「破天の剣」天野純希
群雄割拠の戦国時代。
勇猛無比で知られる薩摩、島津軍。
それを束ねるのが島津4兄弟。
長男で当主の‘名将’義久。
次男の‘猛将’義弘。
三男の‘智将’歳久。
そしてこの作品の主人公である四男の家久。
文武に優れた三人の兄と比べ、愚物とバカにされて育った家久。
しかし彼にはひとつだけ突出した才があった。
それは、信玄、謙信に勝るとも劣らない軍略の才であった。
戦に出ると敵の動きを読み切り、水を得た魚のように活躍する家久。
大友宗麟、龍造寺隆信といった名だたる大名と激戦を繰り広げ、‘軍神’とまで称されるようになった彼の前に天下人・秀吉が立ちはだかる。
稀代の天才軍略家・島津家久の波乱の生涯を描く傑作時代小説。