れっつ、すっぴん、トーク

照る日曇る日色々あるけれど、素直なすっぴんな気持ちで過ごしたい。お気軽にお立ち寄りくださいね。

惜しい人

2018-04-09 11:07:42 | Weblog
外は強風が吹き荒れています。
娘は冬のピーコートを引っ張り出して着て出勤しました。
何年も着ていなかったので新鮮な思いで見ました。

よく、夭逝という言葉を聞く。
これは年が若くて死ぬことだ。
童画家の茂田井武さんも夭逝された一人だろう。
昭和31年に48歳の若さで亡くなっている。

私が茂田井さんの作品に初めて触れたのは、神保町で700円くらいで購入した
(電気スケート)という絵本である。
ヘタウマと言ったら失礼かもしれないが、その素朴な画風の虜になった。
以来、(おさるのしゃしんや)(ねずみ花火)そして(茂田井武 思い出の名作絵本)など
買って何度も読み返している。

先日、図書館で茂田井さんの本を検索した。
そしたら、私がずっと読みたかった(茂田井武 画集 1946→1948)が書庫にあったので
出して来てもらって借りた。
図鑑と言ってもいい厚さでとても大きな本である。
付録の(三百六十五日の珍旅行)が特に読みたかった。
この画集、解説にもあるが、紙の質が良くない。
所々、文字がかすれている部分もある。
でも、隅から隅まで読んで、そして心ゆくまで眺めた。
大満足である。
定価20600円のこの画集。所蔵している図書館がすごいと思った。

出来れば、茂田井さんにはもっと長生きして欲しかった。
惜しい人を亡くしたと思う。

もう一人。
こちらは90歳で亡くなったのだが、漫画家の上田トシコさん。
姉はいまだに(ぼんこちゃん)という上田さんの漫画本を持っている。
上田さんの(フイチンさん)が欲しくてたまらない。
こちらはとても高いので手が出ない。

小説やエッセイも好きだが絵本や漫画も好き。
私の書棚は30年前の漫画から最近の小説まで仲良く並んでいる。
いろいろな思い出が詰まった本に値段を付けられたくなくて、中々手放せないでいる。

コメント (4)
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