里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

この冬に出会った野鳥たち その2「カワウ、マガモ、カシラダカ、チバケンケイ」

2024-01-25 | 野鳥・探鳥日和
 
近所の万木堰にいる愉快な連中の冬のヒトコマを捉えてみました。


<<カワウ>>

情熱的なシラガウが妙齢のお嬢さんに恋を囁いているようなので、しばらく見ていました。

#1










なんとなくいい雰囲気のようにも見えたのですが・・・

#2










でもよく見ていると、そうでもなさそうな感じもあったりして・・・

#3
 









どうやらシラガくんの一方通行のような、片思いの様相を呈してきたところに・・・

#4










「あっ!!!」 

彼が私に気づいてしまいました。

#5







彼女はなびいてくれないし、変な奴は見ているし、ということで・・・

「もうこんなところはおさらばじゃ!」

#6









重たい体に鞭打って、エイヤとばかりに飛び出しました。

(ちなみにオスの体重は3kg近くあるそうです)

#7










翼を水面スレスレに羽ばたかせて足で豪快に水を蹴って、バシャバシャと飛び去って行ってしまいました。

#8











その後の彼女の仕草には笑ってしまいました。

「あー、せいせいしたわ! 私、翼が濡れて気持ち悪かったんで乾かしかったのに、もうアイツったらしつこいんだから!」

肉体的にも精神的にも羽を伸ばしたかった彼女でした(笑)。

#9










<<マガモ>>

万木堰には毎年必ずマガモたちがやってきます。地元の人たちはこのマガモのことをアオクビと呼びます。オスの方が

よく目立ちますのでそう呼ばれるんでしょうね。子育てをするメスは、目立たないようにあくまでも地味に徹しています。

以前にも書いた余談ですが、夏の札幌で北大や北海道道庁の池では、このマガモやオシドリが子育てする姿を見ることが

できます。

マガモはキチンとオスメス共同で子育てをしますが、オシドリのオスは、ヒナが孵った後は次のメスを求めてどこかへ姿を

消してしまいます。メスが一人で頑張ってたくさんの子供を育てる姿を、それはそれで微笑ましく見ることができます。

おしどり夫婦という言葉を聞くたびに、このオシドリ母さんのことを思い出してしまいます。

#10









そんな地味なマガモのメスですが、飛んでいる時には翼にオスと同じよく目立つ模様が現れます。この子たちは長距離を

渡る鳥ですから、仲間とはぐれないためにこんな共通の模様を纏っているんでしょうね。

#11











<<カシラダカ>>

スズメによく似た模様のカシラダカです。素早く飛び回っているので、割と見つけにくい冬鳥です。

#12










<<チバケンケイ>>

鉄の鳥、チバケンケイです。季節を問わず見ることができる留鳥です。パタパタパタとけっこう鳴き声はうるさいです。

まず絶対にどんな木にも止まりません。わりとゆっくり飛びますので、写真には撮りやすい被写体です。でも撮ったことに

対する感動は全くないヤツです。

#13










<<おまけ>>

  梅一輪 一輪ほどの暖かさ    服部嵐雪

もうひと月ほど前に 二輪並んで咲いていました♪

まだまだ寒い季節でしたから嵐雪の句が沁みます。

#14























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この冬に出会った野鳥たち その1「チョウゲンボウ、ハイタカ、ジョウビタキ、アオサギ」

2024-01-11 | 野鳥・探鳥日和
 
ここ数年、新年最初はタカから始めるのが吉例となっていますので、今回もタカの仲間 チョウゲンボウから始めてみたいと

思います。



<<チョウゲンボウ>>

精悍な顔をしたチョウゲンボウの若です。猛禽類の割には可愛い顔をしている子だと思います。

#1










チョウゲンボウはハヤブサの仲間なので、ハヤブサと同じように目の下に涙を流したような黒い模様があります。

#2










NGK(日本碍子)の上に止まって眼光鋭く枯れ田を見回していました。

#3










<<ハイタカ>>

 ♬~ 電線に ツグミが3羽 止まってた ~♬

昔々流行った電線音頭を思い出すシーンだなーと思って見ていると・・・(電線音頭はツグミではなくてスズメでしたが)

