『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

12月7日 風邪

2020-01-24 23:55:36 | 日常
ピピのことが気になることもあり、以前よりも息子のツィートをチェックするようになりました。 

「悪寒が・・」 
の翌日に 
「インフルだった」 

!!え!?大変!ピピにうつったら大変!! 
とすぐにネット検索し、人インフルは猫にはうつらない、と知り一安心。 
とはいっても、例外もあるらしいので、息子には 
「家の中でもマスクして、加湿するように」とメール。 

急に気温が下がったせいか、私の喉もイガイガし始めました。 
これまた暖かかったので、余計に気温差が堪える。 
お風呂上りにはファイテンのメタックスクリームでケア。 
いつもは朝だけ飲んでいる酵素ドリンクも飲む。 
喉が痛み始めた時に、この酵素を飲むと、落ち着いて痛みが引くので、助かっています。 
寝る前には痛みだしたので、ニールズヤードのホットサルブをたっぷり刷り込んで、さらに思いついてファイテンのメタックステープを喉のリンパのあたり、とはいっても適当なのですが、痛むところ、鎖骨の上、そして首筋背中、とやたらめったら貼りました。 
4日の音楽家講座でお教えいただいた、胸鎖関節を使う奏法は、今まで使っていなかった筋肉をかなり使うので首筋や肩の痛みはかなりある。 

さらにはホットミルクに生姜、はちみつ、シナモンを加えて、飲む。 
寝る時もファイテンの枕カバーで作ったマフラーをして。
これは、秋からずっとしていますが、調子が良いです。 

ということで、夜中に咳で目覚めることもなく、熟睡でき、今朝は爽やかに。 

今朝がた、息子からも 
「インフルでしたが、ようやく熱は下がりました。ピピも様子を見にきてくれます」 
とのメール。 
・・こんな寒い雨の日に、まったり猫と過ごす休日が羨ましい・・ 
どうぞ皆様もご自愛くださいませ!


12月4日 第93回 音楽家講座

2020-01-24 23:53:08 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
甲野善紀先生を迎えての音楽家講座。

今回、参加者数は少なかったのですが、門人のKさん、Tさんが参加されたこともあり、非常に濃い時間となりました。 

中には、このためだけに、長野、香川からご参加という方も。 
私も、今回は一参加者として、沢山、みていただいた。 
ここ一か月の気付きと変化のご報告の後の演奏はドビュッシーのシランクス。 

例の猫のステッキ(陰陽の構え)をやったところ、音を出す前から何人かの身体の専門家の方が「ほ~~」と感嘆の声。 
実際、これで肩の位置は本当に下がったと思う。 
また、前回の先生の教え、上下の分離も。 

・・「本当に、確かに響きが変わられましたね・・」 
としみじみと甲野先生。 

でも、それでも、やはり緊張はあり、最後の永遠に続いていくような音の伸ばしが上手くいかない、と相談したところ、 
横隔膜を下げる働きのある「蓮の蕾」の手の内を。 
・・それは、もう何度も過去に、この講座でも行っていて、馴染みのある手の内。 
でも、その手の内をやりながら、 

」・・・ああ、そうか、そうかもしれません・・この胸鎖関節が・・」 

とその場での新たな発見。 
こうした気付きの瞬間には、今までもしばし立ち会わせていただけることがありましたが、今回はさらに格別で、先生はもう、ニコニコと少年の様な微笑み。 

居合わせたKさん、,Tさん常連の方など相手に、すぐに「浪の下」で検証。 
面白いように、スポンスポンと崩していく。 

・・そして私のフルート・・ 
この新たな身体の使い方で演奏すると、 
より音の根っこが下腹奥に繋がる。 
その安心感からか、具体的に言えば、おそらく、より横隔膜が下がることにより、より呼吸が安定し、最後の長い音も、先生曰く 
「蝋燭の炎がスーっと消え行くような」 
という演奏となりました。 
練習の時は難なく出来ているのに、本番では中々その様にいかない代表?みたいなこの最後の音の消え方。 
これこそが、音楽の神髄といっても良い音なのに。 
いつも、この最後は一番の悔恨となっている。
今度こそは、と思うばかりだけれど。
でも、今度こそは?? 
これだけでなく、他の多くの箇所でも自由度が増した分、より微細な表現をすることが可能になった。 
他にも、ためになる良いお話もあり、色々と質問したかったこともありましたが、大きな変化に、それらが全てふっとんでしまったような。 

「基本」がどんどんと変化する楽しさを味わえるというのは、本当に面白く幸せなことです。 
また取材にいらした中外日報の記者の御二人と色々とお話できたのも良かった。 

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

12月3日 フルートレッスン

2020-01-24 23:49:07 | 音楽・フルート
植村泰一先生のレッスンでした。 

今年は、結局、先生の体調、スケジュール、私の体調などのこともあり、毎月という訳にはいかなかったのですが、そのたびに、大きな感動と教えを授かっていることに感謝です。 
先生に師事して、もう20年になるけれど、常に進化していらして、その魅力は最早、仙人レベル。 

その先生のお部屋からは、メトロノームのカチカチという音に合わせて、アルテスの第1巻の練習曲のメロディーが聞こえてきました。 
フルートを始めてすぐにやる初心者用の練習曲です。 

「これは、とっても役に立つよ。あれから反省して、アルテス先生の言うことをちゃんと聞いてみようと思ってね」 
と先生。 

あれから?つまりは、あの奇跡の演奏のことを? 

