Plaza de Montes~報告書~

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読書報告・その22:CROCODILE TEARS

2010-02-11 11:01:45 | 読書報告

私の大好きなALEX RIDERシリーズの最新刊。ようやくでました。
前作の発売から約2年です。
最近新刊発行のペースが鈍って、前はどんな話だったけ?
とあまり思い出せないので、今回は個人的備忘録として
ネタバレ含むストーリー解説をしてみます。
前までは和訳版が出てたので、それで復習できてたんですが、
前作SNAKE HEADはなぜかちっとも和訳されないので、
気が向いたらまた読み直してブログにアップしてみようかな、と。

ちなみに現在まで発売されているアレックスシリーズは以下の通り。
STORMBREAKER(ストームブレイカー)
POINT BLANC(ポイントブランク)
SKELETON KEY(スケルトンキー)
EAGLE STRIKE(イーグルストライク)
SCORPIA(スコルピア)
ARK ANGEL(アークエンジェル)
SNAKEHEAD(スネークヘッド)


ちなみに今回の本。
表紙もワニの目がヤバイ感じですが、ページの縁も朱塗りになっていて、
かなり人目を引いて外では読みづらい感じです
まあ、ちょうど電車で読む本がなくなったので、
最後の5チャプター位は人目を気にせず電車で読んじゃいましたが

 

~以下ネタバレ~

 

1. インドの原子力発電所Jowadaで爆発事故が発生。
実はエンジニアのRavi Chandraが騙されて爆弾を仕掛け、自爆したものだった。
そこへ著名なチャリティー団体First Aidが真っ先に駆けつけ、
被災地救済のために多額の募金を集めて被災地を支援する。

2.アレックスはガールフレンドのサビナ一家と年末の休暇を過ごす。
サビナの父エドワード・プレジャーが
First Aidの代表デズモンド・マケインが所有する
スコットランドの古城でのパーティーに招待され、
風邪をひいたサビナの母を除き、3人で古城へ。
アレックスはそこでたまたまギャンブル部屋に入り込み、
マケインとカードゲームで対戦して勝ってしまう。
新年のカウントダウン前に古城を後にした3人だが、
帰り道にスリップして凍った湖に車ごと沈没。
(実はマケインが、エドワードが自分のことを暴く記事を書くのではと勘繰り
スナイパー(婚約者のマイラ・ベネット)に狙撃させた。)
危機一髪で沈没した車から脱出し、
偶然通りがかった(というのは嘘で、マケインを探っていたインドの諜報部員)
の助けを借りて病院へ。

3.アレックスがロンドンに戻る。
元軍人のフリー・ジャーナリストハリー・ブルマンが自宅に現れ、
アレックスのスパイとしての活動を突き止め、
この話を公表して大金を稼ぐために協力しろとほぼ脅迫される。
困ったアレックスはMI6に泣きつく。
MI6はブルマンの口を封じる(存在をほぼ抹消しかける)代わりに
新たな任務として、生物化学研究所への潜入捜査を命じる。
その研究所とは、授業の一環でたまたま見学を許可されたばかりの
グリーンフィールド。

4.グリーンフィールドでの見学中にグループを離れ、
アレックスは一人で所長のレオナルド・ストレイクの部屋に潜入。
パソコンからデータを盗み取っている間にストレイクとマケインが登場。
データ盗難が発覚し、警報が発令される中、
命からがら逃げだせたアレックス。
MI6にデータも引き渡し、任務は完了したが、
マケインの存在とその会話が気になり、独自に調査に乗り出す。

5.マケインはマケインでアレックスが潜入したことを突き止め、
ブルマンからアレックスの情報を聞き出してブルマン殺害。
復讐のためにアレックスを拉致してケニアへ。

6.ケニアの小麦畑に遺伝子組み換え胞子をばらまき、
毒に汚染された小麦で大勢のケニア人が命を失う様を、
またしても被災地に一番に駆けつけたFirst Aidがリポートし、
多額の募金を集めてそれをごっそり懐に入れて、
身元を偽ってこっそりアメリカで謎の大金持ちとして暮らそう
というマケインの企みを聞かされたアレックス。
反抗的な態度と、ゲームで負けたことをまだ根に持ってたマケインが、
たくさんの人食いワニがいる川にアレックスを入らせて、
アレックスはワニがいることに気づいて慌ててその川に建てられたポールに上るが、
実は力尽きて落下してワニに食べられる運命を待つだけの拷問にかける。
マケインがその場を離れ、婚約者のベネットが最後の瞬間を
写メで撮ろうとしたスキをついて、
スコットランドでも命を助けてくれたインドの諜報部員ラヒムが
ベネットに襲い掛かり、ベネットは川にまっさかさま。ワニに食べられる。

