妹の某料理教室の修了記念で、特典付ディナーチケットを入手しました いくつかお店の候補があって、迷いましたが最終的にミシュランで一つ星
を獲得した、神楽坂にあるラリアンスに行くことにしました。
通りに面したエントランスは殺風景で、看板が一つあるだけですが、中に入るとエスカレーターがあって、その先のロビーの奥に入ると広々とした空間が ただでさえ天井が高い上に、中央に階段を配して2階まで吹き抜けになっているのでものすごく開放感がある空間です。
一番奥は、ガラス張りの厨房。青く光るお店のロゴが素敵です。
この日オーダーしたメニューはこちら
グランシェフのクロード・セガール氏がそのキャリアにおいて考案してきた30年前のスペシャリテの数々を再現するというコースで1人15,000円也。予約しておいたからか、1人1枚ずつラリアンスの誇るシェフ2人のサイン入りメニューをいただけました。左がシェフ・セガールのサインで「お会いできてうれしいです」というメッセージ入り。右がセガール氏の愛弟子という総料理長鈴木剛志氏の日付入りサインです
まずは食前酒から。妹のみシャンパン(@2,500円)をオーダーして、それ以外はフレッシュジュース(@1,000円)をオーダー。私が選んだのはパイナップルジュース。
スッキリとした甘さは果肉そのもののお味です
続いての登場は、アミューズグール(和食で言うところのお通し?)。
マスタードソースの上にテリーヌが載った一口サイズの可愛らしいお料理です。が、マスタードが苦手な私には可もなく不可もなくといった感じ
次は、コース外のお料理で、お店の名物のキャビアの登場です。基本的に魚介類に魅力を感じない私はパス。母と妹も値段が分からない恐怖に負けてパス。で、本日のメイン出資者の弟だけがオーダーしました。
こちらが最高級ベルーガ産のキャビア 5g@1,700円で、思ったほど高くありませんでした。これをそば粉のクレープに包んでいただきます。口に運んだ瞬間の弟の表情によると、かなり美味らしいです。
アミューズ: ランド産フレッシュフォアグラとオニオンのマルムナード
ゲランドの塩をアクセントに
アミューズはコチラのフォアグラ。La Cibouletteというお店で出していた一品。牛乳に漬け込んでソテー(だったかな?)にしたそうで、脂っこくなく、臭みもなく、ブルスケッタに載せて食べるととっても美味 上に高級ゲランドのお塩をふってありますが、塊なので少しよけて食べてくださいとのこと。この塩気がフォアグラのまったりしたお味をピリッと引き立たせます。オニオンのジャム(実はまだ硬めに残ってるもの)を付けても美味しいし、このジャム単品でもイケます
パンは当然温めたものをサーブしてくれます。スライスしたバターが出てくるのはちょっと珍しいですね。バターもオリーブオイルも味が濃厚 パンも外側がカリカリで中はふっくらモチモチ。やさしい甘さで食べる手が止まりません。勿論お替りには違う種類のパンが出てきて、ライ麦のパンも美味しかった~。
前菜: 伊勢海老マリネと完熟マンゴーのアンサンブル
フヌイユサラダ仕立て
冷たい前菜は伊勢海老のマリネ。パリの三ツ星レストランラルケストラートで出されていた一品。プリプリで甘くて超美味です 上に載っているマンゴーは2種類。濃いオレンジ色が甘いもので、一見イカのように見える薄い黄色のマンゴーは酸っぱい種類。酸っぱいマンゴーを食べたのは初めてでビックリしました。左側のサラダにはオレンジピールや食用の花びらが載って、全体的にフレッシュな味わいの一皿です
前菜: 若鶏レバーのまろやかなムース
コクのあるエクルビスのソースを注いで
温かい前菜はレバーのムース。フランスの名店アラン・シャペルで出されていた一品。レバーは苦手ですが、思い切ってチャレンジ。ふわふわのムースは、ソースをたっぷりつければ普通に食べれますが、やっぱりレバーはレバーでした。でもシェフ・セガールのスペシャリテでなかったら一皿完食はできなかったと思います。ソースにもなって、周りにも身が並べられ、さらにムースから脚が生えているエクルビスというのはなんと食用のザリガニ 身はふわふわで、淡水生物だからか味も淡白で特に抵抗なく食べられました。
