クリント・イーストウッド監督、「硫黄島からの手紙」を観てきました。
今回は太平洋戦争時、最大の激戦となった硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた作品で前の「父親たちの星条旗」よりも期待は大きかったです。
お昼に行ったのですが、例によって館内は僕以外全て年配の方で埋め尽くされており、一種独特の雰囲気が漂っていました。
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映画は太平洋戦争末期から始まる。
人も物資も兵器も何もかも足らない、おまけに本土の味方からも見捨てられた硫黄島を落ちると分かっていながら1日でも長く死守しようとする日本兵。
対して圧倒的物量作戦で一気に片をつけようとするアメリカ軍。
まぁ最終的には日本兵の玉砕で終わるわけだが、興味深いのは一番上に立つ指揮官が「最後まで生き延びて敵と戦え」と命令するのに対してその下の上官が「自分の持ち場を逃げ出すくらいなら自害せよ」と逆の命令を下すところ。
これが事実だったかどうかは定かではないが内部で統制がまったくとれていない。
当然、生き延びようとする者、自害する者、投降しようとする者、いろいろと出てくるわけだがこういった極限状態に置かれた時、自分ならどういう選択をするだろうとふと考えてみる。
とても自害する勇気はありそうにない。
やはり敵に突っ込んでいって骸になるのだろうか。
いやこればっかりは実際その状態に置かれてみないと分からない。
しかしよくよく考えてみると、この映画は60年前を再現しているわけだが、今現在も世界のあちこちでこういった殺し合いが続いているわけで。
人類はこれだけの知能を持っているのになぜ殺し合うのか?
いや知能があるからこそ殺し合うのか?
そもそもなぜ人は人を殺そうとするのだろうか?
「戦争だから仕方ない」、そんな単純な理屈で割り切りたくはない。
この映画の中で、ある上官が負傷したアメリカ兵を助け、手当てをする場面が出てくる。
かと思えば、白旗を振って投降してきた日本兵をアメリカ兵が容赦なく撃ち殺す場面も出てくる。
決して、アメリカ贔屓の映画ではないと思った。
国と国の戦いとはいえ、結局は「個」に行き着く。
60億の人すべてがこの上官のような相手を労わる気持ちを持っていれば多少の争いごとは起きても殺し合いはなくなるであろう。
無理とわかっていてもそれを望まずにはいられない。
平和とは結局、「個」の集合体のうえに作られるものだから。
この映画を観て改めてそれを強く思った。
最後に、、、中村獅童が思ったよりちょい役、しかもしょぼキャラだったのが少し残念ではあるが・・
今回は太平洋戦争時、最大の激戦となった硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた作品で前の「父親たちの星条旗」よりも期待は大きかったです。
お昼に行ったのですが、例によって館内は僕以外全て年配の方で埋め尽くされており、一種独特の雰囲気が漂っていました。
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映画は太平洋戦争末期から始まる。
人も物資も兵器も何もかも足らない、おまけに本土の味方からも見捨てられた硫黄島を落ちると分かっていながら1日でも長く死守しようとする日本兵。
対して圧倒的物量作戦で一気に片をつけようとするアメリカ軍。
まぁ最終的には日本兵の玉砕で終わるわけだが、興味深いのは一番上に立つ指揮官が「最後まで生き延びて敵と戦え」と命令するのに対してその下の上官が「自分の持ち場を逃げ出すくらいなら自害せよ」と逆の命令を下すところ。
これが事実だったかどうかは定かではないが内部で統制がまったくとれていない。
当然、生き延びようとする者、自害する者、投降しようとする者、いろいろと出てくるわけだがこういった極限状態に置かれた時、自分ならどういう選択をするだろうとふと考えてみる。
とても自害する勇気はありそうにない。
やはり敵に突っ込んでいって骸になるのだろうか。
いやこればっかりは実際その状態に置かれてみないと分からない。
しかしよくよく考えてみると、この映画は60年前を再現しているわけだが、今現在も世界のあちこちでこういった殺し合いが続いているわけで。
人類はこれだけの知能を持っているのになぜ殺し合うのか?
いや知能があるからこそ殺し合うのか?
そもそもなぜ人は人を殺そうとするのだろうか?
「戦争だから仕方ない」、そんな単純な理屈で割り切りたくはない。
この映画の中で、ある上官が負傷したアメリカ兵を助け、手当てをする場面が出てくる。
かと思えば、白旗を振って投降してきた日本兵をアメリカ兵が容赦なく撃ち殺す場面も出てくる。
決して、アメリカ贔屓の映画ではないと思った。
国と国の戦いとはいえ、結局は「個」に行き着く。
60億の人すべてがこの上官のような相手を労わる気持ちを持っていれば多少の争いごとは起きても殺し合いはなくなるであろう。
無理とわかっていてもそれを望まずにはいられない。
平和とは結局、「個」の集合体のうえに作られるものだから。
この映画を観て改めてそれを強く思った。
最後に、、、中村獅童が思ったよりちょい役、しかもしょぼキャラだったのが少し残念ではあるが・・
だけど実際にあったこと。。。ちゃんと受け止めて知っておくべきことですよね・・・。
どぅやったら地球上から戦争をなくすことができるんやろう。。。
「聞けわだつみの声」と言う学徒動員の手記を学生時代に読んで、実際、どれだけ多くのの若者が、自身の将来を犠牲にして死んでいったかを知って、もうたまりませんでした。特攻隊出撃前夜の日記とかね。。涙、涙です(暴泣き)。だから、お国の為に命を犠牲に、散っていった兵隊さんたち、その家族の人たちの「悲しみ」には、いつも心の中で敬礼していたいです。そして受け継いだ命を大事にして。全ての英霊に感謝と黙祷を捧ぐ。
完全に戦争をなくすことは不可能かもしれへんねぇ。
地球の未来は瞳ちゃんにかかってるで(笑)
ベテラン勢を差し置いて一番良かったかも。
極限状態に置かれた人間がどういう行動をとるかは本人さえもよく分からないんじゃないのでしょうか。
そういう状態が当たり前になってしまう戦争は本当に恐いですね。
同じく全ての英霊に黙祷。。。
私の祖父はフィリピンに行って玉を受けて一度は帰って来ましたが傷が直ると再び召集されて行きました。
二度目はすぐに終戦を迎えて無事に帰って来ましたが終戦生き延びても耐えない苦労があったこといろいろ聞きましたが、私のおじがサンボウチョウをしてた時自衛隊をイラク戦争へ送った時に定年を迎えましたが、責任上?定年を過ぎても暫くいました。確か夏までいたかな→。自分の国を守るお国の為にではなく今は他国の為に命をかける自衛隊員たちはいったいどんな心境なんでしょうね。
また、それを指揮していく上の立場の思いは…昔戦争を経験した人が指揮する心境は…いろいろ考えてしまいます。
でもついその幸せが当たり前になっちゃって何も感じなくなりがちなんですけどね。
ぜひ彼と映画観に行ってくださいね。
自分は何もできないけど、映画も含め、過去の事実や現在の起こっていることから目を背けないことが大事なんでしょうね。
oneさんのおっしゃるとおり、人によって感じるものは違うと思うし、その時々感じたことをいつまでも大切にしていきたいですね。