主催者…

わたしが中に入ると 主催者が気づいたようで ふり返った。

あぐ「長旅お疲れ様です。唐突に始まった長旅に 驚いたことでしょう？

あらためて…ようこそ 我が家へ！
……といっても 今日までの我が家なんですけどね 笑」

城内の奥にある部屋のはずだが なぜか主催者（ブログ管理人）の東京の部屋にいた。

あぐ「実はこの一ヶ月間 引越しの準備に追われ 忙しくしてました。

どうにかこうにか部屋を片づけ、先程 業者さんが部屋の荷物を運んでいってくれたとこです

ちょうど このブログの節目の時期なので 三年目は 新天地から再開しようと 今回の企画を考えました。まぁ 飽きやすい性格なので 途中挫折しかけましたが…何とかここまで描ききりました 笑」

何もない部屋…

扉を開けると そこは何もない狭い部屋だった。

正面には 窓の向こうを見つめる男性……主催者がいた。

扉の前…

扉の前まできた。

主催者は会場に現れず こんな奥の部屋で何をやっているのだろう…鉄でできた重い扉をあけると 明るい部屋の光がさした。

奥へ奥へ…

ピエロとともに建物の奥へ奥へと進む。ロープから下りたあとは ひたすら歩いた…

ピエロ「この暗い通路を真っ直ぐいったとこだよ。

ほら 見えるかい？

突き当たりに 一ヶ所だけランプがついてるだろ？
その部屋がそうさ。

そこに主催者がいるはずさ。僕は次のショーの準備があるから ここで失礼するよ」

そういって ピエロは暗闇の中に消えていった…

ピエロの手にひかれ…

ピエロの曲芸が終わった。
観衆は盛大な拍手で 彼を見送る。
彼は大きなズボンのポケットから 一本のロープを取り出し 先を柱に向かい投げつけた。

ピエロは うまく柱に巻き付けたロープを使い 観衆たちの輪をピョンと飛び越えると そのまま こちらに向かって飛んできた…

わたしの上空を飛び越えようとした時 ピエロがわたしに話しかけてきた。

ピエロ「主催者の あぐさんが あなたを呼んでいますよ…さぁ こちらです！」

そういうと ピエロはわたしの手をひき そのまま持ち上げた。

それを見た観衆から「わー！」という声援があがった。まだ 曲芸の続きと思ったのだろう…だが ピエロとわたしは観衆へ振り向くことなく 会場の奥へ姿を消した。