お魚料理: 佐渡産鮟鱇のローストと風味豊かな白ワイン
ムルソーと旬野菜のデュエット
お魚料理一品目は鮟鱇のロースト。アメリカでシェフ・クロードがThe Most Promising Restaurant Of The Yearを獲得したCafe Four Oaksで出されていた一品。この日一番美味しいと思った一皿です ふっくらとした鮟鱇は、味が淡白でかなり私好みの味わい
ムルソー産の白ワインソースは酸味が効いていて、無農薬有機野菜ともよく合います。野菜は新鮮シャキシャキで、どれも本当に美味
お魚料理: 山口産甘鯛のポワレとフランス産木の子の共演
ブルゴーニュ赤ワインソースと共に
お魚料理2品目は鯛のポワレ。マ・メゾンで出されていた一品。甘鯛は、ウロコが柔らかくてウロコまで食べられるということで、皮どころかウロコ付で登場!!よく見るとウツボがびっしりくっついてるみたいで気持ち悪いですが 味はサクサクパリパリで軽いおせんべいのような感じ。鯛の甘い身ともよく合います。赤ワインソースも美味。下仁田(と言っていた気が・・・)のネギは甘くて、ネギが大嫌いな弟も完食してました
右の黒いワカメのような物体はトランペット茸。このキノコは本当に赤ワインソースによく合いますね
もみじ柄のお皿も素敵です
お肉料理: シャラン産真鴨の香ばしいローストと小蕪のブレゼ
ニンニクを軽く利かせたクリームソースを
メインのお肉は鴨のローストです。Draisで出されていた一品。実は私は鴨が苦手なので今回はお料理を変更していただきました。ただ、母のお肉を一切れ食べてみたところ、これまで食べた鴨肉の中では一番美味しかったです。薄くスライスしてあるのでガッツリ塊で食べるよりも食べやすく、臭みもありません。これなら変更しなくても行けたかなーと思いました
こちらが変更後のメニュー。牛肉のサーロインステーキです。付け合せやソースは鴨肉と一緒。濃厚なクリームソースと、絶妙な火加減の柔らかいステーキがよく合います 蕪も柔らかくて甘みがあって美味。牛肉だけ追加でクワイが2つついてきましたが、ほっくりしてジャガイモみたいでこれも美味でした
アバンデザート: お楽しみ小さなデザート
本日のプチデザートは、苺やラズベリーその他もろもろのゼリーとフロマージュブラン。ラリアンスで提供されている一品です。上にピスタチオが載ってます。これが甘酸っぱくてお口直しに最適でした
コチラは食後酒。アルコールがダメなので、ノンアルコールカクテルを用意してくれました。カルピスをベースにマスカットの風味を利かせて色々入れたカクテルで、これもスッキリとして美味です 泡立ててあるので飲み口も軽やか
料理を上回る感動でした
グランデセール: タルトタタン クラシックスタイル バニラアイスを添えて
HOT&COOLのコントラスト
タルトタタン+バニラアイスという王道の組み合わせは名店マキシムで出されていた一品。 甘酸っぱいタルトタタンは、リンゴがたっぷりで、底に薄くパイ生地が敷かれています。バニラアイスはバニラビーンズたっぷりで甘酸っぱいリンゴと一緒に食べるとほっとする味わい。細長いチョコレートスティックもカカオが濃厚で美味です 因みにデザートの前にチーズのワゴンサービス(別料金)もありました。
食後の飲み物はいつものようにカプチーノを。シナモンは入ってませんが、ミルクがふわふわに泡立てられていて、エスプレッソもガツンとコーヒー豆の味を感じる濃い目の味です。
コーヒーのお供の小菓子にはマカロンとゼリー。マカロンはコチラのお店の名物で、ふんわりクリームと、外側サクサク中しっとりのマカロンは、さすがという感じでした。
後編に続く
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