『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

1月22日 『螺旋座り』 ピアノ、歌が激変でびっくり!?

2020-01-25 01:22:33 | 気付き
大分、仕上がってきたので、生徒さんの楽曲の伴奏合わせをしました。 
拙いピアノですが、ないよりはね、ということで、なるべく弾いている。 
今回、自分で試すのは初めて。 
ピアノで試した右から左への重心移動による「螺旋座り」。 
あまりの違いにびっくり。生徒さんもびっくり。 
とにかく、何もかもが、違うステージ、クオリティとなる。 
面白いのは、腰かけているのに、座っている気がしない、ということ。 
それだけ上下の繋がりがよく、様々な連結が途切れることなく、動きまわれているということなんだろう・・ 
一番違うのは、音の粒立ち。
だからこそ、生まれる躍動感とリズム。 
今までなんとペッタリとした音とフレーズだったんだろう・・・ 
つまり、ピアノの場合は、より指離れが良くなる。 
曲はフォーレの子守歌でした。 
ピアノの音色が全く異なって、その影響か、生徒さんの笛の音の響きもより冴えて、なかなかの演奏となったのでした。\(^o^)/ 
本当に不思議・・ 
で、目下の私の一番の課題曲「12月の雨」@ユーミンの弾き語りをしてみて、さらに驚いた。 
魔法にかけられたみたい・・ 
ピアノのタッチが違うのは同様ですが、歌が・・ 
つまり、歌はもともとヘタで、特に、こうしたポピュラーなクラッシックではない作品って、どうやって歌ってよいのかわからない・・ 
イタリア歌曲の歌い方で、歌ってもねえ・・・ 
という感じで、試行錯誤しているところでした。
もちろん、それは楽しい試行錯誤なのですが。 
歌がこれほどヘタなのは、フルートがまだまだっていうことだ、とも思っているので、なんとかしたい、何かその中にヒントがあるかも、という下心もあった。 
・・それが・・ 
この「螺旋座り」だと、勝手に、「ふつう」に声が出る。 
?????? 
歌ってすぐに、アレ?となった。 
さらに面白いのは、歌っている気がしないこと。 
今まで、「声帯」だと思い込んでいた場所が使われている感覚がない。 
前より「ふつう」に声は出て歌えているのに、どこから声が出ているのかよくわからない・・ 
そして、喉が疲れない。 
今まで、フルートも相当変化してきたけれど、これほど急激な大きな変化は初めてで、やっぱり??? 
調子に乗って、ついでにムーンリバー(Cで)、オソレミオ(Gで)、オンブラマイフー(Gで)、なども弾き語りしてみましたが、本当にラクに「ふつう」に上のGが出て、これまた??? 
今までは、ヨイショと覚悟してからでないと出なかった。 
もちろん、羊座り、内腕、胸鎖関節、などなど、はやっているにしても??? 
歌が上手くなってフルートに活かす、ではなくて、フルートが変化したからこそ、歌がマシになった、という予定とは反対の成り行きとなりましたが、まあ、とにかく面白いです! 
まだやってはいないけれど、当然、立って歌う時も、この「螺旋立ち」で歌うと、かなり変化があるのでは、と思います。 
これって、例の「中庸」、法螺貝の気付きにも通じている。 
右を固めるとろくなことないでしょ、ってことなのか? 


1月21日 フルートレッスン・・・そして・・

2020-01-25 01:18:20 | 音楽・フルート
1月とは思えない程、暖かな陽気。 
雲一つない青空が広がる良いお天気でした。 

昨年12月14日の本番以来、植村先生にお会いするのは初めて。 

まず、奥様から、本当に素敵な良いコンサートだった、との感想をいただきました。 
過去、何度か、先生と共にいらしてくださったことはあるけれど、感想を仰ることは、かつてはなかった・・と思う。 

インフルエンザ明けの本番であったことをお伝えすると、大層驚かれて、全くそんなことには気づかなかった、ということで、一安心。 
先生からも、嬉しいお言葉を頂くことができ、青空と同じく、私も晴々。 
何といっても、アンサンブルの良さをお褒め頂いたことが、長年の宿題を果たせた気分で。 
無伴奏コンサートに邁進していたある時期、言われた一言。 
「もっとアンサンブルをやりなさい。それも自分よりもずっと上手い相手と。」 
ということで、還暦記念コンサートプロジェクトの課題はそうだった。 

