満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

バルバラ異界(全4巻)

2007-02-23 | 漫画紹介
 萩尾 望都作

公式ホームページはコチラからどうぞ~

萩尾 望都
あまりにも有名な漫画家さんなので
漫画を普段、読まない方でも知っている名前だと思います

昭和24年に福岡県大牟田市に生まれ
20歳で福岡のデザイン学校卒業後上京。
「竹宮惠子」と東京練馬区大泉で2年間の共同生活をします
この共同生活に
「ささやななえ」「山岸凉子」「山田ミネ子」
「佐藤史生」「坂田靖子」「故・花郁悠紀子」など
女性マンガ家さん達が大勢が出入りし
「大泉サロン」と呼ばれるようになりました

作品は多数ありますが…
有名なところでは
「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる」
「百億の夜と千億の昼」(原作・光瀬龍)かな?
これらは20代の頃の作品です

30歳代の作品になると
「訪問者」「メッシュ」「銀の三角」
「スター・レッド」(第11回星雲賞コミック部門を受賞)
「A-A'」「モザイク・ラセン」
「銀の三角」(第14回星雲賞コミック部門を受賞)
「半神」「エッグ・スタンド」「X+Y」「マージナル」
(私はこの時代の萩尾作品が大好きで~す)

40歳代の作品は
「ローマへの道」「ジュリエットの恋人」「感謝知らずの男」
「オオカミと三匹の子ブタ」「イグアナの娘」
「狂おしい月星」「あぶない丘の家」
「残酷な神が支配する」(第1回手塚治虫文化賞優秀賞を受賞)
「残酷な…」を52歳で連載終了し
この後…少し充電

50歳代の作品
充電後の久しぶりの作品が
「バルバラ異界」(日本SF大賞を受賞)なのです。
マンガで日本SF大賞を受賞したのは23年ぶりの快挙です
ちなみに23年前に受賞したマンガは
第4回日本SF大賞(83年)「大友克洋」「童夢」でした

他人の夢に入り込む事の出来る「渡会時夫」が、
7年間眠り続けている少女「青羽」の夢に
潜り込み見つけた謎の島「バルバラ」
夢にしてはあまりにもリアルで
そこに生活している全ての人たちが
現実の世界とも微妙にズレながらも
繋がっている

むしろ…
現実の世界が過去の世界で
「バルバラ」は人類の未来の到達点の様に感じられる
だが…確実に「バルバラ」は崩壊への道を歩む
果たして今、現在の未来が「バルバラ」だとしたら…
崩壊を回避できる術はあるのだろうか?

てな内容のお話です(笑)
だいたい私が作者の「生い立ち」の説明を入れる時は…
この本の内容が難しい時です(ハハハ)
じっくり説明すると…ネタバレになり~
あっさり説明すると…良く解らないっという
難解な書物の時は誤魔化す為に…(ハハハハ)←笑って誤魔化す
こんな感じでUPしちゃいます

マンガ好きな方は是非、お読み下さい
そうでもない方は、読まなくてよろしい(笑)

「バルバラ異界」はブログで知り合った
「夜」さんからお借りしました
ダンボール一杯のマンガをありがとうございます
「キャ~」っと嬉しい(?)悲鳴を連夜叫び続けております(笑)

夜、眠った後に夢で別の世界へ行けたなら…
人生が2倍になった様で…楽しいかもしれないです
でも…そのウチに…どちらの人生がホンモノなのか…
解らなくなるかもしれません
暖かく温暖で食い物が美味く、美形の若い兄ちゃんが沢山いる
そんな世界なら…行きた~い!(爆)

10代~30代前半まで同じ夢を見続けた事があります
夜の公園を歩いていると…
アールデコ調の東屋があります
凝った彫り物がある4本の柱を持ち
神殿作りの様な屋根
森が鬱蒼としていて…噴水があるらしき水音が響き
そこで大変キレイな女性が泣いています
声を掛けようと近寄ると夢から覚めます
その女の人の立ち位置やら
状況やらは毎回少しづつ違います…
あれは…私の「バルバラ」だったのでしょうか?