大蛇…

タロウ少年が卵を投げたのと ほぼ同時に 向こう側に見える山の中腹で砂煙がたった。

そして砂煙の中から一匹の白い大蛇が姿を現した。
こちらを ジッと睨んだあと 突然すごいスピードて近づいてきた！

卵を投げる…

五分程待つと 風がぴたっとやんだ。

すると タロウ少年は 先ほど拝借した卵をポケットから取り出し 闇夜に向かって投げつけた……

風がやむのを待つ…

小屋の上に登った。

登ったあとに気づいたが どうやらこの小屋は 崖の上に立っているようだ。
下にサウスタウン７丁目の夜景が一望できた。

静かな町並みに パーティーのラッパの演奏だけが鳴り響いていた。やはり まだ遠くに聞こえる。


タロウ少年は じっとしている。

タロウ「風がやむのを待ちます…もう少し 待ってくださいね！」

わたし達は 静かに風がやむのを待った。

屋根に登る…

わたし達も タロウ少年の後に続き 小屋の上に登った。

木製のハシゴは 一段一段上がる度に ギシッギシと音がして今にも折れてしまいそう。
この高さから落ちてしまったら大変なことになる…慎重に 慎重に上がった。

先に上がった皆が見えてきた。紳士とタロウ少年が何やら話している。
どうやら この屋根で何かするようだ…