里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

里山の春を彩る山野草2023 その2

2023-04-26 | ここ里山の草花あれこれ
 
いつの間にかそぉーっと季節が動いていってしまいましたので、その分だけ時期遅れになってしまった「里山の春を彩る

山野草2023 その2」です。


もう20年以上も歩いてきた私たちの散歩道ですが、この春初めてこの花に出会ってしまいました。

とっても可憐で小さな小さな花でした。森の中で自己主張することもなく密やかに咲いていました。花はあっという間に

終わってしまい、まさに一期一会の出会いでした。葉っぱの形もかなりユニークで、何もかもが印象的でした。

持っていた分厚い植物図鑑では見つけられず、ネットの図鑑をあっちこち探し回った結果、ついに名前を見つけることが

できました。

その名はコトリトマラズ! 

楽しい名前ですねー♪ 写真にもちょっとだけ写っていますが、鋭く尖った棘がたくさん生えているのでこの名前があるそう

です。ちなみに同じ仲間にはヘビノボラズというのもあるそうで、命名者のセンスにザブトン (ノ・・)ノ))))))))))◆◆◆~です。

正式にはメギという植物です。漢字では目木と書いて、枝を煎じて目薬として重用された木だとか。


前置きが長くなってしまいましたがこちらがその花です。山野草らしい静謐な佇まいにこの花の美しさがあるように思います。

#1










前回載せたクロモジと並んで大好きなサンキライの花です。小さな花の集まりですがキラキラ輝く雄蕊が綺麗です。

#2










葉っぱと伸び始めたツルが醸し出すおどけたような表情にもこの花独自の雰囲気があるように思います。

#3










前回もちょこっと載せたシャクの花です。群れ咲く小さな花の集まりにも惹かれますが、葉っぱの形の美しさにも

巧みな造形美を感じてしまいます。

#4










こんな小さな花にもちゃんと蜜があるんでしょうね。このベニシジミを始め、いろんな虫が吸蜜に来ていました。

意外にも虫たちにかなり人気の花のようです。

#5










足元にシャガを従えて、葉を大きく広げて咲くマムシグサの立ち姿がカッコよかったです。

#6










カキドオシ、ユニークな形の花です。似たような花にはトキワハゼとかムラサキサギゴケなんかがあります。

それぞれみんな科も違うのに似たような姿の花になるのは、もしかしたら何らかのウィルスが科を超えさせる仲立ちを

したのかも知れません。

#7










ミツバアケビです。アケビよりも大きくて立派な葉っぱを持ち、花の色が真紅で美しい色が目を惹きます。

#8










アケビの方は雄花と雌花では色も大きさも違います。花を開くときに香りを放出する巧みな仕掛けを持っているということを

ひめねずみさんに教えて頂きました。動けない植物は想像以上にいろんな工夫をしているようです。

#9










ムラサキケマンは花が終わった後、小さなマメ状の実ができるということもひめねずみさんに教えて頂きました。

まずはその花です。前回載せた花です。

#10










改めてその花が咲いていたところに行ってみました。花と同じぐらいの大きさの実がたくさんできていました。

マメ科ではなくてケシ科の花なのにこんなマメみたいな実ができるんですね。

#11










このマメを触ってみると、皮がクルッと回るように弾けて、中の小さな黒いタネを弾き飛ばしました。ゲンノショウコと

同じようなタネ飛ばしの仕組みを持っていたんですね。またしても植物の巧みさに驚かされてしまいました。

#12










冬から春にかけては、森の寂しさを演出するようなヤマノイモの芸術作品を見ることができます。

#13




















<<おまけ>>

うちの庭に咲いているタンポポ2題。

まずはモモイロタンポポ、毎年タネを蒔いて咲かせている美人さんです。

#14










今年もたくさん咲いてくれました。優しいピンクの花たちが静かに微笑んでいるように見えます。

#15










シロバナタンポポも冬から春にかけて咲く花です。少しずつ庭の中で勢力範囲を広げてくれています。

#16




















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可愛らしい春の虫 ビロウドツリアブ

