今回は初めての本格的な船釣り!
かつて経験したことのあるのは、清水の黒鯛のかかり釣りやボートギス程度、東伊豆で根魚をやった時がまともな船釣りだったが、すべて船酔いでダウン・・・それから既に10数年が経過、その間あらゆる船釣りのお誘いをお断りしてきたが、地元の友人に声を掛けられ重い腹・・・いや重い腰を上げることになった。
今回お世話になったのは、土肥の大奉丸さん。
午前に6時に出航、仲間5人で片舷にワシを含む初心者3人を挟むように経験者二人が両脇に入る。
凪の海を30分ほど南へ航行、好天に恵まれ走っているときは爽快感しか感じない。
漁場に着くと初心者3人には中乗りさんが丁寧に釣り方を教えてくれた。
今回の仕掛けは、道糸PE4号にサニーカゴL80号に50cmほどの天秤を介して4号ハリスが15m針は真鯛針10号の1本針。
船長の指示ダナよりハリス分深く落とし、しゃくりながらハリス分を巻き上げてからアタリを待つ・・・といった釣り方だ。
そしてその一投目、2mほどの胴の柔らかい竿が更に絞り込まれた!・・・・ように見えた?
実は、投入直後にアタリが出たようだが、どの程度仕掛けだけの付加が竿に掛かるのかが解らなかったので見逃してしまった。
しかし隣の人の竿と比べて不自然な曲がりをしていたので、確認しようとリールを巻いてみると・・・重い!
これは!と思い一気に巻き上げる!
コマセカゴを引き上げ、15mのハリスを取り手繰ると、明らかに生態反応あり!
しかし・・・・ここで下を向いていた為か、あの感覚がこみ上げてきた。
「まずい・・・」
その感覚に耐えながら、手繰り上げると40cm超のメジナが浮上!
掛かりどころが良かったので、そのままブッコ抜き!
足元の水槽に入れたところであの感覚に支配されてしまいそのまま黙祷する。
酔い止めは乗船1時間前に服用したのに、まだ効かないのか?
目を閉じたままあの感覚と静かな内なる戦いが続く・・・
1時間経過・・・船酔いという呪縛はそう簡単には解けない。
何度か感極まるのを回避したが、終に押し切られてしまい海にその苦い想いをぶちまけることになった。
『終った。何もかも・・・』
外道ながらもなんとか1尾それなりの結果が出たし、このままキャビンでただの積荷になる覚悟もできた。
積荷になる前に、せめてもう一度美しい西伊豆の海を目に焼き付けておこうと、閉じた目をゆっくりと開いたとき・・・・
この釣りに誘ってくれた友人が、悲しい微笑を浮かべてこちらを見つめていた。
『これで終るわけにはいかない・・・』
友人のためにも、自分のためにも、ここで長年の呪縛から脱することが一番大事なのだ!
『逃げたらあかん!』(なんで関西弁やねん・・・)
改めてその感覚と向き合ってみると、これにも波があるようで極短い時間だが薄らぐ瞬間があることに気付いた。
そして、その瞬間に集中して投入することにして、少ない時間ながら戦列に復帰する。
すると不思議なことに次第にあの感覚がくる周期が長く薄くなり、終に空腹を感じるまでに改善!
ピーク時には見るのさえ嫌だった船宿特製弁当に恐る恐る手をつける・・・食えるぞ・・・美味い!
「おおっ!船の上で食う弁当がこんなに美味いとは!」
この時点でほぼ船酔いからは脱出! 酔い止めがようやく効き始めたということか。
ところが、この日の状況は前日とは打って変わって潮が効かず澄み潮で絶不調、反応はあるが口を使う魚が居ないという状況で付け餌のオキアミが何度もそのまま残ってくる。
昼近くなっても、仲間5人のうち真鯛は0、メジナが0~1尾という状況。
ハリス15mという長い仕掛けの捌き方にもようやく慣れて来た頃、仕掛けを投入し棚で落ち着かせた直後に久しぶりのアタリ!
ココッ・・・という前アタリが2回、一拍おいてグンッ・・・と竿先が入ったところで合わせをくれてリーリング!
