満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

ジン・ジン・ジンギスカン!

2007-02-16 | 食い物のハチャメチャ


こちらが私の嫁入り道具の一つの
ジンギスカン鍋です~(笑)
注)今時、北海道人でもコレを使う人はマレです(笑)
18歳の一人暮らしを始めた頃に
ホットプレートを買う前にコレを買った…アホな私です…。
北海道ではコンビニにコレの簡易型が売っています
北海道人は全国展開だと思っていますが…
もちろん、北海道のコンビニのみです。
北海道人が外で焼き肉っと言えば「ジンギスカン」の事です
ちなみに…バーベキューと言えば串に肉が刺さっているアレだと思っています。



こちらが羊の肉を漬けこんだものです
昔は各家庭の味ってなモノがありましたが…
現在は漬け込んだ羊の肉が売っているので…
北海道人の殆どの家庭では買って来て焼くだけです
時々…買って来た漬け込み肉にリンゴのすり下ろしを少し付け足して
我が家の味っと出してくる北海道人の母が居ます(笑)
北海道人の母は何に対しても大雑把なので…
出来合いのモノに一手間加えて満足するパターンを愛しています
ですから…
この漬け込み肉もベースは「ベルのジンギスカンのたれ」に羊肉を入れ
リンゴ・ニンニク・玉葱のすり下ろしと赤ワイン少々を入れ
少し厚めの羊肉を漬け込んだモノです

良く、内地の人間に「羊はラムが美味いよね~」っと言われますが…
生後一年未満の臭みの無いラム肉よりも
二年以上のマトンの臭い肉の方が断然美味いだろうっと思うのだが…
説明しても解らないだろうな~っとメンドーになり
「うん。そうだね~」っとテキトーに返事をしてしまう北海道人が居ます。
それは…私です。

良く、内地のスーパーで売っているラム肉の薄切りを食べて
「ラムってマズイよね~」っと言う内地の人間に
極上厚切りラム肉を手に入れて食べさせている北海道人が居ます。
それは…私です。(何故?ムキになるのだろうか?)



こちらが完成品です。
回りに野菜をタップリと乗せて
センターに漬けた肉を乗せます
そうすると溝を通って漬けタレと肉汁が野菜にからみ
大変美味しいです。

良く、漬けていない肉をジンギスカン鍋で焼いて食べている
内地のジンギスカン屋さんに出会います
「コレは邪道だよね~」っと同郷のダンナ様に小声で言いますと…
「えっ?昔ウチで食べていたジンギスカンはコレだよ」っと言いました。
彼の父は横浜人で、彼の母は秋田人なので
こんな北海道人も居ます。
祖父母の代から北海道人の我が家とは食べ方が違います

色々な肉の部位や
色々な食べ方がある羊肉料理ですが
日本で羊肉を食べるようになった歴史は浅く、大正時代からです
始めて導入された羊の肉は食用ではなく羊毛用の羊で
年老いて痩せた硬い羊の肉を食べた為に
臭くてマズイとのイメージが付いた様です

ジンギスカンに至っては昭和7年頃に北海道の農村に
羊は毛を刈って肉も食えると普及されましたが
実際に一般市民がジンギスカンを食べ出したのは昭和20年代です
現在のジンギスカンのスタイルが確率したのは
創業が昭和31年の「松尾ジンギスカン」が始まりです。
それまで臭くて硬い羊の肉を
独特の鍋を使ってタレに漬け込み柔らかくし人気がでました

最近は食用の羊肉を輸入し肉も分厚く
臭みの少ない肉が出回り
タレに漬け込まなくても、しゃぶしゃぶにしても
十二分に美味しい肉が市場に出回る様になりました

羊肉は低カロリーで消化も良く
しかも、中性脂肪を落とす「カルニチン」が多く含まれていますので
子供からお年寄りまで体に優しいお肉です
未だ食した事の無い方は是非、一度ご賞味ください。

おいしい~よ(笑)

追記:幼少の頃より硬くて臭いジンギスカンを食べていた私は
   極上のラム肉よりも…少し出来損ないのマトンの肉が…
   好きです…