安保法制 鳩山元首相の提言「国民の多くが『戦争が出来る国』になることを心配」
産経新聞8月12日19時24分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150812-00000559-san-pol
安全保障関連法案に反対するマスコミOB有志が発表した鳩山由紀夫元首相の提言の主な内容は次のとおり。
安倍首相、私も首相として大変に稚拙だったと反省する身ですので、 あなたに大きな顔をしてお説教をする立場ではないことをよく心得ています。ですが、せっかく機会をいただきましたので、 国のあるべき姿について私見を述べさせていただきます。
安倍首相、 あなたは昨年の総選挙で大勝利を収めました。勝ったのだから、 自分の思い通りの法律を創(つく)るのだと力んでおられるようです。私は2009 (平成21)年民主党が大勝利し政権交代直後に、最もやりたかったのは、 国家権力を強めるのではなく、一人ひとりの命を大切にする政治でした。
安倍首相、 あなたはなぜ今、 時代に逆行して国家権力を強めようとされるのでしょうか。
「国会運営は『国会は野党のためにある」の気持ちで」と竹下登元首相がいつも話されていたように、数を頼みに力で押し切るのではなく、野党や国民の声に耳を傾けることを心がけることが大切ではないでしょうか。今、 国民の多くが「戦争ができる国」になることを心配し ています。そして、安保法制の法案が今国会で成立することに反対しています。首相自身も「国民の理解が進んでいない」ことを認めておられますが、 「国民の理解が進んでいない」というより、 「国民の理解が進むほど反対が増える」と理解するべきでしょう。
なぜなら、首相の説明を伺(うかが) うほどに、 時代認識の誤りや矛盾に、 国民は気が付き始めているからです。首相はことあるごとに、「安保環境が大きく変わる中で」と枕詞(まくらことば)のように話されます。世界情勢が緊張感を増してきているかのように聞こえますし、 メディアもそのように報道します。首相は40~50年前の状況と比べておられるようですが、 その時代には米ソ冷戦が激化し、キューバ危機やベトナム戦争がありました。今よりはるかに物騒な時代でした。現在の米露が戦端を 開くことはあり得ませんし、米中も戦争はしません。あまり報道されませんでしたが、 昨年オバマ大統領が来日した際の記者会見で、 「小さな岩のことで中国と争うのは愚の骨頂」と諌(いさ)めた通りです。安保環境が悪化しているならまだしも、 その時よりはるかによくなっているにもかかわらず、 「戦争に参加するための法案」を、 なぜいまさら議論するのでしょうか。
首相は集団的自衛権をわかりやすく説明するつもりで、 アメリカ本国や離れが火事の時に日本が火消しをすることだと例示されましたが、火事と戦争はまるで違います。火事は消せば済みますが、戦争は協力すれば、敵が攻撃する可能性が生まれるからです。後方支援は直接的な武力行使ではないと言い張っても、敵は兵站を断つ戦略に出るのが鉄則ですから、真っ先に狙われます。逃げれば全滅でしょう。
また、首相はホルムズ海峡が封鎖されたら、日本に原油が来なくなる。だからホルムズ海峡に敷設された機雷の除去の手伝いをする必要性があると、 しばしば例として挙げますが、 これこそ時代認識の大きな誤りでしょう。首相は特定の国を想定していないと逃げていますが、 イランを念頭においておられることは明らかです。かつて私がイランを訪問した際、 国内から大きな非難を浴びましたが、 そのときに私がアフマディネジャド大統領に申し上げたのは、原子力の平和利用に徹するとしても理解されるには時間がかかるので、 日本を見習って辛抱強く対話路線で交渉してほしいということでした。その後、 イランは辛抱強く対話を続けてくれたと思います。そして漸(ようや) く6カ国との協議が最終合意にまで達しました。イランとアメリカやイスラエルとの間の不信感が完全に拭えたとは思いませんが、少なくともホルムズ海峡に機雷が敷設されるような環境ではまったく ないことだけは明白です。首相は適切な具体的な例が見つからないので、 このような例を挙げられたのだと推察いたしますが、具体的な例がないということは、法案に今日的な必要性がない証左でしょう。
首相、 そもそも集団的自衛権を限定的であれ行使できるようにするには、憲法改正が必要です。 どうしても行使するというのなら、憲法改正を堂々と行ってからです。国の安全保障の根本に関わる議論を変更するのですから、表玄関から正直に入らなければ、生涯禍根を残すでしよう。
ただ、私はアメリカに媚を売るような形で集団的自衛権を行使することには反対です。それはアメリカの決めた戦争に唯々諾々と参加せざるを得なくなることが明らかだからです。
また、 日米安保一体化の一環として、普天間飛行場の辺野古移設を強引に推し進めておられますが、 これ以上強行されると、沖縄の人々との間に流血の参事が起きかねません。 この件では、私が大きな責任を有していますし、辺野古に決めてしまったことを沖縄県民にお詫びいたします。
ただ、翁長(雄志)知事を筆頭に沖縄の皆さんは覚悟を決めておられます。辺野古では無理です。首相には民主主義を守っていただき、 あらゆる可能性を、沖縄を含めアメリカ政府と検討していただきたいと願います。少なくとも私が首相のときにはアメリカには柔軟なところがありました。柔軟でなかったのは、 むしろ日本の外務省と防衛省でした。北海道のある駐屯地では司令がすべての自衛隊員に遣書を書くこと を命じました。 こんな形で自衛隊員に苦しみを与えてよいと思われますか。
私は日本を「戦争のできる普通の国」にするのではなく、 隣人と平和で仲良く暮らすにはとうすれば良いかを真剣に模索する「戦争のできない珍しい国」にするべきと思います。私が首相のときに訴えました「東アジア共同体」構想を、 中国の習近平国家主席が唱え始めています。中国と韓国は自由貿易で結ばれていきます。アセアン(東南アジア諸国連合、 AS E AN)も今年中に経済共同体がつくられます。 日本こそ、 そして沖縄こそ、 その結節点として立ち上がる時を迎えているのではないでしょうか。
「戦争への国造り」から「平和への国造り」ヘ首相の英断を求めます。
私見…
元首相 VS 現首相…
華麗なる一族でもある 鳩山家…
鳩山家の華麗なる一族
VS
安倍家の華麗なる一族
鳩山元首相の
言っていることは正論です!
現役の時に 今みたいに話せていたら
違ったでしょうね…。
戦時中 日本はアメリカに
石油を止められたという
過去がありますよね
ホルムズ海峡に拘るのは
そのせいなのでしょうか?
大戦中の話しを知らなさそうな
安倍総理なのかもしれません…
一体…
どのような教育を
受けてきたのでしょうか?
不思議です!
きっと安倍総理は
誰が何を言おうと
聞く耳を持たないでしょうね。
だからこそ 安倍総理には
政治家をやめて頂いて
政界を引退してもらうことが
望ましいと言えるでしょう…
政治家をやめたら
メガホンをとるのでしょう?
やくざ映画を作るのでしょう?
だったら 一層のこと…
政治家をやめて映画作りに励めば
宜しいじゃないですか?
政治家をやめたら
やくざ映画を作るという話しも
ブラックジョークですか?(笑)
本当…
安倍総理には政治家を
引退して頂きたいものです!