このツグミたちめがけて1羽のタカが襲いかかってきました。一番左のツグミはいち早くそれに気づいた様子。

#4










どうやら襲いかかったのはハイタカのようでした。でもこの時の狩りは失敗に終わりました。3羽のツグミがバラバラの方向に

逃げましたので、狙いが定まらなかったようです。

#5










上昇しながら悔しそうにしばらく辺りを旋回していましたが、やがてどこかへと飛び去っていってしまいました。

#6











<<ジョウビタキ>>

実をつけたハゼの木に止まっているジョウビタキのジョビ夫くんです。ビックリまなこのような目が面白いですね。

#7










野鳥の写真を撮っていると、よくこういう正面顔が撮れてしまうことがあります。きっとこれは両眼でこちらを見ることによって

立体視ができますので、自分と私の距離を確認しているのではないかなーと、私は密かに思っているのですが・・・

#8










敵(私)との距離は大丈夫だと思ったようで、ハゼの実を食べようと狙いを定めます。ハゼの実は昔は和蝋燭の原料に使われた

だけあって油脂成分が豊富に含まれていますので、多くの鳥に好まれるようです。

#9










えいやっとばかりに、狙いを定めた実を咥えました。

#10










しかしすぐには取れなかったようでちょっとバランスを崩します、が、だいじょうぶ。

#11










自慢げに実を頭上に掲げて、「取ったどー!」

さらには「あいつ(私)との距離もまだだいじょうぶだな」、両眼視しながらそう思っているのかも。

#12










そのまま一気に丸呑みして平然としたすまし顔。そしてやっぱりこのビックリまなこ。

#13










それでも私に見られていることはあまり愉快ではなさそうなご様子。

#14










飛び出しやすい場所に移動して飛び去っていきました。本当はもっと食べたかったでしょうに、私が見ていたせいで

彼には悪いことをしてしまったようです。

#15










一方こちらはジョウビタキのメスのジョビ姫さんです。このジョビ姫さん、なぜか毎年冬になるとこの汚れたガードレールに

止まっている場面に行き合います。よっぽどここが気に入っているんでしょうか? まさに掃き溜めに鶴!

ジョウビタキの寿命は4~5年ともいわれていて縄張り意識も強いようですから、この辺りが彼女の毎年定まった縄張りなのかも

しれません。

#16










<<アオサギ>>

アオサギが止まっているこの一角にだけ陽が当たって、まるでスポットライト浴びているように見えました。「スターにしきの」

ならぬ「スターあおさぎ」!

#17










<<おまけ>>

こちらは「昭和枯れすすき」ならぬ「令和枯れすすき」!

逆光を浴びて枯れ穂が美しく輝いていました♪ 自然がそっと見せてくれた美の極地のような気がします。

#18



















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雲のパレイドリア現象を楽しむ

2023-12-20 | ここ里山の風景あれこれ
 
かなり大袈裟なタイトルをつけてしまいましたが、要は空に浮かんでいる雲が人の顔に見えたり動物に見えたりするのを

パレイドリア現象といいます。今回はそんな現象で遊んでみたいと思います。

私には雲がこんな風に見えましたが、みなさんにはどう見えるでしょう? というお話です。


ある日、私が住む里山の空に面白い雲が浮かんでいました。

左の雲は大型犬の横顔、右の雲はリーゼントにもみあげのエルビス・プレスリーがロカビリーをシャウトしているように

見えましたが、いかがでしょうか?

#1










こちらは空飛ぶアマガエル? 雲に乗って遊ぶワンちゃん? 小さな子供が描いた動物の絵?

#2










ネズミの顔のように見えますが、それでも髪型はサザエさんみたいで。

#3










真っ赤な顔をした子豚ちゃんでしょうか?

#4










ふわふわ巻き髪の幼い女の子が歌を歌っているような横顔。

#5










右手を上げているライオンの子供かな?

