ショルダーバッグにリングメモ のち ビール な雑記帳

空の下が好き。ちまちました生きものが好き。妄想できる時間が好き。それからそれから…

マリメッコ展。そしてよく歩きました

2017-02-12 | アート鑑賞

大胆でカラフル。シンプルでかわいい♪
フィンランドのデザインハウス「マリメッコ」
その展示会が渋谷Bunkamuraで12日まで開催されていて、チケットが2枚あったので、同居人びおごん氏と一緒に行ってきた。

場所と内容から若い人が多めと思いきや、いろんな世代の人がいて、やっぱり人気のあるブランドなんだね。

原画がものすごく大きかったことにびっくり。実物が見られてよかった。
布に描かれた模様は、自然をモチーフにしたものがほとんど。
下描きからファブリックデザインができあがるまでの工程はとても興味深く、また、思った以上にたくさんのデザイナーが携わっていたことも意外だった。
年代物のドレスの展示はどれもかわいくて、「着てみたい!」と思っちゃった。明らかに無理だけど(笑)
なんか、雑貨店にでも立ち寄ったノリで楽しんじゃったな。

マリメッコで活躍されていたデザイナーの中に、脇阪克二さんの名前を発見。
彼のテキスタイルが大好きな私だけど、このことは全然知らなかった。
作品を観ながらうずうずしてきて、この後、徒歩で青山にある和の布製品の店「SOU・SOU」へ向かうことに。
数年前に京都の本店でどっぷりハマってしまったこの店は、脇阪さんのデザインであふれているのだ。
展示会のせいで衝動買い熱は高めだったんだけど、この日は伊勢木綿のてぬぐい1点だけを購入。
次回の京都旅行まで、楽しみはとっておこうと決めました。

そのまま恵比寿まで歩き、昨年リニューアルされた東京写真美術館もちらっと覗いてきた。
もうアートで頭がパンパン。
しかも歩きすぎて足くたくた。
びおごん氏の歩数計によるとなんと2万歩以上!
でも、地元に戻り、初めて入った飲み処が大当たりだったので、疲れも吹っ飛びました。つくづく単純な頭と身体。


おもしろアートで土木を考える

2016-08-31 | アート鑑賞

東京ミッドタウン内の21_21DESIGN SIGHTで開催中の「土木展」
チケットが手に入ったので行ってきた。
なんと、館内は写真撮影オールOKでした!

これは渋谷駅の解体図。

駅周辺を透視化したもので、建物の構造と人々の流れが細かく描かれている。
何かの資料かと思いきや、そうではないとのこと。新宿駅と東京駅のもあった。
見ていて全然飽きなかったよ。

人孔(ひとあな)は、本物のマンホールに入れる体験型。
一緒に行った相方もヘルメットを被って記念撮影。顔は修正済み(笑)

砂を掘ったり山にしたりして、投影された等高線や水たまりを動かす作品。
これは、つい夢中になってしまった。

他にも、
昭和の工事映像に合わせて、工事現場の音で作ったラヴェルのボレロが流れる「土木オーケストラ」や、
迫力ある重機の写真の展示、食品サンプル集「ダムカレー」など、興味深いものばかりだった。


土木の発展とその技術を知ることができた企画展。
今の世の中、道路や鉄道、水道に電気にインターネットなど、あたりまえのようにインフラが整っている。
正直、自然を切り崩す作業などには、複雑な気持ちを抱くときもあるが、生活や災害への備えにつながる工事は必要なのも事実。
環境や歴史を考慮した土木の未来に期待したいね。


ウルトラマン50周年

2016-02-25 | アート鑑賞

横浜は日本大通にある、横浜情報文化センターへ。
この建物、旧館部分はアールデコふうで、古き横浜を感じさせます。
でも、この日の目的は、新館9階にある放送ライブラリーで開催されている「ウルトラマン 時を超える珠玉のストーリー展」なのだ。
同居人びおごん氏を誘って行ってきた。
うれしいことに入場無料!

