満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

西太后への拝謁

2007-03-15 | 会社のハチャメチャ
この日は西高東低の気圧配置により
関東地方は少し肌寒いものの、良く晴れた青空が何処までも続く
気持ちの良い一日であった。

この日の満天は、いつもの朝より早く4時30分から動き出していた
今日は週も始まったばかりの火曜日ではあるが
ダンナ様が休日出勤の振り替えを取得し、
な~んと!私を残してゴルフへ出かけると言うので…
何の足しにもならないのだが…お見送りの為に起きたのだ。

同じ、この日…
満天は本社大お局「西太后様」へ拝謁を賜らなければならない。
システム変更に伴い、そのレクチャーを
あろうことか…超パソコン音痴の「西太后様」より受けねばならないのだ!

数日前より夫婦二人の明暗は、ハッキリっと袂を別っていた。
ダンナ様は、この日を楽しみに「ウキウキ・ルンルン」とハシャギ
満天は、この日の永遠に来ない事を心より願い…暗くうなだれていたのである

5時にダンナ様がゴルフバックを軽々と背負い
満面の笑顔と軽やかな足音を残し出かけた後…
部屋に一人残された満天は背中に重石を背負いながら…
途方に暮れていたのであった~

何気に付けたTVの「今日の運勢」でも…
満天の星座「いて座」は…今日と言う日を暗示するかのように…
「最下位」…

全ての符号が怒涛の渦のごとく
満天を闇の世界へと引きずりこもうとしていたのである。。。。

さて…
実際に本社まで辿り着いた時には、既にボロボロ状態の満天ではあったが…
闇を振り払うには「明るさ」だけが効力を発揮するっとの一念から
きわめて明るく…そして…楽しげに振舞った
「おはようございま~す!」
まるで…新入社員の様に少し上ずった声ではあるが
一刀両断!よどんでうごめいていた闇を切り裂いた…が…
次の瞬間!目の前に佇んでいた御仁が振り返り笑顔を浮かべながら
「あら~おはよう」っと発した途端に…100メガトン級の闇に
満天は押しつぶされたのであった~
な・なんと…その振り返った御仁こそ…
本社大お局「西太后様」であったのだ~~~~~!

一瞬の早業により首に鎖を付けられた満天は
市中引き回しの目に合い…その後…西太后様のお席へ…
前回来た時は入り口付近に陣取っていたお席が
何故か奥まった窓際に…
知らぬ間に…窓際に追いやられていた西太后様の虚勢を張った
後ろ姿が何とも言えず…寂しげに見えた一瞬ではあった…

いざ…パソコンの前に座りログオン画面を開こうと
パスワードを入力しても…開かない…。。。。。。
(おいおい…ここからもう…ダメなのかよ~~~~)

「あら…おかしいわ~」っとか言いながらも
何度も入力するが…違うらしい…

パスワードを入力しシステムに入り込むまでの所要時間
「30分…」
入力の説明を聞きながら…チラリと時計を見ると
既に…11時30分を回っていた。。。。。
満天の手元には今日、この場で入力しなければならない伝票が
山となってある…これをサッサと片付けなければ…
昼飯前に帰れない…帰れないという事は…
「西太后様」との昼食会に参加せねばならなくなるのだ~~~!

そこへ…天の助けか「西太后様」に用事が入ったので
満天は「私の事は気にしないで下さい。」っと
「西太后様」を用事に向かわせ…その隙に…
ダッシュで伝票入力を済ませセッセと帰り支度を始めたのだ~!
時刻は12時ジャスト!

戻ってきた「西太后様」が…
「あら~もう入力終わったの?じゃお昼を一緒に食べましょう」
っと言う言葉を発し…ここで…満天は…
「あっ、はい!」っと元気よく答えていたのだった…
(12時に丁度仕事が終わったって…昼メシは誘われるわな~泣)

まぁ~以前と比べて何だか元気がなさそうな「西太后様」なので
少し話しを聞いても…害は無さそうだし…
何度かこの「甘さ」に足を掬われている満天であったが
勤めて明るく元気良く!振舞ってしまった…(疲れた~)

結局、本社を出たのは2時を回って居た
システムは旨く稼動せず…「西太后様」は十数回以上
システムを構築した業者に電話を掛けていた。。。。
チラリと聞いた話によると…これが…毎日の出来事らしい…。

さて…そのまま直帰したかったが…会社へ戻ると…
案の定、机は書類で埋まり…「ア然~」として佇んでいると
リトルミィがツツーっと近寄って来て
「満天ちゃん、やつれた顔してる~」っと笑って去って行きやがった…

精神的に疲れると…
速攻で肌がやつれるお年頃なのね~
西太后様もさぞや疲れる毎日を送っているのだろうナ~
「出来ない」「解らない」っと言う言葉を素直に言えない彼女に
若社長は、あえてシステムの構築を彼女に任せているらしい
成功しても…それで良し
失敗すれば…「西太后様」引退へ

そこまでされても…全てを理解しつつも
変わらぬ愛社精神と旧体制を愛し続ける姿勢には
ある意味、感服せざるをえない
変わりたいが…変われない。
そんな…国宝級に指定されてしまった悲しさを感じてしまった

だが…ここからが…本当の意味での
満天の試練が始まったのだった。。。

朝・昼・夕っと絶え間なく鳴り響く「西太后様」よりのお電話攻撃!
「ねぇ~ココ、どうだったかしら?」
ええ~~~??
だって…私はアナタに教えて頂いたのに~?
どうして、私がアナタに教える事が出来るって…???
勘弁して下さいヨ~~~

そして…その夜
風呂上りに体重計に乗ってみたらば…
な・何故か…
1キロ太ってましたから~

最悪の一日じゃった…