風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

15年越しの恋

2008年11月16日 19時21分55秒 | エッセイ、随筆、小説





私たちお互いに好きなのに
なぜ次のステップに進まないのかしら?
と、なぜか話が政治から急激に道を逸れて恋に発展した。

僕は・・・と彼は言う。
あの日、君は別の男とクラブに来ていたから・・・と。
それがショックなのだろうとはわかっていたものの、
私はその男とも、彼とも、誰とも当時付き合ってはいない。

だからなに?と言った。
強気で嫌な、あたしという女。

そうだね、なぜ、次のステップに進めないのかといえば、
君をもう二度と手放したくないと思うからじゃないか・・・・と彼は答えた。

なんてロマンチックな男なの?
だから私は彼にずっと恋をしている。

15年越しの恋を思う。
ちょっと涙がこぼれた。
会いたい。
彼に、ニューヨークに、すべてに再び出会いたい。
そして、ぎゅっと抱きしめてもらって、少女のように背伸びして、
抱きしめてもらいたい。