、チャリコ多数(放流)、ジェット天秤15号×1(笑)