#6










よ~く見るとキノコのお姉さんが笑っているように見えるのですが・・・

#7










ダチョウめがけて矢を射たものの、それをダチョウがヒョイとかわした図。

#8










立ち昇る雲が温泉マークのように見え、暖かな温もりさえも感じられます。左の壁のガラスに映った夕陽も綺麗です。

#9










風に流される雲、刷毛でさっとひと筆描いたような達筆感が見事です。

#10










雲の石畳に沿って夕陽が歩いているようです。

#11







夕陽に輝く雲の下を(上を?)トンビが悠然と飛んでいました。

#12










その僅か2分後にはここまで姿を変えて川の字が完成しました。 まさに雲の七変化。

#13










実際に雲の中に入ってみるとただの霧ですが、こうして離れて見る雲にはまるで綿飴のような質感が感じられます。

なんか不思議。

そして左下には大小ふたりの顔が・・・ さらに右上には笑顔も・・・

#14










こちらの雲も同じように綿飴のような質感、やっぱり不思議。

そしてこちらの雲にもいくつかの顔が・・・

#15











長閑な田園風景の中、空に横たわるエビの姿? かな?

#16












<<おまけ>>

着陸態勢に入っているDHLのトリプルセブンです。成田空港に降りるような気配。

外房の里山にある我が家は、成田空港からも羽田空港からも直線距離で同じ55kmの距離にあります。そのため風向きに

よっては着陸態勢に入った旅客機がうちの上空を飛ぶことがあります。旅客機にしてみれば両空港まで4~5分の距離なので、

よく見かける光景です。

#17











今年はこのブログでおしまいです。みなさん、今年も1年お付き合い下さりありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。





















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秋の日差しの中で咲く里山の山野草 と 美蝶アサギマダラ

2023-11-03 | ここ里山の草花あれこれ
 
忙しさにかまけているうちに季節がそっと動いてしまいました。でも今年はきちんとした秋を楽しむ充分な余裕がある

ようにも思います。今回はそんな秋の里山の山野草を載せてみました。


<<シロバナサクラタデ>>

何度も載せてしまう大好き花です。

上品なカップのような花びらからのぞく3本の雄蕊がこの花の大きな魅力になっていると思います。

#1










そしてもうひとつの魅力がこのガラスのように輝く花びらの繊細さではないでしょうか?

#2










<<ミゾソバ>>

そっけない名前とは裏腹にこちらの小さな花びらにも繊細な美しさが感じられます。

#3










蕾の先端にある薄桃色の色合いが京和菓子にみる上品な味わいを想像してしまいます。(食べたことはないのですが)

#4










<<カラスウリ>>

完全に時期遅れになってしまった感のある夏の花ですが、ま. m(_ _)m。

夜に咲く花ですが朝までに完全に縮れてしまわなかったのは、空気が乾燥していたせいなのかも知れません。

#5










<<ホトトギス>>

毎年里山の薄暗い森に静かに咲く花です。鳥のホトトギスが南へ帰ってしばらくすると咲きます。鳥の思い出を移し残した

花なのかも知れません。

#6










<<チカラシバ>>

私が学生時代にジュディ・コリンズが歌った「青春の光と影(Both Sides,Now)」という歌がありました。今でも原語で

歌えるほど好きな歌でした。あまり流行らなかった同名映画の主題歌でしたが、歌の方は当時の深夜放送で何度も聴いた

ものでした。

そんな、薄暗い森に咲く花に浮かび上がった光と影の妙を撮ってみました。

花の光と影 その1

#7










花の光と影 その2

#8










<<アザミ>>

花の光と影 その3

#9










<<セイタカアワダチソウ>>

蔓延る外来種として嫌われがちな花ですが、こんなふうにアップにして見ると、可愛らしい小さな花がたくさん集まって

咲いている姿に惹かれてしまいます。

この植物の根からは他の植物を枯らす有毒成分が出ているそうですが、やがてその毒で自分も弱ってしまうとか。

ちょっと間抜けな生き方をしているような気もしますが、それでも生き残ってきたのですから、そういう生き方にも

大きな意味があるのだろうと思ってしまいます。

#10










<<蚊柱>>

ススキのそばに小さな小さな虫たちがたくさん飛んでいました。ユスリカかヌカカではないでしょうか?

