『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

気付きと変化

2022-08-04 23:47:38 | 気付き
やはり書いておかないと、どんどん忘れてしまうので。

忘れてしまって良いものも沢山あるのですが、でも過去の変化があればこそ、今に繋がっているので、そうしたものも。

例えば3月のコンサートで、あれほど私を助けてくれていた足指の操作は今は殆ど必要なくなった。
とはいえ、やはりこの技術も全く使っていないという訳ではなく、奥底で繋がって使われるようになったので、意識的にやらなくてもすむようになった、ということではないかと思う。

前回の音楽家講座で、甲野先生の最新技(・・・でも今はきっとそれも通過点の一つの技になっているんだろうけれど・・)を受けた時の左右の感覚が、フルート演奏時の左右の腕の感覚に繋がったことは大きかった。

同方向ではなく、それぞれ反対方向に循環する。

先生がよくおやりになる、左右の指を共に正面に向けて同方向に回すようにしておいて、後、それを向かい合わせるというものがある。

これは比較的私は得意で、すぐに出来た。
でもグーパーの切り替えはてんでダメだけれど。

この指回しの逆バージョンで遊んでみると面白い。
左右の指を向かい合わせるようにして、身体から外に向けカイクリさせる。

それをそのまま正面にもってくる。

とても簡単な動作で、それが何か?と言われそうだけれど、実はフルートを構えた左右の腕の恰好が、このっ途中経過地点にある。

もっと言えば、腹奥もこの回転がある気がする。これは気がするだけレベルなんで、まあ妄想かもしれないけれど。

この軌道に合わせて左手は上へ右手は下へという流れの中で指を動かす。


もう一つは、先日の魔女トレの成果。
触れ方の変化でより内側が使え、ちょっと違う世界に。

ここで大事なのは触れ方。
そして身体の整え方。
指、口元、そして足元。

まだまだ未開拓だった分野なので、今後が楽しみ。

ふと、もっと早くに出会っていたら?と考える。
でも、きっと今だからこそ、瞬時に大きな効果と変化があるのだと思う。

このあたり、鶏が先か卵が先か?みたいなものだけれど。
重要な事は、じぶんにとっての先の見通し、憧れとなるお手本が存在していることだろう。それが植村先生であったし、甲野先生だ。

そして甲野先生に関係する多くの身体感覚の優れた方々・・

様々なご縁に本当に感謝です。



魔女トレ

2022-08-04 00:27:14 | 魔女トレ
遂に体験できました!

無料動画を観ながら一緒に足首を回しただけなのに・・・

つまり、かなり雑な自己流であったにも関わらず、その効果は絶大で、荷物は軽くなるは、足運びは楽になるは、そしてなんといってもフルートのパフォーマンスが格段に・・

というとんでもないその効果に驚かされ、またレクチャーされている西園美彌先生の所作や声の美しさにも魅かれて、いつか必ず、と願っていた講座でした。


直前まで忙しくしていて、講座詳細の告知を読んだのは、数日前。

・・え!?4時間・・?私は耐えられるだろうか・・
ヨガマット??それは何?
バスタオルでも可とあったけれど、この際なのでと、すぐにアマゾンでポチっと入手。

都内の閑静な住宅街の一画に立つ古い稽古場は、タイムスリップしたような建物で、開講一番「素敵な場所ですね!」

沢山の踊り手たちの精進の後がしみ込んでいる天然木の床はすべらかな手触りで、奥底から輝いているようでした。

自ずと敬虔な気持となる。

セッションはとても素晴らしく、やはり実際に受けてみないとわからない事が山程あるのを実感。

数々のワークがどれもビフォーアフターで大違いで、最後はマサイ族みたいに、人生最高のぴょんぴょんジャンプまで出来てしまった・・

何よりも、実際に美彌先生に触れていただいて、足裏を動かす時の手指の感触を知れたことが一番の収穫でした。

そのとたん、それまでボーっとしか意識されなかった下腹部奥が目覚めた、というかああ、あるんだな・・という感じに。

それは甲野先生に技をかけて頂いた時に触れられた感触とも似ていて、今の自分のレベルなりにではあるけれど、「ああ、そうか・・」と繋がった。

そして師・植村泰一先生の「自分には聴こえないように吹くんだよ。」とも。

とにかく、レッスンの度に「吹き過ぎるな、もっと小さく、もっと息を少なく」とご指導していただいた。

これはいわば、笛の歌口への、「息の触れ方」だ。

ゴリっではもちろんないし、さりとてフンワリでもない。
全ての指先の圧が揃い、そっと、でも確実に対象をとらえて繊細な動きでアプローチする。

その結果、外側ではなく、内側、深層部が働き出す。

触れ方ひとつで、身体の奥底の芯が使えるか使えないかが決まる、といっても過言ではないと思う。

フルートに限らず、楽器を持つ、という段階でで生の力を使ってしまうと、そうした触れ方になるのは、かなり難しい。

私にしたところで、かなりバランスを取れるようになってはきたものの、まだちゃんとそれができているかどうかといえば、まあ甘く自己採点して30点くらいだろう。

その今の出来る範囲の中でではあるけれど、手指、足裏、口元の触れ方を変えるだけで、より発動する自分じゃない他の何か。

そう。ここでも甲野先生の術理と繋がってくる。

来年からは年金も頂ける「高齢者」の仲間入りの年齢なのに、こんなに大きな変化が連続して起きている、ということがミラクルです。

周到に準備(足首、股関節、もろもろのワークの後)した後は、より実感なく充実した音が出せて、気味悪い程。

でも、それをせずにサっと吹くと、やはり以前のまま。

これをサっと吹いても同様の状態にするためには、やはり身体を変えていくしかない。
ということで、ヨガマット、家でも大活躍です。

とはいえ、久々の大がかりな解体作業が始まってしまって、今の状態じゃちょっと本番は難しいのだけれど。

でもこの夏休みの間は、「自由研究」も兼ねて、この際なので色々と壊してみようと思います。

過去の自分の奏法を。


あまりの楽しさに夢中になり、写真は最初に撮ったこれ一枚だけ。
お世話になった床とヨガマット&タオル。

参加された方々も、スタッフの方々もみなフレンドリーで、気持ちの良い空間でした。

皆さま、美彌先生、ありがとうございました!

・・・・・・・・・
ペアで組んだ方に撮っていただいたビフォーアフターがありました。
全身の立ち方は全く違うのですが、ちょっと恥ずかしいんで、トリミングで。
より肩が落ちて首が長くなってる!?

ビフォー


アフター


8月の設え

2022-08-03 00:57:30 | テーブルコーディネート
・・なんせ、エアコン故障なので・・

ちゃちゃっと簡単に。

楊枝入れは先月に引き続き。

普段はピアノの上にあるガラスたちと、先日の富津の海岸で拾ってきた貝殻なども混ぜて。

ポテっとした丸いガラスは従姉Yちゃんの作品。

少しでも涼しい気持ちになれるようにと、夜の海のイメージで濃紺のクロス。

元々、漁師が網を編む技法から生まれたというフィレレースのことも思い出して、それも。