本の内容は敢えて書かない。
私の闘病はたかが四年だ。
で、あるとき、
全能感のように感覚や臭覚が鋭くなり
寝たきりとなり
天井の壁をぼんやり眺めるだけの日々を送った。
生まれると同時に設計されている。
私は主治医に尋ねる。
なにが?といった白々しさは
嘘をごまかす時の癖だ。
主治医もわかっていた。
どんなに軽い病気でも死ぬ運命と
私のように「医療の限界だ」といわれても
しぶとく生き抜ける差異は
行いではなく細胞のエネルギーに所以することを。
私はおそらく五年で闘病を明けるだろう。
ある人は酷似症状で七年とみている。
が、どんな名医に手術をほどこされても
双方の利害や目論みが一致するに過ぎない。
利害とは治せると疑わない医師、
治ると信じる患者、
目論みはそれが医療の本質であるという答えだ。
無痛。
しばらくご無沙汰した感覚だ。
無痛。
それを心まで欲していたとは…
私の闘病はたかが四年だ。
で、あるとき、
全能感のように感覚や臭覚が鋭くなり
寝たきりとなり
天井の壁をぼんやり眺めるだけの日々を送った。
生まれると同時に設計されている。
私は主治医に尋ねる。
なにが?といった白々しさは
嘘をごまかす時の癖だ。
主治医もわかっていた。
どんなに軽い病気でも死ぬ運命と
私のように「医療の限界だ」といわれても
しぶとく生き抜ける差異は
行いではなく細胞のエネルギーに所以することを。
私はおそらく五年で闘病を明けるだろう。
ある人は酷似症状で七年とみている。
が、どんな名医に手術をほどこされても
双方の利害や目論みが一致するに過ぎない。
利害とは治せると疑わない医師、
治ると信じる患者、
目論みはそれが医療の本質であるという答えだ。
無痛。
しばらくご無沙汰した感覚だ。
無痛。
それを心まで欲していたとは…