#11










写真には光の回折のせいかはっきりと写っていますが、実際には陽にすかしてみないとよくわからない小ささでした。

#12









<<狐の嫁入り>>

陽が射しているのに雨が降ることを狐の嫁入りといいますが、そんな場面に行き合いましたので撮ってみました。

でもどちらかというと雪が降っているようにも見えてしまいますね。ちょっとシャッタースピードが早過ぎました。

#13










<<アサギマダラ>>

美しい蝶のアサギマダラです。春から夏にかけては日本列島を北上し、秋になると南へと下っていく渡り蝶です。この時は

南下の途中でこっそり一休みしていたようです。

#14










翅の裏側も表同様に美しい色をしています。そして後翅裏側にはオスの特徴である黒い性斑をはっきりと見ることができます。

この蝶は多くの人に好かれるようで、この子が好むフジバカマを庭に植えて誘うこともよく行われているとか。素敵な話だと

思います。

#15



















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短い秋を精いっぱい生きている蝶たち

2023-10-15 | 小動物・虫・魚 & more
 
1年に満たない時間の長さを自分の一生として生きている蝶たち。そんな彼女たちの短い今年の秋を切り取ってみました。


<<モンキアゲハ>>

大型のアゲハチョウ、モンキアゲハです。大きなアゲハに大きなヒガンバナ、絵になる二人連れです。

#1










モンキアゲハといえば大輪の花を咲かせるヒガンバナが一番のお似合い。そしてモンキアゲハに限らずアゲハチョウみんなに

好かれているのがこのヒガンバナです。

#2










大きな蝶なので吸蜜にはそれなりの苦労もあるようで、羽ばたきながら吸蜜する姿もよく見かけます。そんな羽ばたきの様子を

前翅に注目して捉えてみました。

その1 シャープな角度の前翅が後翅の白い模様を際立たせています。

#3










その2 前翅の縁にも白い模様が並んでいることにも気付かされます。

#4










その3 モンキアゲハとヒガンバナ、お互いにその美しさを高め合う最高のパートナーだと思います。

#5








<<ヒメアカタテハ>>

翅の裏側にも味わい深い模様のあるタテハチョウです。

キツネノマゴが下の方に一輪、紫の花が朧な彩りを添えてくれました。

#6










飛び立つと表の美しい模様にも目を奪われます。

#7










<<イチモンジチョウ>>

一文字の白い帯が印象的な蝶ですが、よく見ると翅や体の随所に(そして触覚の先端にも)オレンジ色のアクセントがあって

おしゃれな子です。

#8










閉じた翅の裏も美しい蝶です。この子もタテハチョウの仲間ですから昆虫なのに脚の数は擬似4本。胸にたたまれている

退化した前脚もうっすらと見えています。

#9









<<イチモンジセセリ>>

イチモンジ繋がりということでイチモンジセセリです。セセリチョウの仲間ですが、後翅裏の銀紋が一文字に並んでいるため

この名前があるとか。

背中のエメラルドグリーンの美しい毛を煌めかせて、ミツバアケビの葉っぱに止まっていました。

#10









横から見ると大きな真っ黒い複眼が印象的です。

静岡県の一部の地域ではこの子のことをチンメと呼ぶことをつい最近知りました。その意味するところはよく分かりません

でしたが、この目を見るとなんとなく納得してしまいました。

#11










<<テングチョウ>>

成虫で越冬する蝶なので暖かい冬の日なんかにも見かけたりしますが、秋にも飛んでいる蝶です。頭の先(パルピ)が

尖っているのでテングチョウの名前があります。ここで匂いを感じているのだとか。まさに天狗と同じ機能を持っている

器官なのが面白いと思います。

#12










<<ヒカゲチョウ>>

この子は日本の固有種だそうで、タテハチョウの仲間なのでやっぱり擬似4本脚です。

蝶を愛する人のことを写真家の今森光彦さんにちなんでオーレリアンというそうですが、オーレリアンの庭がよく似合う