2023-04-15 | 小動物・虫・魚 & more
 
毎年ブログに載せてしまう大好きなビロウドツリアブ(ビロツリ)です。春のほんの一時期だけに見られる希少な虫です。

ただ幸いなことにビロツリは後翅が変形した平均棍を持っていますので、ブーンというクマンバチやスズメバチが奏でる

音をこの子も出してくれます。そのためけっこう見つけやすい相手ではあります。

でっぷりとしたお尻にビロウド風の衣装を纏い、鋭く尖った嘴を持ったツリアブです。

#1










左右の複眼がこんな風にくっついているのがオスの目印です。

#2










こちらも同じくオスです。

#3










メスはこのように複眼が離れています。

#4










こちらもメスです。

#5










後脚を広げたこんな飛び姿を見ると、そのかわいらしさに思わず頬が緩んでしまいます。この広げた後脚で体のバランスを

とっているつもりなんでしょうね、本人の気持ちとしては。

#6










空中でホバリングしながらモミジイチゴで吸蜜していました。長い雄蕊の奥にある蜜を吸うためにこの長い嘴が役に立って

いるようです。

#7










満足したのか別の花へと飛び去っていきました。嘴の先が二つに分かれているのは蜜を吸ったばかりだからですね。

ビロツリは嘴の先をこんな風に開いて蜜を吸いますので。

#8










タチツボスミレも花の奥の方に蜜がありますので、ビロツリのお得意さんかも知れません。

#9









生物学的にはこの子はハエ目ツリアブ科だそうで、ハエの仲間と言われれば正面の顔からはそんな雰囲気も感じられます。

蜜を吸うときに嘴の先がふたつに分かれるのも、考えてみればハエみたいな特徴と言えるのかも知れません。

#10










英語では large bee-fly だそうで、ハチでもありハエでもあるという苦渋の名前をもらっているような気がしてしまい

ました。

#11















<<おまけ>>

以前、クマンバチは自分が飛べると信じて疑わないから飛べるんだという話をしました。信じればきっと飛べるという

ピーターパン理論と呼ばれてます。航空力学で有名なベルヌーイの定理では説明できないからこんなメルヘンに

行き着いたんでしょうね。

小さなクマンバチにとっては空気もネバネバした粘性を持った流体であるという流体力学のレイノルズ数という考え方が、

彼が彼女が飛べることを証明した学問だそうです。

ビロツリだってクマンバチほどではありませんが、大きな体の割には小さな翅で飛んでいます。この子もレイノルズ数を

上手に使って飛んでいるのかも知れません。

そんな繋がりからクマンバチを今回のおまけにしてみました。

ニホンタンポポをふたつ並べて吸蜜していました。体重をかけて左のタンポポを右のタンポポの方に引き寄せて蜜を吸って

います。

#12










左の花の蜜をたっぷり吸った後、その花から右の花に乗り移り蜜を吸いはめました。最初に吸っていた花は左上に戻っています。

巧みな欲張りさんです。

戻ったタンポポに向かって小さな小さな虫が飛んでいきます。人間が知らないだけでたくさんの小さな虫も元気に生きているん

ですね。地上に生存している生き物のうち、半分以上が昆虫だそうですから地球は虫の惑星なのかもしれません。

#13





















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里山の春を彩る山野草2023 その1

2023-03-25 | ここ里山の草花あれこれ
 
いつもかみさんと歩いている里山の散歩道にも顔馴染みの山野草が次々に咲き始めました。

そのトップバッターは私たちが大好きなクロモジの花です。高級楊枝として知られている香木です。

シュッと立ち上がった葉っぱの瑞々しさと淡い色合いの小さな花々の調和がその美しさを演出しているようです。

#1










どの花を見てもその静かな賑わいに目を奪われます。

#2










咲きはじめの小さな鈴のような花からは微かにその音が聞こえて来そうな気がします。

#3










はかない春の妖精ニリンソウ(wind flower)です。まさにスプリング・エフェメラル(spring ephemeral)

