『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(告知・雑誌掲載)白川真理フルートコンサート 無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~

2023-10-18 09:38:53 | 音楽・フルート

フルートの専門誌『ザ・フルート』が「注目のコンサート」ということで告知掲載してくださいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

白川真理氏が久々に自主企画の無伴奏
コンサートを開催することになった。
白川氏といえば、ルイ・ロットを愛用して
いることで知られているが、その音色は芳
醇で、ルイ・ロットでなければ、奏でること
のできない奥深さを感じることができる。
特に今回は希少なオリジナルのままの頭部管
による初代ルイ・ロットが使用される。
(胴・足部管は秋山好輝氏による修復。)
かつて本誌における白川氏による連載
『古武術に学ぶフルート』で紹介された武
術研究者・甲野善紀氏との交流も20年目
となり新たな奏法の気付きも多く得られた
とのこと。初心に帰り、自身の音楽の
ルーツを辿ったという選曲による今回のコン
サートは、テレマン、バッハ父子、川崎優の
作品で構成される。
[日時]11/19(日)19:00開演
[会場]神奈川県鶴見区民文化センター サルビ
アホール3階 音楽ホール
[出演]白川真理(Fl)
[曲目]G.Ph.テレマン:無伴奏ファンタジー第4
番/第9番、J.S.バッハ:無伴奏パルティータ、
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ、川崎優:
フルートのための2章/祈りの曲 第4「祈り」、
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番
[料金]\3,000※完全予約制
[問合せ]白川 karadatoongaku@gmail.com

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

励みになります!

いよいよあと一か月後となります。
どうぞよろしくお願いいたします! 





海辺の秘密基地にて

2023-10-12 10:25:13 | 音楽・フルート
暑くもなければ寒くもない、という最高のお天気に恵まれました。

以前から何度もお誘いいただいていたゲストハウス。

宿の主は川崎優先生のご次男、Mさん。

「海の見える部屋でフルート吹いたら楽しいよ~~♪」

と、何度かお声がけいただいていました。

ミュンヘンに行くことが決まったご報告に伺った時、「偶然だなあ。ちょうどうちの次男も会社から派遣されて2年、行くんだよ。」とその場で紹介されました。

ローテンブルグでの語学研修を終えて、ミュンヘンに入ってすぐに、連絡を取り合い、その時、Mさんが紹介してくださったのが中山早苗さん。

その後、早苗ちゃんはミュンヘンコンクールの2位なしの3位となるのだけれど、当時の印象はとにかくお酒が強い!ということ。

3人で、時にはMさんの上司の方も交えてよく飲んでいました。

この上司というのが、あの名指揮者・サヴァリッシュの甥御さんで、サヴァリッシュ家がキープしているオペラ劇場のS席のチケットを行けないから、とプレゼントしてくださったこともありました。

せっかくなので早苗ちゃんとも、私とも親しい川崎先生の愛弟子の北川祥子さんも、とお声がけして、久々に4人で集まりました。


JR逗子駅からバスで5分程の鐙摺(あぶずり)下車。
目の前は海。バスで行った私とさっちゃんは、約束時刻よりも早く着いたので、写真を撮ったり、ビーチコーミングしたりして、久々の海の空気を満喫しました。





この辺は、若い頃のデートコースの定番だったので、懐かしい。

日陰茶屋は定休日でしたが、ラ・マーレの前には記念撮影をしていた団体客も。

Mさん曰く「秘密の隠れ家」は少し高台になった処にあり、バス停からは徒歩1分。

コンパクトな3階建てで、もうどこを見ても素敵なものしか目に飛び込んでこない。

設計、内装なども出来るものはご自分やったそうで、本当にびっくりでした。




久々にお会いしたのだけれど、更に川崎先生に似ていらした。

日陰茶屋が休みだったので、特別に早い時刻から檑亭 のお弁当を取りに行って用意してくださいました。

檑亭 はお庭が素晴らしく、母方の祖父が西鎌倉で、父が亡くなった後、私達家族も越してきて住んでいたので生前は何度か連れていってもらったことがありましたが、それ以来。
とても年配の料理長ということで、同じ方のお料理なのかもしれません。


早苗ちゃんが車だったので、お土産のノンアルスパークリングで乾杯。
リンゴの様な爽やかな香りで、中々こちらも美味しかった。




川崎先生や植村先生の想い出話が沢山でき、沢山聞けて、知らなかったことなどもお互いあって、とても懐かしかったです。夫々の近況など話た後は、秘密基地探索。
お部屋はどれも白が基調のモダンな造り。
バスルームなどもカッコいい。
全部、Mさんの趣味で揃えたとのことで、素晴らしい。
Mさんは大の車好きで、確かF3ドライバーのライセンスも持っている。
BMWからポルシェに移られ、今は第一線から退かれたけれど、なんとなく家具調度もスポーツカーの雰囲気が漂うのはそのせいかも?

