しつじ、相変わらず、ダンナサマの日記を盗み見ては、
その心中を察しております。
ダンナサマは、妹がまだ冬着を出してくれないことに
苛立っている様子。
何度も何度も頼めないし…みんな忙しいし…
そんな感じで、
「こんなときは家内がいたら便利なのに」
と結ばれていた。
…ガクリ。
言葉を選ばない方だから、
またひとを道具のようにおっしゃるが、
奥様は、最期までダンナサマに振り回されて、
別の人と結婚していたら、私は…と、
心を残されて逝かれました。18年前に。
そして、墓参りすら来てもらえず、
遠い地で眠っていらっしゃる。
ババア…もとい、彼女が嫁に来てくれていたら、
とかも考えたりするのでしょうか。
友人のお父様のお嫁さんに宛てたラブレターがあまりにも愛に溢れていたので、
つい哀しみを量りにかけてしまいました。
ダンナサマは奥様を愛していたのか。
子供の目にはとてもそうには映らなかったのです。
奥様のため息と涙しか見ていないのです。
でもね、
奥様は最期までダンナサマのことを心配しておられましたよ。
幸せだったとは云わなかったけど、
心配だと、苦労をかけられたと、
それでも、心配だから、そばにいてあげて欲しいと…。
私はとんでもないと逃げ出しましたが、
私も、妹も、
ALSという病に導かれて、
父の元に戻ってしまった。
そして、ますます手におえなくなったダンナサマのことで、
大変困惑しています。
でも。
今日は、お母様を介護している友人から、
おむつでの排泄介護のことを詳しく聞けて、
少し覚悟ができたような…
やるしかないのだと、
やって差し上げたいと、想ったのです。
そう、一人でね。
誰もあてにせず、
ヘルパーさんの力を借りながら。
なんとか、この壁を乗り越えたら。
…何か、判るような気がして。