『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

永年稼動功労感謝の会・ホール練習

2023-07-13 23:47:53 | 音楽・フルート
12日(水)は大手町パレスホテルに。
若い頃はよく結婚式の演奏のアルバイトで来ていたホテルです。
皇居の見える一等地で、やはり良い「気」が感じられる場所です。
住所も千代田区丸の内1-1-1!

音大4年の時に、「興味があるのだったら受けてみたら?」と当時ヤマハに関係されていた佐野先生からお誘いいただき、「これも経験」と何人かで受けた試験で、たまたま合格して、そのままずっと続いている仕事がヤマハ音楽教室の講師。

かつて講師研修の一環として著名なフルーティストの公開レッスンなども受けさせていただいた。アンドラーシュ・アドリアン、ジュリアス・ベーカー、工藤重典諸氏・・

またヤマハでご縁のあったN先輩から誘われ、一緒に下田逸郎氏のライブをお手伝いすることとなり、それを見に来ていた橋幸夫氏の育ての親の女性から誘われて、橋さんのコンサートに出演してデュエット・・という稀有な?経験もさせていただいた。

下田さんの事務所は六本木にあって、シチリアでみんなで飲んだり、と華やかな世界を垣間見させていただいた。

留学が決まった時は、帰国してからまたヤマハで仕事が出来るとは思っていなかったのだけれど、待ってくださっていて、すぐに復帰も叶ったし、同様に結婚して息子が生れた時も2年近く休ませていただいてから復帰。

当時はまだ規則も緩かったので、こうしたことが出来たのだとは思うけれど、担当された方のご尽力のお陰ではないかと思う。

何より、このヤマハの工藤さんの公開レッスンで緊張し大失敗したことが、現在の古武術奏法に至る大きなきっかけとなった訳で。

ずっと、やっていこう、と思っていた訳では全くなかったのに、こうしてずっと続いてきたのも、ヤマハという大企業、財団、所属の楽器店の皆様に支えられて、レッスンに集中できたお陰だからだと思う。

生徒さん達も素晴らしい方ばかりで、一度も嫌な思いをしたことがなかったのも「ヤマハ」というブランドを信用して来てくださっている、というのもあるのかな、と思う。

一応ヤマハなりのマニュアルというのはあるけれど、殆どは現場の教師に任されているのも有難い。

そんな様々なことを改めて思い出し、改めて感謝の念が湧いてきた会でした。

全国から様々な楽器のシニア講師60名が招待されてのお祝いの会。

一人ずつ「感謝状」を手渡され、ちょっと面はゆい。



記念撮影の後はフルコースのランチで、とても美味しかったです。








嬉しかったのは、甲野先生の「音楽家講座」や合宿にも参加してくださっていたピアニストの石川永津子さんもいらしていたこと。

ホテルのティーラウンジで一緒にお茶をして、久々に沢山お話出来、楽しかった。




本当はこの後、夜は鶴見で音楽家講座のはずでしたが、今回は中止。

そのまま使わないのも勿体ないので、私のホール練習として使うことにしたので、これから行く、と言ったら、「ご一緒して良いですか?」とえっちゃんさんも同行してくださることに。

ロクに吹けなかった5月6月でしたが、その分思索研究は進んでいて大幅にモデルチェンジしたのを色々試す。

家でだとそこまで差が判らなかったものが、ホールでは全く違って聞こえ、特に同じ傾向の耳を持っているピアニストに聴いていただけることで、確認出来たのはありがたかった。

忘備録としては・・・

虎落、足裏トリプルアーチ(造語)、掌の向き、等あるのだけれど、この日の大ヒットは
やはりフルートの持ち上げ方。
所謂、「左右が協力しない」という例のもの。

以前は分からなかった、身体内部の感覚の違いがアリアリと判る様になっていて、音がもう全然違う。

「そうじゃないものは、中身がスカスカしていて周りだけだったのだけれど、こちらだと音の中身が詰まっていてズドーンと来る」という感想は私も同様。

それにしても、本当に不思議で、身体の中で何がどのように起こってどうなっているのかは全くわからない。

けれど、このやり方に比べると、過去の「左右が協力」してやっていたものは、その構えの中に既に緊張の種があったことが、今アリアリと感じられる。

音楽家講座で受講するたびに、緊張していたのは、あたりまえだったのだなあ、と再認識。

甲野先生のあの心身を目の当たりにした直後に、あの構え方で吹いた時、おそらく深層意識の中で「こりゃ違うよね」と思っていたのに違いない。その違和感によるものも大きかったのではないかと。