屋上から見える景色も最高でした。





午前中は曇っていた空もすっかり晴れて、真っ青な空と海。
爽やかな潮風も心地よい。
この空気だけでも御馳走です。

家の背後の丘の茂みには大きな鳥の姿。

「ここの主みたいで、ずっといつも居るんだよ。何の鳥かわかんないだけど。」とMさん。
私もさほど詳しくはないのだけれど、本当に大きな鳥で嘴も長い。

思い当たるのは昔マラケシュで沢山みかけたコウノトリ。
他に思い当たらないので、もしかしたら、そうなのかも。





その後はフルートでトリオやトリオ・ソナタ、アルトフルートとのアンサンブル、と
川崎先生の作品はもちろん、バロック、フランスもの、ラグタイムと持ち寄った楽譜を初見大会して遊びました。

Mさんは後片付けしつつ、カメラマンも。
同じ部屋の中に、川崎先生も植村先生もいらして、「みんな、楽しそうでいいねえ~」とフルートで遊んでいる私達のことを喜んでくださっていたような気もする。








早苗ちゃんは、コンクール後大活躍されていたけれど、その後ジストニアで全く吹けなくなってしまった時期がありました。
最高を極めた者にしかわからない壮絶な葛藤があったのやもしれません。

でも、数年前からアルトフルートでは演奏活動も出来るようになり、今回は普通のフルートも大分吹けるようになったから、と持参。

まだ回復の途中とはいえ、久々に聴いた早苗トーンは深く心に染みました。

暗くなると運転するのが疲れるから、と先に早苗ちゃんは帰宅。

私とさっちゃんは、Mさんお手製のスープパスタにチーズをたっぷりかけて堪能し、今度はリアルワインで乾杯。

早苗ちゃんからは「今度はワイン2,3本持って電車で行く!」との宣言もあり、次回も楽しみです。

さっちゃんは一学年下ですが、3人共同い年で、前期高齢者。

とにかくお互い元気でいようね、と約束。

Mさん、ありがとうございました!

川崎先生が繋いでくださったご縁に感謝です。



公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』とコンサート 10月8日(日)稲毛音楽室

2023-10-09 21:41:33 | 音楽・フルート
お陰様で無事終了しました。

早朝からの長旅も色々と変わる景色が楽しいものです。
稲毛の空は海の光を映しているような湿り気を帯びた様子。

今回、最初のレッスン受講を予定されていた方2名がご事情によりキャンセルとなり、急遽、参加型のワークショップとなりました。

「古武術奏法のいろは」ということで、過去のなどなどふりかえりつつ、大元の原理から。

そして様々なワークを紹介した後、最新の「ソの字立ち」「顎の位置」など。

レッスン受講は前回フルートで受講されたTさん。
今回はピッコロとフルートでの受講。

フルートで前回御教えしたことをかなりご自身で消化されていましたが、ピッコロとなると急に緊張が邪魔して、色々と固くなっていたのを修正。

息を吐いてから吹いていただいたり、顎の位置のイメージを提案した後、「ソの字立ち」

これでかなり音に芯と輪郭が生れ、艶やかに。

フルートとピッコロとは狙うエッジの角度が違うこと、なども。

フルートはやはりまだ高音域で息を曲げていたので、それをしなくても出るように身体の奥から変化させるための稽古法など伝授。

意識が外に外に向かってしまうのを内側にするだけでも大きく変化。

「よく何かに祈る、という時、天を仰いで、というイメージだけど、それではなく、自分自身の内側に向かって祈るのは?」

で、パンと何もかもが変化されたことに驚きました。
内側から姿勢が整う。

・・これは自分にも言い聞かせなくては・・

いつもレッスンの時には、受講生、生徒さん達の影響か、自分でも思っていなかったことがスルルっと出て来ることがありますが、この時もそう。
レッスンや講座は本当にありがたいです。




3時からはコンサート。
自分でも驚きましたが、「ソの字立ち」の効果が凄かった。
もちろん本番独特の緊張感もあるのだけれど、ドキドキ感が全くない。
甲野先生が「安心感がある」と仰っていたことが、こうした緊張の場だからこそ、より感じられました。

写真でも、軸の立ち方の違いが歴然。




4月に演奏した時よりも、より自由にやりたいことが出来たと思う。
お客様からの反応も、何人かは涙を流してくださっていたのがわかり、有難かったです。

自分の興味関心だけで突き進んできたことが、教えるにしても演奏するにしても、誰彼かに喜んでいただけて、役に立っている、ということがとても嬉しく感じられて、ただただ感謝の一日でした。

吉岡由貴さんのピアノもより粒立ちが際立ち、楽しいアンサンブルとなりました。

パートナーで館主の海宝さんと共に、本当に心配り溢れるおもてなしに今回も感動です。

元、お茶屋さんの倉庫を道場に改装し、そこでそのままコンサートという、まさに武術と音楽が融合したこの会場に来ると、御二人やそこに集う皆様のお人柄のお陰もあり、本当に寛げて、ほっとできます。

控室となった倉庫の天井が素敵でした。






皆さま、本当にありがとうございました!