シックな蝶だと思います。

#13










<<ヤマトシジミ>>

春から秋まで最も普通にみられるシジミチョウです。いつも見かけているだけに、いろんな意味で安心して見ていられる

蝶です。

#14










<<おまけ>>

<<ヤマトシリアゲ>>

ヤマト繋がりですが蝶ではなくてシリアゲムシです。この色のシリアゲムシはヤマトシリアゲの中でもベッコウシリアゲと

呼ばれているようです。この子はメスですがお腹が膨らんでいるのは卵を持っているからでしょうか?

古生代ペルム紀の地層からこの仲間の化石が出ることから生きた化石とも呼ばれているとか。古生代ペルム紀といえば今から

3億年も前の時代! 昆虫たちの逞しさを実感します。

余談になりますが、もうずいぶん昔、一番最初のスターウォーズにこんな顔をした宇宙人が出ていたことを思い出しました。

昆虫は宇宙人や仮面ライダーなんかにも使われたりするのが面白いと思います。昆虫は映像クリエーターたちのイメージを

くすぐるんでしょうかね。

#15




















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ヒガンバナ、シロバナサクラタデ等 秋の野に咲く山野草

2023-09-23 | ここ里山の草花あれこれ
  
急に秋めいてきた感じがする今日この頃、今回は秋の野に咲く花を載せてみたいと思います。

<<ヒガンバナ>>

オーソドックスなクローンのヒガンバナです。雄蕊雌蕊の長く伸びた美しさが秀逸だと思います。

#1










うちの庭で咲く白系統のヒガンバナです。いきなり野の花ではなくなりましたが、ヒガンバナ繋がりということで

敢えて載せてみました。色が違うとイメージも違って感じられます。

#2










#2と同じ花ですが、構図を変えるとまた違った表情が見えてきます。

#3










蕊が美しい花です。

#4










<<シロバナサクラタデ>>

鄙にも稀なる美人さんです。

写真左上! 蕾がポロポロと落ちている瞬間を捉えた決定的な写真? 

いえいえ、蜘蛛の糸がなせる技でした ٩( ᐛ )و

#5










この花たち、雄蕊をアンテナのように使って、人には聞こえない声でヒソヒソ話を楽しんでいるような気がします。

#6










<<センニンソウ>>

秋になると賑やかに咲く花です。よく知られた話ですが、タネができると仙人のような髭が生えてくるのでこの名前が

ありますね。

#7










クレマチスの原種で毒がある植物ですが、甘い優しい香りがする花でもあります。ただ香りを嗅いで眺めている分には

優しさ溢れる好々爺の花です。

絵本作家でガーデナーでもあったデューダ・ターシャの玄関先にも咲いていた花だったとか。

#8










<<葛>>

クズの花です。この花も美人さんです。

この花を見ると、子供の頃によく葛湯を作ってもらったことを懐かしく思い出します。もっとも原料は葛の粉ではなくて

片栗粉でしたが、優しい味がしたものでした。

#9










どんな花もみんなみんな陽の光がよく似合いますが、この花ものそひとりですね。陽に照らされて輝いていました。

#10










<<キンエノコロ>>

花には陽差しがよく似合うと言いました。でもキンエノコロには逆光がお似合いだと思います。

一番上の花に蜘蛛がいますね。こういう情景を見るにつけ、虫と植物の仲良し関係と敵対関係の長い歴史に思いを巡らせて

しまいます。ものすごい共進化をしてきた仲間なんですね。

もちろん蜘蛛は昆虫ではありませんが、同じ虫編の生き物として切磋琢磨してきた虫と植物の歴史に変わりはありません。

#11










<<チャ>>

いわゆるお茶の花です。野生種です。ツバキの仲間らしい花の形と葉っぱです。

#12










でもツバキとはまた違った可愛らしいコロッとした蕾をつけます。

#13










<<檜>>

今は秋、でも偶然見つけたこの子はもう5月に咲く花を今から準備しているんです。恐ろしいことです。どうしましょ!