そのものです。名前の由来である二輪のもう片方は、咲いている花の根元で咲く時を待ちわびているようです。

#4










ニリンソウは基本的には白い花びらなのですが、中にはピンクがかった花も混じっています。ついついそんな花の方に

カメラを向けてしまいます。

#5










ニリンソウのすぐそばにはハコベの花も咲いていました。

小学生の頃、家でジュウシマツ(bengalese finch)を飼っていましたので、毎朝近所の野原でジュウシマツのために

ハコベを摘んだものでした。私が知った初めての野草でした。

#6









こちらも同じくスプリング・エフェメラルのムラサキケマンです。札幌で生まれ育った私にはよく似た花の

エゾエンゴサクの方がお馴染みでしたが、こちらは毒草だそうです。エゾエンゴサク同様、不思議な花の形に

惹かれてしまいます。以前ひめねずみさんに豆のような実がなることを教えて頂きました。

#7










春になって森の中を歩いていると、このタチツボスミレの紫色が「ねぇ、私を撮って!」と誘ってきます。

まさに春を感じさせてくれる花です。

#8










さて、春の森を歩いているといちばん強く自己主張してくるのがこの花だと思います。毎年必ず載せるので

このブログではお馴染みのマムシグサ(Jack in the pulpit)です。英語の名前もいわくありげですね。

#9










マムシグサの芽吹きの最初はこんな風に笹の子スタイルです。この肌の模様がマムシのようだということから

この名前がついたそうですが、皆さんにはどう見えますか?

#10









やがて最初に仏炎苞が顔を出します。ミズバショウやザゼンソウのようなサトイモ科の植物が持っている仏炎苞と

同じものですね。

#11









そしてそのすぐ後に葉っぱが顔を出して大きく手を広げます。その間1~2日ほど。なかなか撮れない一連の写真を

今年は撮ることができました。

#12










上に載せた仏炎苞が葉っぱよりも先に出るのがヒガンマムシグサの特徴ですが、このように葉っぱが先に

出るのはカントウマムシグサの特徴です。同じ森の中にも何種類かのマムシグサが混在しているようです。

#13









マムシグサと同じ仲間のウラシマソウ(cobra lily Urashima)です。なんといってもこの仏炎苞から伸びた

付属体と言われる長いものが浦島太郎の釣竿に見えることからこの名前をもらいましたね。言い得て妙です。

マムシグサとのいちばんの違いは仏炎苞と葉っぱが別の茎から出ていることです。そのおかげで葉っぱの

日傘をさしているように見えます。

#14










こちらも今回初めて撮りましたが、ウラシマソウのいちばん最初の芽吹きの瞬間です。もう最初から

釣竿の糸が伸びているのが見えるかと思います。毎年思うのですが、この釣り糸ってなんのために

あるんでしょうね。いまだに解けない謎です。

#15










洗いざらしのワイシャツのような花びらが特徴のこの花はモミジチゴです。花が終わるとすぐに大きな黄色い実が

なります。私には美味しく感じられる実ですが、散歩中に出会った人何人かに聞いてみると必ずしも同じ感想では

ありませんでした。けっこう野趣のある味なんだなーと思った瞬間でした。

#16










小さな小さな花びらが美しいシャク(cow parsley)です。まだ咲き始めなので蕾も見えますが、この植物の

一番の特徴は大きく広がる葉っぱではないかと思います。春の野ではよく目につく葉っぱです。

英語でも牛のパセリですもんね。小さいながらも綺麗な花なので最盛期にまた載せてみたいと思っています。

#17










微かに黄色い花が咲いているネコノメソウです。ひと頃はたくさん咲いていた場所でしたが、もう完膚なきまでに

イノシシに掘り返されてしまい、この花もいつまで咲いていられるのか?

彼らも生きるのに必死だとは思うのですが、千葉県のイノシシは人間が狩りをするために持ち込んだものですから、

気持ちは複雑です。

新婚旅行中、札幌の野幌原始林で初めて出会った思い出の花なので、いつまでも咲いていて欲しいのですが・・・

#18










地獄の釜の蓋(キランソウ)です。大きな薬効成分があるのでこの名前があることが面白いです。花の形も人型で

ユニークです。この花も毎年探してしまう大好きな花です。

#19





















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探鳥日和「日向ぼっこの鳥たち ウグイス、モズ、コゲラ、ジョビ、ツグミ、トビ」

2023-03-11 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬、天気の良い日には積極的に庭で日向ぼっこを楽しんでいました。