・・・
本日は雨で肌寒い一日でしたが、猫風邪からすっかり回復し甘えん坊になったピピとゴロゴロした一日でした。
なんといっても、これほど、脚全体がチリチリと疲れたのは始めてのことです。
でも決して嫌な疲れ方ではなく、心地よさもある。
その上、首肩周辺はむしろラクになっている。・・肩が落ちるからか?
「ソの字立ち」凄い。それを再発見された甲野先生、凄い!
お陰様で、顎の位置も変わって、新たなフェイズを迎えることができました。
ただただ有難いです。


(曲目告知)公開レッスン『古武術に学ぶ楽器奏法』&コンサート 10月8日(日)

2023-10-04 14:31:37 | 音楽・フルート
急に涼しくなりました。

いよいよ8日(日)は稲毛音楽室での公開レッスンとコンサートです。

今年の4月9日(日)に開催されたイベントの第2弾。

・・そういえばチラシに曲目掲載がなかったので、こちらに・・


https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/87d6dc5bc3297acb5d00c23d52e1d447

音楽家講座に参加されたピアニストで、稲毛音楽室主宰の吉岡由貴さんにお声がけいただき、その折には、楽しくもディープなひと時を過ごすことができました。今回もとても楽しみです。


秋のコンサート 『ドイツのスピリットと日本の抒情』

無伴奏フルートファンタジー第4番   G.Ph.テレマン      Fl. solo
無伴奏フルートパルティータ   J.S.バッハ             Fl. solo
ヴァイオリンソナタ ホ短調   W.A.モーツァルト
トルコ行進曲          W.A.モーツァルト  Pf.solo
歌の翼幻想曲          H.シュテックメスト(メンデルスゾーン)
赤とんぼ            林 光(山田耕筰) 
かり              川崎 優(わらべうた)
彼方の光            村松崇継
浮雲              白川真理
水月              白川真理          











(告知)


(告知)白川真理フルートコンサート 無伴奏作品の夕べ~初代ロットと共に~ 11月19日(日)

2023-09-06 00:10:00 | 音楽・フルート
昨年3月の自主企画コンサートから一年半以上経っての、久々のソロ三昧です。

今回は、テレマン、バッハ父子、そして川崎優先生の作品のみの無伴奏。

初代ロットは、更に目覚めてきている、といった感じで、150歳とは思えぬほど、どんどんと若返っています。

どうぞお越しくださいませ。


白川真理フルートコンサート
無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~

2023年11月19日(日)19時開演(18時半開場)
神奈川県鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
完全予約制・全席自由 3.000円
お問い合わせ・お申し込み:白川 karadatoongaku@gmail.com

(プログラム)
無伴奏ファンタジー 第4番  変ロ長調      G.Ph.テレマン   
無伴奏ファンタジー 第9番  ホ長調        G.Ph. テレマン    
無伴奏パルティータ イ短調 BWV1013      J.S.バッハ   
無伴奏フルートソナタ イ短調            C.Ph.Eバッハ  
フルートのための2章               川崎 優     
祈りの曲 第4 『祈り』             川崎 優     
無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調  BWV1009  J.S.バッハ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・余談ですが、人生初、自力でチラシ作成出来ました!!\(^o^)/

今年3月のコンサートにお声がけくださったソプラノの富原淑子さんが、拙宅に飲みに来た時、なんとワードだけで、チラシを作る技をレクチャーしてくださいました。

それは、到底私に出来るような事とは思えなかったけれど、その時の記憶の断片のお陰でかなり馴染みが。
そしてピピ目当てで、平日はこちらに帰ってきている息子に助けられ、完成。

何故、急に自分でやってみようかな?と思い立ったかというと、先日合わせ練習にお越しいただいたピアニスト・吉岡由貴さんからCanvaというチラシ作成システムのことを教えていただき、フト興味を持ったから。

昨晩は久々に夜更かししてしまいましたが、なんとか印刷発注までこぎつけることができました。久々の達成感!

雑だし、色々だめなところは多々ありますが、デビュー作ということでご容赦を。











(告知固定画像)