「まだまだ吹き過ぎていたんだよ。」 
とのこと。 
今後の先生の演奏はどんなことになるのだろう?? 

先生は、姿勢を考え直したことや、左手の親指のモデルチェンジのことなどもお話してくださった。 
それは今まで伸ばしていたものを丸めて使うようにした、とのこと。 
私は最初からまるめる派ではあるけれど、こうしたことに絶対というものはないので、 
「本当にわからないですよね。何が良いかなんて。『裏の裏はまた表』ということもありますし・・」 
としか師匠の変化に関してはコメントのしようがない。 
圧倒的なあの演奏が、のびた親指で成されていたのであれば、もうそれはそれで良いのではないか、というのが正直なところです。 

この日は五代目の銀のロットで「祈り」を聞いていただきました。 

「・・この曲は、どこまで心の底から祈ることができているか、つまり一音一音に魂を込めることができるか・・川崎先生が、何を考え、どう感じて、この音を書かれたかを想像して・・」 

つまりは楽曲、作曲者へのオマージュ。 
先日、砂原さん、山本さんとお話したことと同じ。 
「オマージュ」 
他者の尊重と尊敬。 
心の底から、それがなされているかどうか、というのは、最早人間性の本質や、哲学に関わってくる問題なのだろう。 

最後に、 
「フルートの音は出せるようになったな。」 

以前の自分から比べれば、という話ではあるけれど、実際、技術に関しては、信じられないくらいの進展が続いている。 

この言葉は嬉しい、といえば嬉しいけれど、それよりも、これからが、本当の辛苦の道の始まりなのか、と感じた記念日となりました。 


2019年12月1日 トリオ・自宅練習

2020-01-24 23:34:16 | 音楽・フルート
砂原悟さん、山本徹さんにお越しいただいて、横浜の拙宅での練習&宴会となりました。
今回、日曜日ということもあり公共施設のグランドのある練習室は借りられず、民間のスタジオも以前使ったことがあるのですが、狭い中でのトリオというのは、音量が半端なく耳が疲れてしまったので、ちょっと懲りて・・
ご遠方よりお越しいただき、ありがたい。

カプースチン以外は軽井沢での練習、本番を経ているので、練習はサクサクと進み、カプースチンも数か所を修正しただけで、合わせはバッチリ。
考えてみたら、今年1月の王子H.でのリサイタルのために、去年から練習をし、リサイタル、そして6月には録音、11月は軽井沢・・
と3人の馴染みを作るのには充分な時間をかけることが出来ました。

自身の奏法の進展もあり、よりアンサンブルが楽しめるようになったのが嬉しい。
フルート奏法の進展も、その根源には、名手お二人の響きに調和するように吹きたい、という願いがあればこそ。

まだまだではあるけれど、少しずつではあるけれど、叶えられていくことが幸せだ・・
最後にアンコール。
ギターの宇高人さんにも弾いていただいた「水月」と「浮雲」をこのトリオでも。

自由度の高い作品なので、様々な面白い技法を入れ込めるのも楽しみ。
チェロとピアノだと、また別の魅力が生まれます。
今のところ「浮雲」をご披露する予定です。

・・・・・・・

アフターは、ご家族が風邪をひかれている、という山本さんも「では一杯だけ」と少しだけ参加してくださり、夫も混ざっての、「軽井沢お疲れ様でした&アンビエンテよろしく」の会。

砂原さん、山本さん、夫々の音楽に向き合う真摯な姿勢や哲学的なお話をうかがえたのも良かったです。
ドイツの徒弟制度からシューベルトの歌曲の話になった時、「菩提樹」を夫が知らない、というので、

「いや、聞けば絶対わかりますよ。」

と、すっと砂原さんがワインを置いて席を立ち、ピアノの蓋を開けて、サラサラとあの美しい冒頭を弾き始めました。

本当に美しく贅沢な一瞬でした。
リビングに響く砂原さんのピアノ・・

夫はもう、目を潤ませていて、

「いや、本当に感動しました。ありがとうございます。私のためだけに弾いてくださるなんて・・」

日頃、音楽には何の関心もない夫ですが、砂原さんのピアノだけは、「気持ち良いので、ずっと聴いていたくなる」と言っている。
なので、その感動は猶更だったと思います。

    ・・・いろんな意味で、ちょっと悔しい・・

その後も何度も、「本当に、あんなに感動したことはないよ。・・でなんて曲だっけ?」
と聞かれるたびに、チェっと思いながら

「シューベルトの菩提樹!!」



改めまして 『笛物語』(フルート・白川真理)です!

2020-01-24 23:21:36 | 日常
なんとかこちらで新たに開設は出来たものの、膨大な過去のブログのお引越しは・・
年末年始、何かと忙しかったこともあり、あきらめてしまいました。
でも、せっかくなので、昨年12月からのものをこちらに順次アップしたいと思います。

mixi日記でも同じ内容を公開しているので、過去のものは、そちらをご笑覧ください。


『笛物語』(フルート・白川真理)の新たなブログです。

不慣れなので、色々とご迷惑をおかけするやもしれませんが、どうぞご容赦ください。
こちらでも、どうぞよろしくお願いいたします!

写真は Pf.砂原悟氏、Vc.山本徹氏と。銀座王子H.にて。2019年1月12日。