そうすると、思っていた以上にたくさんの鳥たちが庭にやって来ていることに気づいたんです。そこでそんな鳥たちを

モデルに写真を撮ってみました。


トップバッターはウグイスです。この止まり方、ウグイスがよくやるカッコいい止まり方です。

2月の頭ぐらいからさえずりの練習を積み重ねてきたおかげで「ホーホケキョ」も完璧です。時には半音上げて

さえずってみたりして、耳に優しく聞こえる歌声でした。

さらには「ケキョケキョケキョ!」という、あの有名な谷渡りまで披露してくれました。でもこれは私への威嚇だった

のかも。谷渡りという鳴き方は警戒音だという話ですから。

#1










上の姿勢を前から見たもので、この尾羽を上にちょっと上げた姿は”正調ウグイスポーズ”そのものです。

#2










左目で私を見て・・・

#3










両目で見て・・・

#4










右目で見て・・・  右足に体重を乗せたまんまの立ち姿に彼の余裕を感じてしまいました。

#5










背伸びをして辺りを警戒する姿も凛々しく見えます。

#6










いろんな姿を見せてくれた後、おもむろに「バイバーイ!」

淡いピンクの枝垂れ梅越しの構図を狙っていたところにこの羽ばたき! 偶然楽しい絵になりました。

#7










うちの庭をナワバリにするモズは毎年なぜかいつもメス。この子の優しい目には猛禽類とは思えない柔らかさが感じられます。

#8










メスならではの胸の波状紋が美しく輝いていました。

#9










コゲラも餌探しのためにしょっちゅううちの庭にやって来てくれます。

#10










後ろ姿の迷彩模様がうまく柿の木肌に溶け込んでいますね。

オスならば後頭部に赤い模様の羽が見えることがありますが、興奮していない時には見えないことも多いので

雌雄の区別が難しい鳥でもあります。

#11










木の皮の下に潜り込んでいる虫を探してぐるっと木の周りを回っていました。聞けばすぐにわかる鳴き声も

含めて、なんとも可愛らしいキツツキです。


#12










うちの庭にやってくるジョウビタキもなぜかいつも女の子、ジョビ姫ちゃんです。翼の白い模様がオスメスともに

あることから紋付鳥ともいわれています。尾羽を上下にフリフリしながらカタカタと鳴くのが可愛らしい鳥です。

#13










ツグミは風切り羽根の茶色がよく目立ちますね。

#14










地面に降りて餌を探す鳥ですから、それだけに時々こうやって体を伸ばして辺りを警戒します。

地面に降りるということはそれだけ人間の目に留まりやすいということでもあります。冬鳥の代表になる

所以ですね。


#15










さっそくミミズをゲットしたようです。

#16










トビは三味線のバチのように、スパッと切り取ったような尾羽がよく目立つ大きなタカです。

ところが庭で空を見上げた時・・・

#17










これはなんじゃ? この飛翔姿、まさか大きなコウモリ? 

#18










よく見るとトビだったんですね。

う~ん、おまえさん、その姿、どうしちゃんだい???

#19










尾羽がないとこんなにも不思議な生き物に見えてしまううんだなーと思ってしまいました。

#20










以前、うちの庭で尾羽がないスズメを撮影したことがありました。この子です。その後、この子は母親として立派に

子育てをしていることも判明しました。

鳥なんて、尾羽がないだけでは屁とも思わずに生きていけるんですね。鳥の餌になるチョウチョだってボロボロの

翅でも平気で飛んでいますからね。そんなことを思うと自然界の逞しさを感じざるを得ません。

#21












<<おまけ>>

毎年必ず撮るオトメツバキです。きちんと肥料が入れられて手入れされていますので、花びらに一点の色褪せもない

美しい花を咲かせます。

まずは単独花

#22










次は二連花

#23










そして三連花

#24










うちの庭ではクロッカスが咲いていました。影の写り込みを意識して夕方に撮影してみました。

#25










クロッカスはかみさんが好きな花のひとつで、昨年たくさんの球根を植えていました。

#26




















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探鳥日和「万木堰の水鳥たち キンクロハジロ、カワウ、アオサギ」

