※前編はコチラ※
ホタテパン
~ホタテ・黒トリュフ・カリフラワー~
次はシェフのスペシャリテ。
丸くくりぬいた風見鶏の塩トーストをカリカリに焼いて、
生のホタテを挟み、間接的に火入れをしたもの。
黒いソースは黒トリュフで、白いソースはカリフラワー。
さらに、カリフラワーを薄くスライスして、
絶妙な食感(茸みたい)になるよう火入れしたものを添えてあります。
断面はこんな感じ。
ちょっとわかりづらいですが、薄いピンクで半生状態です。
この状態が、一番ホタテの甘みを感じられます
因みにきざみのりのように見えるのは黒トリュフ
トリュフとホタテってこんなに相性良かったのか~
パンも魚介に合わせた一品。
大阪のル・シュクレ・クールの
「パン・アロマティック・ア・ラ・メール」。
あおさとヘーゼルナッツを使った磯の香り漂う一品。
ヘーゼルナッツの香ばしさがあるので、
磯臭さが苦手な私でも美味しくいただけました
カプレーゼ
~フォアグラ・トマト・モッツアレラ・バジル~
その名の通り、イタリアンの定番カプレーゼを模した料理。
フォアグラが主役です
外側カリカリ、中身トロトロという王道の調理法。
トマトの酸味と、モッツアレラのまろやかさ、
そして細かく刻んで揚げたバジルのさわやかな香りが広がって、
フォアグラが苦手な人でも美味しく食べられるはず。
バルサミコソースはフォアグラとの相性バッチリ
ダイスカットしたモッツアレラと同じサイズの
マイクロトマトが入っています
甘酸っぱくて美味
パンは天下のジョエル・ロブションの
「バゲット ア フェルマンタシオン ラント」。
ロブションのバゲットは種類が豊富ですが、
こちらはゆっくり発酵させて
小麦本来の「甘み」と「旨み」を追求したロブションのスペシャリテ。
噛めば噛むほど味わい深いこのパンは、何にでも合いますね
苔
~舌平目・ウニ・レタス~
舌平目のフライでウニを巻いたものを、
シャキシャキのレタスの上に載せた一品。
ウニが苦手な私用の特別メニューは・・・
なんとただのウニ抜きバージョン
まあウニは苦手だからただのウニ抜きで損をすることになっても
いただきたくはありませんが、
何か一手間加えてくれるのではと淡い期待を抱いていただけに
そこはかとなく寂寥感が漂った一品・・・(苦笑)
十分美味しいですが、ウニがないと、たぶん
お手ごろなビストロメニューとさして変わりないのでは
パンは先ほどのロブションのバゲットを。
それと並行して、
大阪のフール・ドゥ・アッシュの「ラ・トゥルトォ・ドゥ・ノワ」
くるみ入りはエキュレ特注品だそうです。
ライ麦パンの独特の酸味がありますが、
たっぷりのくるみで中和されて、
お料理と合わせても単体でもイケます
因みに、オリーブのパン以外は、
全てお替り自由とのことでした。
・・・が、お料理の量が多すぎてお替りする余裕なんてありません
生後10日
~仔鳩・その内蔵~
これは来栖氏こだわりの一品にして、
エキュレでしか食べられない一品です
通常鳩の出荷は生後28~40日らしいのですが、
来栖氏が食べたところ、28日と40日とでは全然味が違ったとか。
28日の方が臭みがなくて美味しかったのだそうです。
それならもっと若い鳩はどんな味なんだろう?
ということで無理を言って出荷してもらったのが生後10日の仔鳩。
羽が生えてくるくらいの状態で、
筋肉が発達していないので柔らかく、
通常の鳩だと内蔵の臭みが肉に移るらしいのですが、
生後10日だと全く臭みもなく、
一番美味しい状態なんだそうです。
特別に生後10日の状態で出荷してもらっているので、
当然他のお店では食べられない一品になります。
太い骨は食べられませんが、細いアバラは
軟骨のような柔らかさで、お肉と一緒に食べられます。
大きい方が胸肉で、
小さい方がもも肉。
備長炭で炭火焼にした香ばしい一品。
昔はジビエ料理は苦手というか、先入観から避けてましたが、
一流シェフが手掛ける完璧な火入れのジビエは
臭みもなく美味しいので今回も抵抗なく食べられました。
その中でも鳩は初挑戦でしたが、
確かにまったく臭みがなくて、
鳩と言われなければ「変わった鶏肉だな」くらいに思いそうな一品。
種類豊富なたっぷりお野菜も新鮮で美味しいです
鳩料理をもう一品。
先ほどは炭火焼で甘辛の和風テイストでしたが、
今度はフレンチの王道、パイ包み焼きを赤ワインソースで。
先ほどの鳩の内臓と、余ったお肉に松の実をまぶして
パテ?状にして、パイ包み焼きにしたものです。
鳩の内臓とは、聞くだけで臭みが想像されますが、
松の実とスパイスが効いて、こちらも臭みが全くなく、
濃厚な赤ワインソースとサクサクのパイ生地で
「美味しい」域まで昇華されていました
デザートに移る前に、
フロマージュもお出しできます、とのことでしたが、
お腹一杯だしここはそのままデザートタイムに突入します。
初恋
~白桃・フレッシュハーブ~
シェフが手掛けるデザートは、
ハーブのジュレ、桃のコンポート、ハーブのシャーベット
を合わせた甘酸っぱいひんやりデザート。
甘さと酸っぱさは4:6か3:7くらいの割合でしょうか。
ボス曰く「初恋ってこんなに甘いっけ?」らしいです(笑)
甘い桃が大好きな私ですが、
ハーブと合わせてすっきり甘さ控えめになった
こちらのデザートもなかなか美味しかったです
最後の来栖氏セレクションの
スウィーツプレートと最高級コーヒーは、
字数の都合で後編に続きます
こんなにパンばかり食べられないよ~~~
いくら美味しいとはいえ!
いやいやここもたくさん食べられる人じゃないと駄目そうだね。
北島亭と比べてどう?
パンも、どアップで撮影したので大きく見えるけど、実際には一般的なフレンチレストランでサーブされるより若干小さめのサイズだったし、とにかくお料理と相性がいいので食が進むの
お料理一皿のボリュームも若干控えめなので、全部のお皿がっつりの北島亭と比べたら食べやすい量じゃないかなと思います