満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

尾てい骨が…(スキー①)

2007-02-07 | 昔話のハチャメチャ
この季節になると痛むのが…
尾てい骨。。。。。。
ズーッと座っていて…立ち上がる時に痛い。
特に安くて硬いイス(つまり…会社のイス)に長時間座って居ると
スクっと立ち上がれない。

母の体内に居た時に確かに存在した「シッポ」も
「オギャー」っと生まれて来る時には退化し
骨だけが残っているのが「尾てい骨」なのですが
何に役立つ訳でもなく
そこにただアルだけの存在なクセに
コレを一度、痛めると…も~ウルサイくらいに
「オレ!尾てい骨!ねぇ、知ってる?オレ!尾てい骨」っと騒ぎ立てる。
うるさいったらありゃしない(笑)

痛めた原因は「スキー」

生まれも育ちも北海道は札幌市の私は
実家の目の前がスキー場っという立地条件にも恵まれて
「地元ガキンチョ暴走スキーヤー」として
滑るカッコーは悪いが、どんな急斜面でも
躊躇なくブッ飛びで滑り降りる、根性だけは人一倍の
「滑る暴走族」でした~(笑)

かたやダンナ様は…
私の実家の近所に住まい
目の前がスキー場っという立地条件にも同じく恵まれ
「地元貴公子爆走スキーヤー」として
滑るカッコーは見目麗しく、どんな急斜面でも
躊躇なく美しく滑り降り、将来はプロスキーヤーか~っとの噂も流れる
「滑る王子様」でした~(笑)

そんな二人が出逢い…恋いが育まれ…そして結婚。
縁あって移り住んだのが横浜市
二人一緒にスキーを楽しもうねっと思ったら…
「奥様は…スキーが…ヘタクソになっていたのです~」

てな訳で~
スキーの先生の資格をお持ちのダンナ様から
厳しいレッスンを受け…見事「昔の感」を取り戻しましたが…
以前の「滑る暴走族」が出来上がっただけ…でした。。。
傍らを見ますれば…「滑る王子様」が
何ともカッコー良く滑り降りる姿が…
我が身を振り返れば…地元ガキンチョスキーヤーが年を取っただけ…

そこで私は…ある日、意を決してダンナ様に訴えました!
「わたすも、美しく滑りたいだす!!」(いなかっぺ大将風)

それから…関東エリアはもとより…東北地方、北海道と
スキー場のある所、我が夫婦アリ!と言われる程
アチコチのスキー場を滑りまくり、
気が付けば「滑る暴走族」が「滑るお小姓」クラスにまで成長しました

さて、スキーには検定というモノがありますので…
1級取得を目指していた私は
コブ斜面の練習をしておりました
軽いジャンプとコブを美しく滑る!これが目標だったのですが…

その日は一週間前から続いていた大寒波も去り
大変暖かく快晴のスキー日和に恵まれました。
雪は硬くシマッており
シュプールを描く私の後ろには粉雪が舞い散り、
ポニーテールにした長い髪が後ろになびき~
ダイナミックかつ繊細な自分の滑りに「ウットリ~」していると…
目の前に検定練習用に作った小さなコブが見えました
数人が回りを囲んで見ています
「ヨッシャ~!ここで一丁カッコイイ所を見せようか~」
などと…思ったのが…運命の分かれ道!

大寒波の通り過ぎた後だったので…
コブは雪の塊ではなく、氷の塊だったのです…
氷の時は無理をせずに流す様に滑れば良かったのに…
カッコを付けようと思ったばっかりに…
思いっきり転び…氷のコブの頭に尻餅を付いてしまい
尾てい骨を亀裂骨折してしまいました~(ハハハハ)

そのシーズンのスキーは全てパ~

カッコを付けたり、見栄を張ろうとすると…
ろくな事はない。

結局、「滑る王子様」に憧れ「滑るお小姓」にまで登りつめ
意気揚々とスキー場に到着していた私の…帰りの姿は…
「滑る王子様」に手を引かれヨボヨボと歩く
「コケた魔法使いの老婆」でした~

この時期、尾てい骨が痛む度に
あの時の気恥ずかしさが蘇るのです~

あっ、ちなみに~
ウチのダンナ様はスキー場では王子様ですが~
サングラスとスキーウエアーを脱いだら…
日焼けした顔にサングラスの白い跡がクッキリと浮かぶ
メガネ猿でしたから~(ガハハハハ)

スキー②へ続く