2023-02-25 | 野鳥・探鳥日和
 
万木堰の冬模様です。

マガモに混じってキンクロハジロのオスが1羽だけいました。何の違和感もなく群れに馴染んでいるようでした。

#1










めざとく私たちに気づいたマガモが一斉に飛び立つと、キンクロハジロもつられて飛び立ちました。それがマガモたちと

一緒にいる理由なのかもしれません。賢いカモかも。

#2










羽ばたきと同時に水掻きのある脚も走るように大車輪で回っています。エリマキトカゲにも通じる走り方に見えました。

右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出して、そうやって水面を進んでいけば水に沈まずに走ることが

できる、これぞ忍者の極意! とか。 幼い頃に父親に教えてもらったことを懐かしく思い出した風景でした。

#3










翼の形が面白いですね。高級スポーツカーの扉のようなみごとなガルウィング! カモメ以上に完璧な

ガルウィングです。(言わずもがなですが、ガルウィングとはカモメの翼という意味です)

#4










大慌てで羽ばたいているようにも見えて・・・ 驚かせてしまったことはまことにお気の毒様でした。

#5










キンクロハジロはきっとこのカルウィングスタイルによって充分な揚力を得ているんでしょうね。美しい飛び方です。

#6










そろそろ離水しそうです。最後のひと蹴り。 ガンバレ! *\(^o^)/*

#7










そして、離水。

#8










キンクロハジロの名前の由来になった金色の目、黒い体、翼に輝く白い模様、地味ながらもカッコいいカモです。

#9










ガルウィングを羽ばたかせて悠然と飛び去っていきました。大好きなカモとの楽しい出会いでした。

#10












この堰を代表する水鳥といえば、このカワウもその筆頭に挙げることができると思います。

水に潜ることが得意な鳥ですから、水を屁とも思わぬダイナミックな着水をします。こうやってザバーっと

降りることが楽しいんでしょうね、きっと。

私も札幌に住んでいた子供の頃、屋根の上から雪の積もった雪山にズボっと飛び降りるのが大好きでした。

彼らも同じような楽しさを感じているような気がします。

#11










孤高のアオサギ仙人です。

   燕雀安んぞ 鴻鵠の志を知らんや

アオサギ仙人の、人生を達観したような佇まいを見ていたら、こんな中国故事を思い出してしまいました。

#12















<<おまけ>>

昨年の今頃にも載せたことがあるフクジュソウです。毎年必ず撮りたくなる大好きな花のひとつです。

以前、NHKの「植物に学ぶ生存戦略」という番組で、この花は蜜を持たずに花の中を暖かくすることで虫を呼んで

いるという話が紹介されていました。なので今回は、そんな花の中の暖かさが感じられるような写真を撮って

みました。いかがでしょうか?

#13




















 
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探鳥日和「カワセミ再び 捕まえたザリガニに悪戦苦闘」

2023-02-13 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬何度も出会いがあったネイチャーセンターのカワセミですが、ひとまず今回が最終回です。

ここは夏になるとサリガニ釣りの子供たちで賑わう小川ですが、冬の季節、ザリガニは餌を追いませんので

閑散としています。でもカワセミにとってはザリガニ採りの大チャンス。大きなザリガニを捕まえてご満悦の

カワセミと会いました。

#1










さっそく飲みこうとします、が・・・ 飲み込むにはちと大きすぎたようで・・・

#2










何度も地面に打ち付けては飲み込みやすくしているようでした。

#3










咥え直してみたり・・・

#4










噛んで柔くしてみたり・・・

#5










なんとか飲み込もうとして必死のご様子。

#6










「ふぅ、ダメだ、うまくいかないわー」 悪戦苦闘する彼女。

#7










「今度こそ!」

#8










「さぁどうじゃ!」

#9










「お、もしかして?」

#10










「うんぐうんぐ」

#11










「お、なんとかなりそう!」

#12










「もうちょい!」

#13










「よし、あとひと息!」

#14










「ゴックン!」

#15










「ふぅ〜、やっと飲み込めたわ~♪」

#16










胸を張って自慢げです。 「えへんぷい!」

#17










最後は何事もなかったかのようなすまし顔。

#18












<<おまけ>>

   菜の花を 見てから帰る 鶫かな

そんな俳句があるように、菜の花が咲くのはツグミが北に帰る頃、春も盛りになってからというイメージが

あったのですが、最近はツグミが北からやってくる冬から咲いていますね。どうしちゃったんでしょう?

