おなじみの海堂作品から。
実際にあった産科医逮捕事件と夕張の財政破たんをベースにした作品。
田口・白鳥シリーズの本筋とはそれますが、
姫宮やジェネラルがちらっと登場するし、
スピンオフで出てきている清川や世良まで登場して、
やっぱり海堂作品ファンには随所になじみの人物が登場して
うれしい作品になっています。
とくに世良先生の登場には驚いた、というか、
元々世良先生が出てくるというのは知っていましたが、
ブラック・ペアンとはあまりにも人物像がかけ離れていてビックリしました。
俊足のサイドバックがジョンレノンになっちゃうなんて(笑)
本作の主人公今中は初出ですが、
海堂作品の主人公は殆ど皆(田口、天馬クン、平沼平介等)
押しが弱くてトラブルに巻き込まれやすい薄運気質の持ち主なので
すっと入り込みやすかったです(笑)
社会問題も取り扱って、硬派な中にもおちゃらけた要素がある(いや逆か)
しかもいつも通りさらっと読みやすい作品に仕上がっていて楽しかったです。
ただいま続編の極北ラプソディの連載中ということで、
そちらも大変楽しみです
できれば、世良先生と速水・花房の三角関係の一端でも描かれていれば
もっと楽しみなんですが(笑)
あんなに近くに3人がそろったなら絶対何らかの形で接触してるはず
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極北クレイマー 上 (朝日文庫) | |
クリエーター情報なし | |
朝日新聞出版 |
極北クレイマー 下 (朝日文庫) | |
クリエーター情報なし | |
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