余談ですが、最近は(いや、江戸時代も)店売りのスズムシやキリギリスがあったりしますが、その虫かごに入っているのが

このヒノキの葉っぱです。ヒノキの抗菌作用が虫を長生きさせるのでしょうか?

#14










<<おまけ>>

ダイミョウセセリです。学名でも Daimio tethys だそうで、見事にそのまんまです。

この蝶には関東型と関西型があってその境目が関ヶ原だそうで、津軽海峡にある動物相の境界線(ブラキストンライン)を

連想してしまいました。

ご覧のように地味な蝶ですが、白い模様部分に螺鈿細工のような輝きがあって、捨てがたい魅力がある蝶だと思っています。

ちょうどこの子の幼虫の食草であるヤマノイモの葉っぱに止まっていました。卵を産もうとしているところなんでしょうか?

#15




















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珍しきもの三題「超貴重なサトイモの開花、房総半島で鳴くクマゼミ、夏ヤブカラシを吸蜜するジャコウアゲハ」

2023-08-25 | 小動物・虫・魚 & more
 
<<超貴重なサトイモの開花>>

ネイチャーセンターの畑でサトイモの花が咲いているという記事がセンターブログに載っていましたので、早速行って

みました。

サトイモの大きな葉っぱの影で小さな蝋燭が灯るような感じで密やかに咲いていました。

#1










なんとも言えず美しい花でした。黄色い赤ずきんちゃんのようにも見えてしまいました。

数十年に一度しか咲かないとも言われているこの花、まず見ることはないだろうと思っていましたが、センターの

女性職員Nさんが書いてくれた記事のおかげで見ることができました。ありがとうございます。

#2











<<房総半島で鳴くクマゼミ>>

南方系のセミであるクマゼミです。以前は関東地方にはいなかったセミです。

しかしここ最近はうちの庭でも鳴くようになってきました。話によると今は群馬県辺りにまでその勢力圏を広げているとか。

まさに温暖化を象徴するセミだと思います。

#3










35年ほど前には仕事でよく大阪に出張に行っていましたが、大阪城公園を通るとたくさんのクマゼミが大合唱をしていた

ものでした。暑い夏の日差しとクマゼミの鳴き声が、大阪という街のひとつのイメージとして思い出されます。

#4










昔からセミは大好きだったのでクマゼミがうちの庭で鳴くこと自体は大歓迎なのですが、一昨日でしたか、札幌でも

36°C以上の気温が記録されたとか。ストーブは必需品でしたが、冷房設備は必要なかった札幌でもこんな気温に

なってしまうとは! 温暖化の脅威は抜き差しならぬところまで来ているようです。

#5











<<夏 ヤブカラシを吸蜜するジャコウアゲハ>>

春、一番最初に出現するアゲハがこのジャコウアゲハです。そのイメージが強いせいか、夏に花を咲かせるヤブカラシの

花に吸蜜に来る姿に違和感を覚えてしまいます。

#6










もちろんジャコウアゲハにもこの子のように夏型があって夏に飛んでいてもなんの不思議もないのですが、春一番最初に

飛ぶアゲハというイメージが強いせいか、一瞬おやっと思ってしまいます。思い込みのなせる技かもしれません。

#7










暑い夏の盛り、ヤブカラシの花から花へと蜜を求めて飛び回っていました。ヤブカラシのこんな小さな花にもちゃんと

蜜があることにも驚かされます。

#8











<<おまけ>>

うちの庭で毎年咲くサネカズラの花です。特に珍しいというわけではありませんが、生い茂る葉っぱに隠れて咲きますので、

見つけづらいという意味では珍しいと言えるかもしれません。上品な和菓子のような花の佇まいが美しいと思います。

#9










中の実になる部分が赤くなって妖艶な雰囲気が漂っていました。

#10




















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今年ターシャもおばあちゃんに・・・

2023-07-18 | ネコ以外のペット
 
しばらくぶりの登場となりました、ヤギのターシャです。この秋で6歳になります。飼い主Mさんの大事な大事な家族です。

前回載せたターシャの子供たちもヤギ牧場でそれぞれ子供を産んだそうです。ターシャも5歳でおばあちゃんになりました。