幸いにも、砂原さん、山本さんがお付き合いくださって、本当に楽しいトリオをやることができました。 
同じメンバーで、同じ楽曲で、異なる会場で、5日間の本番。 
1月王子H,でのリサイタル、6月は二日間の録音が鶴見サルビアH,そして11月は軽井沢のサロン、そして12月が高輪アンビエンテ。 
夫々の練習も含めると、かなりの時間を過ごしている。 
彼等のセンス、音色、響きに調和する音を出したい、音楽を造りたいと思い練習することが、何よりの勉強になり栄養となったと思います。 
そのアンサンブルを一番評価していただけたことが本当に嬉しかった。 

今回は、5月に楽器店の生徒さん達の発表会の折に演奏予定のフォーレのファンタジーを持参。 
本番後すぐに、Sちゃんが、ゴーベールのトリオでの音色を褒めてくれて、なるほど、フランスものだと、やはりよりロットの響きは生きるのだろうな、ということもあって。 

・・・・・・・・・・・・・ 

とはいっても、今年は滞っている肝心のこのトリオのCD「エーテルブルー」を世に出すのを一番の ミッションにしようと思っているので、自主企画コンサートはそちらに集中するためにもお休みする つもりでした。 

素晴らしいジャケットも何もかも準備できたというのに、何故か出てこない肝心の音源。 
マスタリングエンジニアが作業してくれない、ということで・・ 
でも、何故そんなことになったのか、その定かな理由も知らされず、何の釈明もないまま、11月23 日以来、12月14日のコンサート当日も、そしてその後も何の連絡もないまま今に至るというのは・・・? 

「このままでは、真理の信用にも関わるんだよ。筋は通すべきだ。」 
というビジネスマンだった夫。 
弁護士のIくん始め、WAYAZのみんなも同意見。 
そして何よりも同じ笛吹きや音楽仲間からの 
「絶対、このままうやむやにさせちゃあだめ。6月に録音した音源が未だに出来てこないなんてあり得ない・・!」 

という言葉で、ずっと悩んでいた私も決意した。 
お正月休みはピピを相手にしながら、ずっと自問自答していたのですが・・ 
とはいえ、やはり心はどんよりと重くなる。
いくら、こちらに非がない、とはいえ、結果、誰かを責めることになることに変わりはないのだから。 
出来れば限られた人生の残り時間、好きなことだけやって生きていきたい。 
おそらく、ソロだったら 
「じゃあ、他のエンジニアにして録り直すからそれで作って。」 
と玉虫色解決になったと思う。 
でも、今回は、共演者への責任もある。 

「あの時のあの演奏」は、もう録れないのだ。 

先日は帰りの電車の中、甲野先生にも励ましていただき、随分と心が軽くなったけれど。 

「起きる事柄全てに意味がある」 
・・・・・・・・・・・・・・ 

かといって、決してアルソと喧嘩したい訳ではない。 
恩師・亡き川崎優先生が繋いでくださったご縁である。 
そもそも、川崎先生の一周忌にCDを供えたくて、というのがきっかけだったのだ。 

最初のCD,そして二作目のCD,シャコンヌの編曲譜、ザ・フルート記念号の特集にロットの音、として録音が採用されたり、様々なコンサートレビュー・・・ 
それに何よりも「古武術に学ぶフルート」の連載。 
アルソ出版株式会社には、ずっと応援してもらってきていて、その恩義はとても感じている。 
でもだからこそ、今回の件は異常事態で、一体何が起きているのかを知り、その上でどうするか共に考えていきたいと思っている。 

それなのに担当者がこちらとの連絡を絶ってしまって、仕方ないのでまずは「内容証明付き郵便」ということになったのでした。 
ということで、「音楽」とはかけ離れた交渉事をこれから、やっていかなくてはいけない。 
こちらの件に集中するためにも、少なくとも年の前半は共演者を巻き込む自主企画は出来ないなあ・・ 
やるとしても、初心に帰って、秋に、また無伴奏コンサートか?と思っていて、そんな話をしたところ、 

「初心に帰っちゃったら、フランスもの、やれなくなっちゃうじゃない。今の段階で、もう一度、徹底 的に色々なフランスものの小品に取り組んでみると良いと思うよ。沢山あるでしょう?」 と師匠。 

・・なんだか一人で悲壮な覚悟をしていたのが、カクっとなったような感じで、それもいいかな?とも思えるところが凄い。 
何故なら、これが師からの新たな宿題な訳で・・・ 
これはこれで、凄く励ましていただけた思いで、本当に久々に晴々とした気持ちで家路に。 


