つい一時間程前、買物にでかけたときのこと。
大型スーパーの前で選挙立候補者が雄弁している光景が目に飛び込んできた。
消費税10%反対、安心できる医療の実現、使い捨て雇用への取組み等、
私が交通事故に遭ったことで、直面した問題がマニフェストの焦点にあげられていた。
行政とも改革に向けた協議を繰り返しているが、
当事者でなければわからないことがある。
いいや、当事者になってからしかわからないことへの取組みこそ、
本当の意味での安心や無駄な予算削減への一歩だと思うのだが、
さまざまな事情や利権や営利が交差した社会という枠組みの中では、
理想と現実との間で、やきもきさせられる厳しさもある。
医療者側の視点とともに、患者側のそれも必要になるだろう。
医療は利益をあげることが前提となった今、ほぼサービス業に近い部分が多々ある。
受診拒否(救急搬送時ばかりを指しているわけではない)なども実際に体験してきた私は、
医療に関与すればするだけ患者も病気も減少することはないだろうとみている。
当然のことながら、処方薬も増え続けていく経緯を辿っている現実もある。
各党のマニフェストにどれほどの現実味があるのだろう・・・と斜に構えた見方しかできないのは、
発言の無責任さに加え、医療難民が置かれる現状がまだおわかりいただけないためだろうと思う。