算額(その856)改訂版
算額(その856)は依拠した図が不正確なものであったので,改訂版を書くことになった
二十二 岩手県一関市瑞山 駒形根神社 明治41年(1908)
山村善夫:現存 岩手の算額,昭和52年1月30日,熊谷印刷,盛岡市.
http://www.wasan.jp/yamamura/yamamura.html
今有如図 03091
https://w.atwiki.jp/sangaku/pages/306.html
キーワード:円9個,外円
#Julia, #SymPy, #算額, #和算
外円内に大円 2 個,小円 6 個が入っている。外円の直径が 10 寸のとき,小円の直径を得る術を問う。
「今有如図」では,上下の 3 連の小円の中心は水平線に載っている。山村の解説図にはそれを伺わせる図があるが,積極的に水平線上にあるとは描いておらず,筆写はむしろ「3 個の小円は外円に内接しているのではないか」と疑ったわけである。
水平線上にあるとなれば話は別だ。解も簡単なものになる。術とも一致する。
外円の半径と中心座標を R, (0, 0)
大円の半径と中心座標を r1, (r1, 0)
小円の半径と中心座標を r2, (0, R - r2), (x2, y2)
とおき,以下の連立方程式を解く。
include("julia-source.txt");
using SymPy
@syms R, r1, r2, x2, y2
r1 = R/2
x2 = 2r2 # 中心が水平線上にあるとすればこれが成り立つ
eq1 = x2^2 + y2^2 - (R - r2)^2
eq2 = (r1 - x2)^2 + y2^2 - (r1 + r2)^2
res = solve([eq1, eq2], (r2, y2))[2] # 2 of 2
(R/5, 2*sqrt(3)*R/5)
小円の直径は外円の直径の 1/5 である。
外円の直径が 10 寸のとき,小円の直径は 2 寸である。
function draw(R, more=false)
pyplot(size=(500, 500), showaxis=true, grid=false, aspectratio=1, label="", fontfamily="IPAMincho")
R = 10/2
r1 = R/2
(r2, y2) = R.*(1/5, 2√3/5)
plot()
circle(0, 0, R)
circle2(r1, 0, r1, :blue)
circle22(0, y2, r2, :magenta)
circle4(2r2, y2, r2, :magenta)
if more
delta = (fontheight = (ylims()[2]- ylims()[1]) / 500 * 10 * 2) /3 # size[2] * fontsize * 2
hline!([0], color=:gray80, lw=0.5)
vline!([0], color=:gray80, lw=0.5)
point(R, 0, " R", :red, :left, :bottom, delta=delta/2)
point(r1, 0, "大円:r1,(r1,0)", :blue, :center, delta=-delta/2)
point(0, y2, "小円:r2\n(0,y2)", :magenta, :center, delta=-delta/2)
point(2r2, y2, "小円:r2\n(2r2,y2)", :magenta, :center, delta=-delta/2)
end
end;
draw(10/2, true)
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