世代交代の速さを実感してしまいました。Mさんも「私もひいおじいちゃんになってしまいました」とおっしゃっていました。

#1










今日も今日とて、せっせと食事中。

#2










Mさんによるとターシャは桑の葉が特に大好きだそうです。

#3










「ウンメェ~!」 (まぁ、ヤギだけに)

#4










「ん? 私を撮ってる?」

#5










「自慢の顎髭を綺麗に撮ってちょうだいな!」

#6










女の子なのにずいぶん長く立派な顎髭になってしまいました。

#7










ターシャは寝そべるのがけっこう大好きです。きっと地面の温もりが気持ちいいんでしょうね。

#8










この日もこの日とて、またまたせっせと食事中。

「だってさ、草だってめっちゃ美味しいんだも~ん!」

#9










「ん? また私を撮ってる? アンタも好きねぇ~!」

#10










ターシャの食事中、飼い主のMさんが彼女の背中を優しく撫でていました。愛情たっぷり、最高の仲良しカップルです。

#11










秋の陽だまりの中、Mさんが戻ってくるのをのんびりと待っていました。草を食べ終わって満腹のご様子。

#12









また別の日、ひとりでMさんを待っていた時、私たちに気付いて挨拶してくれました。人懐こい優しい子です。

#13










万木堰のほとりもこのふたりが大好きな場所です。堰の際にターシャをおいて、Mさんは後ろで誰かに電話をしていました。

その間ターシャはおとなしく、待て!の姿勢で佇んでいました。

#14











穏やかな冬の日、堰の際に腰掛けて日向ぼっこをしながら、ふたりでおしゃべりをしていることもありました。

#15










「うんうん、そうだよねぇ」ターシャもお返事を返しているようでした。

#16










私たちが奥の細道をひと回りして戻ってくると、ふたり仲良くお昼寝の最中でした。

温かな冬の日差しがふたりに優しく降り注いでいました。

#17



















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探鳥日和「樹上・電線上のマイスタージンガー オオヨシキリ」

2023-06-30 | 野鳥・探鳥日和
 
ドイツの作曲家ワーグナーが作曲した曲に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」という曲があります。特に前奏曲が

有名なのでご存知の方も多いと思います。

で、ご近所のブログのお仲間の方が今回登場するオオヨシキリをマイスタージンガーに例えられていて、彼のブログに定期的に

掲載されているんです。それを目にしたとき、なるほど、言い得て妙な命名だと感心したので、今回私も(彼に断りもなく

勝手に)タイトルに使わせて頂きました。怒られるかな?

ちなみに Meistersinger はドイツ語で、職匠歌人と訳されたりしますね。専門的な歌手のことです、ざっくり言ってしまえば。

ということで、今回はそのマイスタージンガーことオオヨシキリのお話です。

#1










オオヨシキリは初夏になると東南アジア方面から子育てのために渡ってくる夏鳥です。目が小さく嘴の長い一見地味な

渡鳥です。その激しい本性を隠したこのすまし顔が愉快です。

#2










さぁ、いよいよ鳴き始めますよ。

#3









大きな口を思いっきり開けて「ギョギョシ、ギョギョシ!」と大絶叫! マイスタージンガーたる所以です。

#4









右を向いて大絶叫!

#5










正面向いて大絶叫!

#6










左を向いても大絶叫! あたりに満遍なく大絶叫を振りまいていました。

#7










一方電線には、別のちょっとみすぼらしい感じの男の子。

#8










電線の反対側に止まっているライバルに向かって歌合戦を挑みましたが・・・

#9










受けて立ったライバルの方が断然迫力がありました。

#10










右の方へと逃げていった”マイったスタこらジンガー”ちゃんを見送って・・・

#11










高らかに勝利の雄叫びをあげていました。

#12










「どうじゃ、参ったか!」 マイスタージンガー恐るべし!

