小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

『オールタイム映画個人ベスト90』選出

2007-02-24 17:50:48 | 映画
風邪で苦しんでいた木曜。仕事もはかどらぬまま、ブログ映画レビューの一部を転載している「Yahoo Myムービー」をみていたところ、生涯1、2位、『気狂いピエロ』『ゴッドファーザー』だけになっていた「お気に入り作品」に何となく追加し始めたところ、熱っぽいからだとともにヒートアップし、ついフルの100のうち10を余して90作をいっぱいにしてしまいました。いや、これは楽しい作業です。

別にいわれたわけでもないのに「一監督一作品」のルールのもと、次々に追加していく。そう、『ミツバチのささやき』でも「ミツバチ」とだけ入力して検索すれば、あとはクリックするだけで次々に増えていく様子はほかにはない快適さでした。
セレクションは比較的ストレート。「ベタ」なんて言葉は使いません。木下恵介監督でいえば衝撃度なら『日本の悲劇』などが忘れられませんが、パワーとは背景とかを考えると『二十四の瞳』を選ばないわけにはいきません。でも、ポランスキーならアカデミーの『戦場のピアニスト』より『ローズマリーの赤ちゃん』『水の中のナイフ』『赤い航路』の方が全然いいよな、ってことでここはポランスキー以外に誰も描けないだろう『赤い航路』に決定、と、万事がこんな調子で、一時は50にしようと思っていたのがどんどん増えてあっという間に90近く。途中、抜けはないかと川本三郎氏の名編集『映画監督ベスト101』を取り出して、しまったダニエル・シュミットがないぞ、などと、本当に映画ファン至福の数時間でした。

こういう「ベスト~」は、われわれの世代では学生の時にそういうのが好きなやつが集まって酔っ払ったりすると紙に書いて熱中することはしばしば。そういう時には決まって、「あ、おめえベスト盤入れてる。反則」などと勝手なルールのもといちゃもんをつけたりするやつがいるのも定番でした。
何にも知らないくせに、それが何かであると感じてわけのわからぬことをいう。そういう時間は貴重ですが、よく考えると実はあまり進歩していないかも知れません。ただ、学生の頃は知らなかった映画人を何人か知っただけのことで。

途中、並び替えができないことに気づき、ベスト10にも入るルイ・マルの傑作、ブリジット・バルドーではベスト、ジャンヌ・モローにとっては異色の『ビバ! マリア』を90番目のために温存し、少し入れ替えながらも90をセレクト。まあ満足いったのですが、すぐにしまった、あれがないと気づいたのでひまをみて更新します。
それにしても、いつも塾で若いやつらに、これがどうだ、ああだといっているような、そんな時間はあまり役に立たないけれどかけがえのない時間。幸福です。
おっと、ねこどもは映画あんまりみないよな、やつらがTVに映っていてほっとけないのはサッカーで、別にボールじゃなく関係ないところ走ってても手近な選手の、なぜか頭にタッチして人間には迷惑です。

以前、塾でおばあさんにも若い女性にも見えるような、いわゆる「だまし絵」を見せてていて、気に入ったか中学生だったA君がいった「もう、こういうのないんですか」思い出し、こうなったら音楽でも、小説でも、ラーメンでも野球選手でも、じゃんじゃんリストつくってやると意気込んで探したけれどそんな都合のいいものはなし。おおそうだ、確かアマゾンにはその名も「リストマニア」というのがあった、あれやってるやつはこの楽しさを知っているのか、さてと……。

リストは(http://my.movies.yahoo.co.jp/fv/mv/profile-CILIuXSYYzx4mg--

(BGMは確かユニオンで500円くらいだった『ビバ! マリア』のサントラを探すも出てこず。やむなくトリュフォー作品集で、トリュフォーは泣けた『野性の少年』も捨てがたいが、映画史的意味、作風の斬新さから『突然炎のごとく』)

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2 コメント

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ベスト90 (mahoroba_77)
2007-11-11 22:22:14
goo映画から来ました。
Yahoo!のベスト90も見せていただきました。
「ビバ!マリア」の記事が嬉しくてコメントしました。
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ありがとうございます (カロンタンのエサやり人)
2007-11-13 13:05:53
コメントありがとうございます。はじめまして、なのですが、何度かレビューは拝読したことがあります。

mahoroba_77さんの「My Best」39作品。好きなのがたくさんありました(カッコは自身Yahooベストへの言及)。
バルドー以外では、『夜ごとの美女』『夜行列車』(http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/ca6b4abecd1b1ccc41b1d664a9c113a7)『黒猫・白猫』(待てよ、クリストリッツァ入れなかったか)『フェーム』『招かざる客』『モダンタイムス』『赤い靴』(これも入れたい)、『十二人の怒れる男』、トリュフォー各作品、ヒチコックはこの間、思い直して『見知らぬ乗客』から『知りすぎていた男』に替えたところでした。
『ビバ! マリア』は、みて「ワイルドプロット」という概念を考え出した作品。バルドーは思われているよりずっとコメディエンヌとして一流と思っています。ジェラール・フィリップも、
=参考:Mixiの別の方のところに書いたコメントです。……今年みた『恋愛睡眠のすすめ』というのもなかなかだったけど、夢関連で一番好きなのはルネ・クレールでジェラール・フィリップが実にいい『夜ごとの美女』(これはいいブログだ。後でコメントしよう。http://blog.goo.ne.jp/genji380413/e/7aa9ae09a418322ee4b8f6b6aa9d8789)。確か山田宏一がこの作品の紹介で書いていた誰かの引用、「どんなに不幸な現実を生きていたとしても、もし夢で幸福だとしたらその人は人生に勝利している」(不正確)を思い出します=

最近は身辺記事が精一杯で映画レビューから遠ざかっていました。みたばかりのでなく、旧作のも考えているのですがなかなかです。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
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