朝一番とほぼ同寸のメジナだったが、しっかりアタリをとって掛けただけに充実の一尾となった。
しかし、肝心の真鯛は相変わらず反応があるものの、食い気がある固体が居ないのか、見切られてしまっているのか、船長も首を傾げるほど激渋になってしまった。
午後2時まで釣らせて貰ったが、結局あとが続かず本命は船中0~2尾、メジナは0~3尾程度といったとこか・・・
午後3時頃、宿に戻り夕食用に2尾メジナを提供しビール片手に反省会。
二人の船釣師は悔しさの極み・・・といった表情だったが、ワシは初めての本格的な船釣りでなんとか船酔いの呪縛を脱したことが嬉しくてしょうがない。
温泉で疲れを癒した後はの夕食は、オーシャンビューのカウンターで船長の奥さんが釣果のメジナをメインに地魚料理を振舞ってくれた。
メジナ・真鯛・サザエの刺身盛り合わせ
イセエビのボイル
メジナのフライ
メジナの白子ポン酢
カサゴの煮付け
など
しかも、飲み放題付!
いや~久しぶりに飲みすぎた!・・・んで感動した!
誰の行いが良かったのか・・・
奇跡のような好天と、
親戚のように出迎えもてなしてくれた大奉丸さん、
そして船釣りにチャレンジする機会を与えてくれた友人に感謝!!!
日時:2010年4月18日 中潮
場所:土肥沖
釣果:メジナ40cm前後 2尾
船釣り=船酔い+金が掛かる=やめ
という図式が脳内にあったのですが、今回は餌コマセ&氷&弁当付&1泊2食飲み放題付というパックで20,000円でした。
1日釣りで遊んで、温泉浸かって、海鮮料理で、飲み放題!
日本酒も久保田の上級酒が出ましたから、旅行と考えるとかなりお得な感じでした。
自分は船に二回 ボートに一回乗りましたが全てあの感覚にやられました^^;
おかっぱりの黒鯛、船釣りの真鯛、やはり鯛はお魚の王様ですね。
次回は恵比須顔で帰りたいです。(笑)
>KPさん
ワシもほぼ同じ体質です。・・・でした?
今回、奇跡的な凪に恵まれたのも幸運でした。
箱根の峠を登るバスよりもゆれなかったかも?
>もりちゃん
ええ?結構懲りずに行っていたのですね(笑)
いや~さすがに外房や鹿島灘の船なんて・・・
まだまだありえない世界ですよぉ~
こんど船外機付ボートでアオリとかキスをやりますか?
走行時の縦揺れが停船し横揺れに変わった時に一発でダウンしてしまいます。自分でも船舶免許を持っているのが不思議な位です(爆)
釣果よりも船酔いを克服されたことがとても羨ましいです。
鯛に会う事が出来なかったみたいですが、それは次回のお楽しみで、私も一つテンヤで真鯛誘われているんですが・・・
飲んだことは飲んだけど、7割くらいコマセになっちゃったから効いたのかどうか?(笑)
>izuさん
前日まで仕立てだと思っていたので油断してました。
乗り合いだった(笑)
ご覧の凪でしたから・・・初心者で船酔いはワシだけでした。(笑)
>sukeさん
先に教えてよぉ~!
ってか、飲んだら車の運転するな・・・って書いてあるけど、前日入りして飲んで車中泊するのがいいのかな?
>ひらまささん
ご覧の通りのベタ凪でございます。(笑)
なるほど! 実はすきっ腹で姉論飲んで乗船してしまいました。
ワシの場合、朝飯食うと便意のほうが心配で・・・
(^^ゞ
(いいのか~!!諦めていいのか~!!)
写真を見ると凪いでいるようにみえますので、
大変な挑戦であった事、お察しいたします。
私は、船に乗る前、朝飯を沢山食べて酔い止めを飲みます。
空腹より、腹に溜まっていた方が酔わないみたい。。
次回お試しを..
これで次回は最初から全開で行けますね♪
船酔いを克服できると船釣りもメチャ楽しいですよね。
自分もまたチャレンジしてみたいです。