Plaza de Montes~報告書~

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読書報告・その26:ジーン・ワルツ

2010-08-06 08:44:29 | 読書報告

おなじみ海堂作品の文庫版最新刊。
田口・白鳥シリーズではない、代理母出産に関するお話です。
因みに菅野美穂主演で映画化され、
2011年2月公開が決定している模様。

シリーズではないものの、海堂ワールドなので
桜宮市や帝華大学などのおなじみの場所・施設や、
登場人物のリンクでは、マリアクリニックの院長
三枝茉莉愛が城崎家の美人姉妹という記述がありました。
因みにジェネラル・ルージュの伝説
城崎が医者の名家の生まれで美人姉妹がいる、
という記載があったので、てっきり碧翠院桜宮病院の
桜宮家の生まれだと思っていたら、
そのまま城崎家の生まれだったんですね。
てことは、このマリア先生と兄妹(又は姉弟)ということかな?

物語の舞台は閉院間近の産婦人科医院。
主人公の産婦人科医曽根崎理恵が担当する最後の患者
5人の妊婦たちの診療を中心に展開します。

最終的には理恵がものすごい手段を使って
代理母出産を行っていましたが、
現在の医療行政の不備など、
さすが医師と思わせる視点から問題点を挙げていて、
先日ご紹介した少子と合わせて読むと
とても面白かった&勉強になりました。

続編として、代理母出産を行った理恵の母
みどり(=ヴェルデ)の視点から描かれた
マドンナ・ヴェルデもありますが、こちらはまだ文庫化してません。

早く文庫化しますように

 

ジーン・ワルツ (新潮文庫)
海堂 尊
新潮社

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