7.命からがらラヒムのキャンプまで逃げた2人。
ラヒムはパラシュートで潜入するときに怪我をして高熱が出て瀕死の状態。
Jowadaの原発事故のリベンジでマケインを殺す任務について、
プラスチック爆弾を持ってきていた。
抗生物質を投与して眠りについたラヒム。
しかし、あと少しで猛毒胞子が活性化し、
ケニアが壊滅の危機にあるのを黙って見過ごせないアレックスが
ラヒムの爆弾を持って、小麦畑の上流にあるシンバ・ダムに向かう。

8.シンバ・ダムで無事爆弾をセットし終えたアレックス。
しかし、ベネットが帰ってこないことからアレックスの逃亡を知った
マケインが、現地で雇ったキクユ族の戦闘員を使って
アレックスを探させていて、ついにダムで追いつかれる。
ダムから逃げ出せないうちに時限爆弾が爆発し、
キクユ族は流され、アレックスも絶体絶命というところへ
またしてもラヒムがセスナ機でアレックスを助けに来る。

9.近くの空港で給油をしてる最中に、
勝手にいなくなった上に爆弾を持ち出され、
自分の任務を台無しにされたとアレックスを非難するラヒム。
その瞬間に何者かにより頭部を狙撃され、ラヒムは即死。
そこに現れたのは予想通りマケイン。
何年もつぎ込んだ計画をパアにされてブチ切れたマケインは、
アレックスを殺す前に土下座させようとする。
なんとかスキをついて銃撃をかわし、
燃料入りドラム缶に身を隠すが、足をねん挫して
絶体絶命のアレックス。
身を隠し損ねてドラム缶をマケインの足元に転がしてしまい、
マケインがまさしくアレックスを撃ち殺そうとした瞬間。
実はスミザーズの秘密道具で隠し持っていた
ジェルインキ型爆弾をドラム缶にセットして転がしていたので
アレックスを撃つ前にマケインは爆死。
それでもアレックスも火がついて大火傷に。

10.ロンドンに戻り、MI6御用達の病院で入院中のアレックスを訪ね、
ジャック・スターブライトがようやく面会を許可されてお見舞いに。
そこでMI6のミセス・ジョーンズに遭遇。
もう2度とアレックスを危険な目に合わせるなと詰め寄るが、
今回はアレックスが勝手に動いたことだと取り合わない。
でも個人的には、アレックスが2度とスパイ活動しないのが好ましいと告げて
その場を去るミセス・ジョーンズ。

11.病室でアレックスとの面会を果たしたジャック。
退院予定日がアレックスの誕生日だということで、
プレゼントのリクエストを聞いたりして(実は既に用意済み)
ようやく平和な日常が戻り、アレックスは眠りについた。。。

というストーリーでした
相変わらず14歳のくせに超人的活躍を見せたアレックス。
リアリティを追求する作者は、
原子力発電所、生物化学研究所、ダム等を取材して回り、
物理学者にもアレックスのスタント劇が現実的に不可能でない
とのお墨付きをもらっていて
(当然「よい子はマネしないでね」の注意付き・笑)
それだけ徹底した取材を重ねてるからこそ
ここまで臨場感たっぷりの物語が出来上がるんだな、と感心しました。

それにしても・・・
これまでのシリーズ全8作が
たった1年間の出来事っていうのはどうなんでしょう
1年でこんなに死に瀕した10代っていうのは
やっぱりアレックスだけなんでしょうねぇ(笑)

とりあえず、まだシリーズは続きそうなので、気長に続編を待ちます



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