石原慎太郎が逝った。
忖度だらけの世の中で歯に衣着せぬ物言いで斬りまくる姿はかっこ良かった。
そんな彼が晩年のインタビューで「死」について語っていた。
曰く「来世なんてもんは信じていない。死んだらすべてなくなる。‘虚無’になる」と。
僕は小学校に上がったくらいから「死」について考えるようになっていた。
死んだらどうなるんだろ。
今考えてること思ってることはすべてなくなるのかな。
僕という存在は完全になくなってしまうのかな。
それとも魂は残りまた来世で新しい人生が始まるのか。
もちろん答えなんか出るはずもなく、当時はそんな言葉なんて知らなかったけれど石原さんのいう「虚無」になるのを想像して怖くなり途中で考えることをやめるの繰り返し。
で、それは今も変わってなくふとしたときに「虚無」になる想像をしてまた怖くなってしまう。
寂聴さんのように死生観を達観できるようになれば楽なんやろけど未熟な僕にはまだまだ無理かな。