この花なんかもうタネまでできちゃってるし。

#19










今年は大飛散が予想されているそうですが・・・ 勘弁してほしいものです。

#20






















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探鳥日和「チョウゲンボウ再び 猛禽類は猛禽類さえも襲う」

2023-02-04 | 野鳥・探鳥日和
 
冬はタカの季節でもありますので、元旦に引き続き再びチョウゲンボウを取り上げてみました。

今回は電線止まりの勇姿。つぶらな瞳ながら眼光の鋭さはまさに”鷹の目”です。

#1










地上を見回しては油断なく獲物を探しているようです。

#2










相変わらずのぷっくり顔にオールバックのヤングマンですね。精悍な風貌がカッコいいです。

#3










獲物を見つけたようで素早く地面に舞い降りました。でもうまく捕まえられなかったのかまた電線へと戻ってしまいました。

#4










尾羽も長くて立派です。この辺りにもタカらしい風格を感じます。

#5










再び獲物を探して地上を見つめていました。眼光紙背に徹す、見事な迫力を感じる目付きです。

#6










油断なく私の方にも視線を向けてきちんと辺りも警戒していました。

#7










わっ、人相ワルー! こんな顔をすることもあるんですね。

#8










一瞬キラリと目が光り、翼を立てて飛び立とうとしています。

そして、カメラでは追いきれませんでしたが、まっしぐらに近くの藪に向かって飛び出しました。

#9










狙われたのは同じ猛禽類のモズでした。

藪にいたので捕まりはしませんでしたが、「キーキーキーキー!」猛烈な警戒音を上げながら尾羽も逆立てて

驚いていました。その連続した甲高い鳴き声からも彼女の恐怖がひしひしと伝わってきました。

#10










それでも収まらず尾羽をまっすぐに立てて猛抗議? 猛威嚇? この場所に止まって鳴き叫んでいたのは抱卵子育て中

だったからかも知れません。

#11










モズは図体こそ小さな鳥ですが、これでも立派な猛禽類です。同じぐらいの大きさのスズメさえも獲物にしてしまう

こともあります。以前そんな場面に遭遇したことがありましたが、猛禽類さえもチョウゲンボウは獲物にしようと

したんですね。驚きの瞬間でした。

#12










モズの捕獲に失敗したチョウゲンボウは電線に戻り、あさっての方を向いて知らんぷり。

イソップ物語にあった、手の届かない葡萄を食べることを諦めた狐が、「へっ、あの葡萄は酸っぱくて

美味しくないのさ!」という捨て台詞を残して去っていく童話に似ているような・・・

#13










そんなことを考えていたらギョロッと睨まれてしまいました。 「なんか文句あっか!」

#14



















 
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探鳥日和「この冬はカワセミとの度重なる逢瀬を楽しんでいます」

2023-01-23 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬はネイチャーセンターで頻繁にカワセミに出会えています。まず最初は冬枯れのハス田です。

#1










「キッ、キッ、キッ、キッ!」 特徴的な鳴き声がハス田に響き渡ります。

#2










コロナの流行と時を同じくするようにここ3年ほどは姿を見せなくなっていたカワセミでしたが、この冬は

嬉しいことに、ここに来るたびに出会うことができます。

#3










キョロキョロと注意深く辺りを見回していました。

#4










水面を覗き込んだり・・・

#5










上空を警戒したり・・・

#6










特に上空は死角になりやすいのか、しょっちゅう視線を送っていました。

#7










夏になるとザリガニ釣りで賑わう川でも姿が見られました。

#8










一瞬身体を伸ばしたので飛ぶかなと身構えましたが、すぐ元の体勢に戻りました。 残念!