#13














<<おまけ>>

以前にも載せた、仲間から置いていかれてしまったマガモくん、やはり翼に障害があるのか、この堰からも飛び立てない

ようです。ずっとここで生活している模様。

カルガモ夫婦「これからもっと暑くなるからね。体に気をつけるんだよ。」

マガモくん「うん、ありがとう、頑張るよー!」

#14










今頃仲間達は北海道やシベリアあたりで子育てをしている頃でしょうね。もうじきこの子も体の色を落として

エクリプス化するのでしょうか?

#15










水辺にいることが多いキセキレイですが、このときは水辺からは遠く離れた太陽光パネルの柵に止まっていました。

#16










でもすぐに長い尾羽をひらめかせて飛び去って行ってしまいました。意外と出会うことが少ない美しいセキレイです。

#17



















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度重なるキョンとの邂逅

2023-06-03 | 小動物・虫・魚 & more
 
ご近所の静かな森の高台に住んでいらっしゃるブログのお仲間が、家の周りによく出現するというキョンやイノシシの写真を

投稿されていました。そんなワイルドライフのような豊かな野生が家のすぐ近くにあるなんて羨ましいなーと思っていたもの

でしたが、いつの間にか”そんな豊かな野生”が私の目の前にも普通に現れるようになってしまいました。


いつもの散歩道、奥の細道でキョンさまに出会いました。いきなりの出会いだったのでお互いにビックリ!

当然のごとく彼は脱兎のごとく大逃亡。

#1










当然のごとく私はカメラで大追跡。

#2










走って逃げるというよりもピョンピョン飛び跳ねていく感じです。

#3










なかなかのジャンプ力です。

#4










飛び跳ねて逃げるのは非効率のようにも感じますが、それでもかなりのスピードで逃げていきます。

#5










前を向いていても耳は私の方に向けたままです。油断なく逃げていく野生の生き物そのものです。

#6










キョンも逃げるときは常に尻尾を立てて裏の白い毛を目立たせています。仲間に、「逃げろ!」という合図を送るための

シカ特有の逃げろサインです。キョンは滅多に群れるシカではないのですが、いにしえからの遺伝子がそうさせるのかも

しれません。

#7










華麗に飛び跳ねて・・・

#8










優雅に着地! 

耳と尻尾がその機能を維持しながらずっと固定されたままなのがさすがでした。

#9










見事に逃げ去って行ってしまいました。

#10










また別の日、別の場所です。今度はちょっと距離がありますので、彼も気づいてはいるのですが逃げません。

#11










余裕綽々で何かを食べています。

#12










ソメイヨシノの木の下なので桜の実でも食べているのかもしれません。

#13










ちょっと距離を詰めてみたところ、私の動きを警戒して見つめてきました。

#14









さらに体を起こして私に注目。私との間合いを測っているようです。

#15










でもまだ大丈夫と思ったようで、また何かを食べ始めました。

#16










さらにはこちらに向かって歩いてきたりして・・・

#17










なので私もさらに間合いを詰めてみるとさすがにこれはマズイと思ったようで、左の藪の中へと逃げて行ってしまいました。

#18










さらに別の日、でも同じ場所。前回はオスでしたが今度はメス。

#19










もぅあっという間に逃げられてしまいました(笑)。

#20















<<おまけ>>

子育てのために東南アジアあたりから渡ってきたオオヨシキリです。彼がメスを呼ぶ大きな歌声は初夏の風物詩です。

『ギョギョシ、ギョギョシ!」 ネムノキに彼の美声が響き渡ります。

#21










『ケケチ、ケケチ!」 嘴が朝日を受けて光り輝いていました。

#22










「ケケチキクチバクチ、ケケチバクチキクチ!」 いろんな鳴き方でメスにアピールしていました。

初夏になって彼の鳴き声を聞くと必ず写真に撮りたくなる愉快なヤツです。

#23




















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