放送開始から50年を記念した企画展。
初代ウルトラマン全39話を1話ずつ分けてコーナーにして、それぞれ登場した怪獣(カラダの一部分やミニチュアなどもあった)や、使われた小道具、再現ジオラマなどで紹介されている。

小さな上映会場もあって、私たちが入ったときは、ウルトラセブンの「狙われた街」をやっていた。
あの実相寺昭雄氏が監督した作品。メトロン星人が登場する話。


明らかにマニアなおとな向け展示なんだけど、マニアでなくとも結構楽しめる内容じゃないかなーと思う。

会場の最後のほうには、昭和のお茶の間セットなんかもあって、今とはちがうTVの良さをあらためて感じさせてくれたりもした。さすがは放送ライブラリーだね。

 

 

 

観終わった後は、雨で寒かったけど、みなとみらいまで歩いて移動。
時間は午後4時前。
軽いランチを11時過ぎに食べたきりだったので、さっさとビールタイムとする。
なかなかいいスペインバルにて。

串揚げがおいしかった♪(左から、カマンベール、海老、アボカド、豚玉葱、ズッキーニ)


同じ季節に「年暮る」を観る

2014-12-30 | アート鑑賞

2年ほど前に観たTV番組で、東山魁夷の「年暮る」という作品を知った。
いつか本物を観たいと思っていたのが叶ったよー。


没後15年記念 東山魁夷と日本の四季

山種美術館


魁夷の代表作と、彼の師匠や同窓生である画家たちによる展覧会。
皇居宮殿ゆかりの絵画などもある。

魁夷は、師匠や自分の作品に言葉を添えていて、その文面がわかりやすく温かく人柄が感じられた。

心惹かれるものがいっぱいあったんだよね。
中でも「満ち来る潮」という非常に大きな絵は、その正面に座って海を眺める感覚で鑑賞できておもしろかった。
光の加減や波しぶきがリアルで、しばらく見入ってしまったほど。

そして、会いたかった絵との対面! 「年暮る」である。
年の瀬の雪降る京都の町並み。静かな風景画なのに人々の生活の音や匂いがするような感じは、モノクロの日本映画のワンシーンみたいだった。うん、やっぱり好き。
連作「京洛四季」の1つで、昭和30年代後半に、交流のあった川端康成に「京都は、今、描いておいていただかないと京都ではなくなってしまいます」と言われて着手した中のいちばん最後の作品とのこと。
他の京都の風景画も、春夏秋冬でとても美しかった。
観られてほんとによかった。

山種美術館は、恵比寿駅から徒歩10分。わりと静かな通りにあった。
スッキリしたビルで、建物を見たとき「え?ここ?」という印象だったんだけど、地下にある広すぎない展示場は観やすくて気に入った。

ミュージアムで絵はがきなどを購入。お気に入りの「秋彩」(左)と「年暮る」


特撮の神様の展示会へ

2014-08-10 | アート鑑賞

東京・京都・大阪で開催されてきた展示会。
新聞販売店でチケットをgetし、ウルトラセブンが大好きな同居人びおごん氏と一緒に観てきた。

円谷英二 特撮の軌跡展
横浜高島屋ギャラリー


子ども時代に円谷プロの世界に心を奪われた世代にはたまらないだろうな。という内容だった。
会場には「ゴジラ」や「ウルトラマン」シリーズに関する特撮技術を始めとしたあれやこれやが並んでいて、
貴重な絵コンテや日誌があったり、実際に使われた小道具や怪獣たちにも会えたりする。

すごかったのは、ウルトラマンの「悪魔はふたたび」という回で放送された、戦いのシーンを再現した大ジオラマ。
当時のオリンピック会場(国立競技場)が舞台となっている。
裏まで見ることのできるセットになっていて、怪獣に破壊された競技場の精巧なつくりなどに見入ってしまった。
しかも「今年は実際の国立競技場も解体されるんだな」と思ったら、ちょっとしんみり…

短編のドキュメンタリー映画もおもしろかった。
1966年に放送されたものの抜粋らしく、内容は、円谷監督のプライベートを中心に構成されたものなのだが、
途中、怪獣2名(?)による円谷監督へのインタビューがあって、ここで監督が特撮への熱い想いを語るんだけど、これが妙にまじめで可笑しいのだ。
しかも顔のパーツのアップばかりで話が進んだりして、妙なのぞき見感があるんだよね。
演出したのが実相寺昭雄氏ということで大納得したんだけどさ。

そんなわけで、ほぼまちがいなく大人向けの展示会だった!(笑)
会場出口には、そんな大人たちのためのグッズ売り場が。
びおごん氏が「うーん…買わない。買わないよ」とブツブツ言いながら売り場をぐるぐる回っていたっけ。