算額(その1560)
六十一 岩手県花泉町金沢 大門神社・大門観世音菩薩 慶応元年(1865)
山村善夫:現存 岩手の算額,昭和52年1月30日,熊谷印刷,盛岡市.
http://www.wasan.jp/yamamura/yamamura.html
今有如図 03051
https://w.atwiki.jp/sangaku/pages/290.html
キーワード:球4個,3次元
#Julia, #SymPy, #算額, #和算
台の上に甲球 1 個,乙球 2 個,丙球 1 個が載っている。甲球,乙球の直径が 180 寸,72寸,及び「高さ」が 144 寸のとき,丙球の直径はいかほどか。
山村は,問に「甲球一ケ乙球二個載丙球一ケ」と書かれているのに,「乙球 1 個,丙球 2 個」を描くという凡ミスを犯している。術を解説しているがオウム返しであり,乙球と丙球の大きさの逆転にも気づいていない。
これは,「算額(その1515)」の「八十三 保呂羽神社」の算額で,「乙球の直径及び「高」が与えられたとき」であるものが,それぞれの数値が具体的に与えられているだけである。
算額(その1515)の一般解に,数値を代入するだけでよい。
res[1](r1 => 180/2, r2 => 72/2, h => 144).evalf() |> println
res[2](r1 => 180/2, r2 => 72/2, h => 144) |> println
res[3](r1 => 180/2, r2 => 72/2, h => 144) |> println
res[4](r1 => 180/2, r2 => 72/2, h => 144).evalf() |> println
42.5000000000000
108.000000000000
132.000000000000
101.500000000000
丙球の直径は 2 * 42.5 = 85 寸である。