1月20日 ピアノ、チェロへの応用

2020-01-25 01:17:02 | 気付き
ピアノ、チェロの方にレッスンする機会があったのですが・・ 
何より「おお!」となったのは、この足裏重心移動によるとぐろ巻き?の身体操作がとても役に立つことがわかったこと。 
これは、様々な試みの最後で行った。 
最初は、内腕、羊座り、そして胸鎖関節。 
これだけでも、その都度、大きく変化し、チェロなどは特に床への振動が明らかに大きく変化。 
そして、最後にこのとぐろ巻きというか、法螺貝というか、見返り美人というか・・ 
を試していただいたところ、様々なことを行った最後であったせいもあったかもしれないけれど、 
最も変化。 
フルートはいつも立って演奏することの方が多いので、この重心移動の動きを腰かけることに試してみたことはなかったのですが、実際やってみると全く違う身体になるのが、よりよくわかる。 
腰かけ方ひとつで、これほど大きく変化する、というのが本当に面白すぎる!! 
試みに反対の動きを試したところ、縄で縛られたような不快感。 
ねじれた感じで、鳩尾が窮屈。 
素直にストンと腰かけているだけの時には気付かなかったけれど、よくよく観察すると、このまっすぐな左右対称の動きの中にも、同様の「嫌な感じ」が3割?いやもっと?くらい含まれている。 
名前を付けたいと思うけれど・・ 
「とぐろ巻き」じゃあ、あんまりなので、何かもっと素敵なものを・・ 


1月18日 女子会

2020-01-25 01:13:03 | 日常
久々にみぞれ雪もちらついた午前中。
寒い中、ワインとチーズ、レバーブルストを抱えて友人の家へと急ぐ。 
普段でしたら、こんな日は家でゴロゴロなのですが、気が合い、かつ尊敬している女友達との宴会なのだから、足取りも軽くなるというものです。 
ミュンヘン時代からのおつきあい、Sちゃんのマンションにおよばれでした。 
ドアを開けると、もうそこは、都会の隠れ家レストラン。 
ハイセンスに片づけられたワンルームには、セレクトされたお茶目な雑貨なども。 
でも数が少なく厳選されているので、その分、とてもインパクトがあり、美術館みたい。 
・・なんでもかんでも、すぐに集めたくなり、ついついごちゃごちゃと並べてしまう自分のセンスをちょっと反省。 
・・そう。やはり、物が好きなだけに、持ちすぎているのよね・・・・
その上、移り気で、趣味が定まらないので、余計に増える。 
「これが好き」 
というのが、本当にはっきりとしていて、だからこそ、それがとても部屋の主と一致していて輝いている、という印象の素敵なお部屋にしばし感動。 

春を先取りした様々なお花やキャンドルの炎に迎えられ、テーブルには御馳走が並ぶ。 
「普段は全く料理はしないんだよね。」 
と仰るけれど、そのセンスは、彼女の音楽にも通じていて、昔から、本当に美味しい。 

ちなみに、ミュンヘンで初めて一緒に二人だけで飲んだ時のデザートも最高だった。 
缶詰の桃にバニラアイス、そしてそこに上等のウィスキー。 

モエのフルボトルを開けて 
「ホテルのレストランみたいなサーブはしないよ~~」 
と言いつつ、フルートグラスになみなみ注いじゃうところも私と一緒。 
だって、一杯目なんて、すぐに飲んじゃうんだから・・・ 
その後の赤も、「香りと味のミルフィユ!?」という最高のものでした。 
もう酔っていたので写真はないけれど。 
すっかり話し込んでしまって、久々のタクシー帰宅となりました。 

お互い元気で長生きして、いっぱい飲んで食べておしゃべりしようね、と誓い合って閉会。 

最近、私が猫夢中ということでか、猫の箸置き。 
やはり猫好きだったお母様から受け継いだという箸置きは、どれも(=^・^=)ちゃんのポーズが異なってとても愛らしいものでした。 


1月17日 第94回 音楽家講座 in 田端

2020-01-25 01:10:40 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
新たな年、新たな会場での開催。 

大盛況の内、無事終了となりました。 
甲野先生の進化は、おそらく過去最高。 
あのように速い突きを見たのは生まれて初めてです。 
また久々に拝見した杖の動きも美しく、いつまでも観ていたかったです。 

ここ数カ月の私のフルートの気付きは、みな、この杖の動きから導き出されているのだなあ、と気づいた。 
「もう、持ちたくないんですよ」 
というのが、この日の先生の一言。 
2008年頃だったか、以前もそのようなことを仰っていたことがあったけれど、今回のものは、なんというか「神業」といってもバチはあたらない気もします。 

タイ料理店での打ち上げも楽しく、あっという間に時間が過ぎました。 
甲野先生にお会いし、その技を見るだけでも、心身に爽やかな風が吹く。 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。 
大城みほさん、大谷環さん、お世話になりました。 
忍者のIくん、夜間飛行のMさん、お世話になりました。 
お陰様で、とても良い会となりました。 
次回は、また鶴見サルビア音楽ホール。2月26日が今から待ち遠しいです。