総選挙めぐり菅総理をけん制 自民党内に波紋が…|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
自民党の総裁選と解散・総選挙の時期を巡り、公明党の山口代表が菅総理大臣を牽制(けんせい)しました。自民党内に波紋を広げそうです。
衆議院選挙の前哨戦となった都議選で自民党と公明党で過半数の議席を取れず、事実上の敗北との受け止めが大勢を占めている自民党。
自民党・野田幹事長代行:「(Q.執行部の責任論については、どう考えている?)責任論とかそういうことよりも、自らがやっぱり変わっていかないといけないということだと思います」
自民党内には菅総理や二階幹事長への不満がくすぶっています。
そんななか、連立政権のパートナー・公明党の山口代表は5日、9月末までに予定されている自民党の総裁選挙の後に解散・総選挙を行う選択肢もあるとの考えを示しました。
自民党の総裁選挙と衆議院の解散・総選挙、どちらを先に行うのかで大きく意味合いが違ってくると自民党関係者は話しています。
自民党関係者:「9月に衆議院を解散するのであれば、幹部はこのままでいくしかない。解散が10月や11月に後ろ倒しになれば、先に自民党の総裁選がくるから幹部の刷新はあり得る」
テレビ朝日政治部与党キャップ・河田実央記者:「今回の山口代表の発言は解散総選挙を先に行った後、総裁選を行いたいとする菅総理の戦略にある意味、待ったを掛けた格好です。自民党内には総裁選を先に行い、『トップや幹部の顔を代えた方がいい』という声も出ているので、そうした声を勢い付ける可能性があります」
山口代表の発言に自民党執行部は不快感をにじませました。
自民党・野田幹事長代行:「公明党の皆さんとは長らく政策のうえでも選挙のうえでも協力関係にございます。そういう意味では非常に親身に、ご心配頂いているものだと受け止めていますが、総裁選の在り方については、やっぱり自民党、自らが決していくものだと理解しています」