『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

小首の傾げ方

2024-12-21 22:42:20 | 気付き
「小首を傾げる」とはよく言われる言葉だけれど、その傾げ方に関しての詳細な解説、説明というのは聞いたことがない。

そんなものが必要ないくらいに、誰もがすぐに出来るし、やっている動作だから。

それをそのままフルートで行っていたからいけなかったんだ・・ということにようやく気付いた本日。

先日の四足歩行的身体性を活用した左腕と手首の気付きに付随して気が付くことが出来ました。

でも、何より、ずっと今回のコンサートのチラシに掲載させていただいた川崎優先生の演奏時の写真をずっと見ていたからこそだと思う。

チラシが出来たのは3月で、それからずっと部屋の壁に貼っていて、毎日見るともなしに見ていた。

フルートを構えた時、どうしても顔は右に傾くようになる。
もちろん、適当な事が連ねられている教則本などに書かれているような90度なんかではないにせよ、多少の個人差はあるにせよ、右に傾く。

これを写真で見ると、普通に首を右に傾けているように見える。

実際のコンサートでも正面から見ることになるので、同様。

でも右に・・と思うからいけなかった。

そうではなく、結果として右に傾いた様に見える、ということで。

右に小首を傾げるのではなく視線の運び方で、そのように見える頭の位置になる。

決して首をダイレクトに操作してはいけない。

・・ということはもし将来教則本的なものを書くとしたら、書いておいても良い数少ない助言かもしれません。まあ、書くこともないだろうけれど。

更に、譜面台の正面に立った時、最初に斜め45度程右を向いて立って、先日の左腕、手首の取り扱いと、今回の視線の取り扱いによる小首の傾げ方をすると、結果真正面に向くようになり、見た目は、もちろん、フルートを構えているのだけれど、体幹部分はただそこに立っているだけのような爽やかで自由な感覚が訪れる。

もちろん、その結果出てくる音は過去最高を更新してくれるものになる。

こんなことは初めてで、まだまだ残っていた左肩手首、右首筋の滞りが激減したからこその感覚ではないかと思う。

というか、こんなにまだまだガジガジがくっついてたのね、としみじみ。

本当に「幾度も病をおびき出し打ち砕き」の連続です。

このチラシの写真は2019年、還暦記念?の王子ホールでのリサイタルのものだけれど、腕でフルートを不用意に持ち上げているのも、自分で首を右に傾げているのも、左手首にテンションがかかりすぎなのも、今だからこそ、アリアリと判る。

そして、川崎先生の構え方との違いも歴然。

なんて言っているうちに、いよいよ1週間後となりました。

お陰様で師走のお忙しい時期にも関わらず、沢山の方がいらしてくださることになりました。

とはいえ300人キャパの会場ですので、当日券も沢山ございます。
どうぞお越しくださいませ!





最新の画像もっと見る

コメントを投稿