引越しを機に念願のWOWOWに加入して、週2~3本のペースで映画を見ています。その中でも今日は特に気に入った作品である「運命を分けたザイル」をご紹介します。(ホームページの「映画報告」は劇場で見た作品限定ということで、こちらはブログ内での扱いにしました。ちょっとしたこだわり。)
「運命を分けたザイル」。その名のとおり登山に関する作品です。しかも、ただの映画ではなく実話に基づくドキュメンタリータッチの作品になっていて、随所に当事者たちのインタビューが入っています。これは登山愛好家として見逃すわけにはいきません。
あらすじ:イギリスの若き登山家ジョーとサイモン。南米アンデス山脈にあるシウラ・グランデの前人未到のルートである西壁制覇を目指して登山開始。無事登頂に成功するも、下山途中でジョーが骨折。サイモンがザイルでジョーの身体を確保しながらなんとか二人での生還を試みますが、遂にジョーが絶壁で宙吊りに。サイモンは苦渋の決断の末、二人をつなぐザイルを切ります。その後、サイモンは無事に帰還しますが、なんと奇跡的に宙吊り落下から命を取り留めたジョーも、骨折した足を引きずって、激痛に耐えながら根性でベースキャンプまでたどり着いたのでした。
途中で本人がインタビューで登場するので、生還したというのは分かっているけど、それでもこの先どうなるのかとハラハラしっぱなし!横で一緒に見ていた母は叫び声まで上げてました(笑)。
印象に残ったのは2つ。1つは、登山をする動機。感動しすぎて正確なフレーズを忘れましたが「現実を忘れて自分自身と対峙する」こと。登る山の高さは違っても、登山家が考えることは皆同じなんだなと感動しました。もう1つは、ザイルを切ったサイモンに対して非難が続出する中、ジョーが彼をかばっていること。本当に信頼しているからこそのザイルパートナーであり、自分がサイモンの立場でも同じことをした、と。井上靖の「氷壁」を思い起こさせる話です。ジョーは本当に強い精神の持ち主なんだな、と感心すると共に、雪山登山や岩壁登攀じゃなくても、登山は命に関わるスポーツなので、やはり今後も信頼できる人間=家族と登り続けようと思いました。
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山から戻ってくれないと嫌だから、
これからも信頼できる仲間と
一歩一歩を慎重に、そして決して無理せずにね!