あっという間に3時間。10月に演奏予定の楽曲選びも兼ねて数曲試したのだけれど、さほどの疲れもなく、むしろ久々にちゃんと吹いたので、身体が解れて元気になった。
下駄は荷物になるので断念したため、裸足で。




本当はパレスホテルは能登上布の夏着物にして一度帰宅してから着替えてフルート持って鶴見、と思っていたのですが、あまりの暑さに着物は断念。

良い選択だったと思います。

夏の暑さに負けない様な真っ赤なワンピースは還暦、つまり5年前購入したアデュートリステのもの。刺繍の生地とデザインが気に入ったので、半額セールだったこともあり紺と赤、2色買い。紺は発表会などで良く着たけれど、赤は以前、バンド仲間たちと一緒にユーミンのコンサートに行った時に着ただけ。本日2回目の着用となりましたが、テンションも上がって元気になれる効用もありました。これからもっと着てやろうと思います。


えっちゃん、ご一緒出来、本当に楽しかったです。
フルート練習もずっとお付き合いくださりありがとうございました!




演奏表現学会(フォルテピアノ)、東京玉翠会総会、映画

2023-07-13 22:45:21 | 日常
7月となり猛暑が続いている中、結構エネルギッシュに遊んでいます。

1日(土)東海大学まで出向き、演奏表現学会のフォルテピアノによるK304のレクチャーと体験。色々と思うところのある、出向いた甲斐のある講座でした。
現代のピアノとの弾き比べというもので、やはりフォルテピアノの方が「室内楽」という感じになり、互いの音が溶け合う。現代のグランドピアノだと寄り添い並ぶというところまではいっても、その音色はお互い混ざりあうことなく、跳ね返すような印象となりました。音色の隙間がないという感じ。
曇りだったので、日頃の運動不足解消も兼ねて、駅から20分近くの上り坂を歩きました。

8日(土)は母校高松高校の東京玉翠会総会。今年もオンラインとなりましたが、同期有志で集まって、そこで一緒に参加。
久々のリアル宴会はやはり楽しく、「前期高齢者」はまだまだ若い!?のを実感。


10日(月)は夫とインディージョーンズの映画。
やはりスカっとする楽しい作品です。
この日はとても暑かったのだけれど、車でチャーっと行って涼しい映画館、というのは猛暑向きの遊び方かも。
午前の部だったので、サンドウィッチのランチ。そして久々にかき氷も。今のかき氷は天然水でとても薄く削られているせいか、全く頭がキーンとしない優れもの。フレッシュな桃が入ったものでしたが、お値段なんと1200円でこちらもびっくり。


(緊急告知)来週12日の音楽家講座中止

2023-07-07 09:06:15 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
来週12日(水)の音楽家講座は中止となりました。

甲野先生は、その後無事に回復され7月になってからは体調を試しながら活動されているのですが、やはりまだ本調子という訳にはいかず、14日からは関西への旅も控えているため、大事を取って休んでおきたいとのことでした。

楽しみにしてくださっていた皆様、本当に申し訳ございません。
急に猛暑となりましたが、皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします! 白川真理

7月の設え

2023-07-03 10:10:34 | テーブルコーディネート
夏はやっぱりエジプト!

ポルトガルの燕たちをしまって、鰐さん大集合に。



鰐は大きな木のものと、小さい白い石のものはアスワンで。

「ワニに注意」という看板がそこらかしこにあった湖の側のホテルで購入。



あと、カイロ空港で余ったエジプトポンドを使うために買ったお土産物の小皿(ツタンカーメンとアンケセナーメン)や香水瓶なども。



黒檀の親子ワニ(多分タイのもの)とガラスの楊枝入れの陽気は馴染みのリサイクル店で夫々100円。



ソファーカバーもキルティングから洗濯しやすい薄手のコットンに変更しました。