#9










カワセミの静かな佇まいを演出するような玉ボケの連なりが印象的でした。

#10










別の日にも同じ場所で彼女と出会いました。哲学者然とした姿がカッコイイですね。

#11










またしても上空を見つめていました。このあたりではオオタカがよく飛びますので、それを警戒していたのかも

知れません。

#12










そのまた別の日、またしてもハス田にこの子が鎮座していました。ここは冬になると絶好のカワセミポイントに

なるところなんです。

#13










見返り美人、まさに美人さんですね。

#14










後ろから見ると首の白い模様が襟巻きのようにも見えます。

#15










面白いデザインだと思います。

#16










水面近くの枯れ枝に止まって何を見つめているんでしょう? 魚を狙っているのかも知れません。

#17










あまり明るさには恵まれませんでしたが、また別の日のハス田です。私との逢瀬を楽しむかのように、またこの子が

待っていてくれました。

#18










しかし私の方を見ながら鋭い警戒音。おっと、見事に振られてしまったかも?

#19













<<おまけ>>

    梅一輪 一輪ほどの 暖かさ     服部嵐雪

暖かい日差しが降り注ぐ冬の日、一輪だけ咲いた梅の花を撮ってみました。まさにこの嵐雪の世界かと。

#20




















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探鳥日和「セグロセキレイ 氷上のバレリーナ」

2023-01-10 | 野鳥・探鳥日和
 
とある寒い朝、素敵なバレリーナとの出会いが・・・  凍った水面で優雅に舞を舞っているところでした。

#1










最初はスキップから  un deux trois

#2










舞いあがれ♪  セグロセキレイの翼の美しさには目を見張るものがありますね

   ♪〜 wind blowing from the Aegean 〜♪  (by Judy Ongg)

#3










フワッと空中移動をして・・・

#4










華麗に着氷

#5










お次は 阿波踊り?  佐渡おけさ?  ソーラン節?

#6










Shall we dance ?

#7










今度は白鳥の湖を踊るバレリーナへと  その踊り始め

#8










そして 演舞たけなわ

#9










やがて まとめに入り

#10










最後の着氷で演舞終了

#11







お見事な舞でした  👏(拍手)












<<おまけ>>

今回のおまけは重爆撃機です。

というのも、一番上を飛んでいるウのすぐ下をよく見てください。飛びながら糞をしているんです。

こんなものを真上を飛んだ時にされたら・・・ あまり想像したくないですね。

#12










こちらはまるで貧乏神? ものすごいボロボロ感でした。

#13



















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新年を寿ぎタカ2題

2023-01-01 | 野鳥・探鳥日和
 
      新年あけましておめでとうございます。

      今年も何卒よろしくお願いいたします。


新年の幕開けは今年も縁起よくタカから始めたいと思います。

最初はぷっくり顔が可愛らしいチョウゲンボウです。明るい未来を見つめているようなキリッとした顔がかっこいいぞ。

#1










と、突然、足で顔を掻き始めました。

#2










顔を掻いている途中で私に気がついたようです。 「ん?」

#3










じっと見つめられてしまいました。

#4










きっと不愉快に思ったのでしょうね。飛び出し先を見つめています。

#5










そして、足で目一杯、止まっていた電柱を蹴って飛び出しました。

#6










尾羽を広げて体勢の安定を図ります。視力抜群のタカだけあって、目にも力が漲っていますね。

#7










チョウゲンボウはタカの中では小さい方ですが、それでもこうして近くで見ると猛禽類らしい迫力を

感じてしまいます。

#8










威風堂々さすがの飛翔姿です。

#9










青空の彼方へと、悠然と飛び去っていってしまいました。

#10












一方こちらは大型のタカ、トビです。三味線のバチ型のスパッと切れた尾羽が特徴的ですね。

#11










なにやら一生懸命に地上を見つめています。

#12









旋回しながらも地上から目を離しません。

#13










この後すぐに地上に舞い降りていきました。きっとネズミでも見つけたんだろうと思います。

距離が遠かったせいもあってどこに舞い降りたのか見失ってしまったので、なにを捕まえたのかはわかりませんでした。

#14











<<おまけ>>

今はほとんど見かけなくなりましたが、お正月の遊びのひとつに羽根突きがありましたね。厄除けと子供の健康を願う

意味合いがあるそうです。そんな羽根突きで使う羽根によく似た実がこのクサギです。おめでたいものの繋がりで

載せてみました。

何個か青い実がなくなっていますが、そんなに簡単に落ちる実ではないので誰か野鳥が摘んだのかも知れません。

そんな景色が嬉しかったりします。

#15














ということで、今年も良い年でありますように。









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                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○