嫁さんが寝てる間に家を脱け出して散歩にでも出かけようかと企んでいると…
突然 電話ガ鳴リ、義母カラ招集命令ガ発令サレタ。
「今日は天気がいいから 追肥しようと思うんだけど…空いてるかい?」
上官ノ命令ハ絶対デアルカラ フタツ返事デOKシ、作業服ニ着替エ実家ニ向カッタ。
“追肥”というのは 田植えの前に撒いた肥料がきれたので 追加するように肥料をまく事で 専用の重い機械を背中に担ぎ、エンジン全開で肥料を撒き散らしながら、ぬかるんだ田んぼの中に入る作業のこと。
結構 大変な作業なので 男の…そして若い人間でないと、なかなかきびしい。
久しぶりに田んぼに行くと水がきられていて、背丈が伸びたが少し黄味がかった稲がサラサラ風にゆられていた。
若干だが元気がないように見える。その事を義父にいうと…
「実は数日前から稲をだましているんだよ」と言われた。
何でも一度 肥料と水をきらせる事で 稲を少しだけ弱らせる。そうすると稲は自分の寿命を感じとり、十分な子孫を残そうとたくさんの実をつけようとする。それを見計らいながら 水と肥料を与える。するとその栄養分は稲の成長ではなく 実の方へ行き渡るという事らしい。
なるほどなと思いながら作業を続ける。
ただ作業するのではなく、そういった細かいトコまで理解しながら作業してると こりゃまた楽しいもんだ。
日暮れ近くまで作業し、家に戻る途中…ぬかるんだ畦道に軽トラックのタイヤが空回りし、動かなくなった。僕が車外に出て後ろに回り お尻を押すと、ゆっくりゆっくりだが前に進み、なんとか畦道を出ることができた。
一日の最後まで大変だったが 振り返ると楽しかったな(笑)
突然 電話ガ鳴リ、義母カラ招集命令ガ発令サレタ。
「今日は天気がいいから 追肥しようと思うんだけど…空いてるかい?」
上官ノ命令ハ絶対デアルカラ フタツ返事デOKシ、作業服ニ着替エ実家ニ向カッタ。
“追肥”というのは 田植えの前に撒いた肥料がきれたので 追加するように肥料をまく事で 専用の重い機械を背中に担ぎ、エンジン全開で肥料を撒き散らしながら、ぬかるんだ田んぼの中に入る作業のこと。
結構 大変な作業なので 男の…そして若い人間でないと、なかなかきびしい。
久しぶりに田んぼに行くと水がきられていて、背丈が伸びたが少し黄味がかった稲がサラサラ風にゆられていた。
若干だが元気がないように見える。その事を義父にいうと…
「実は数日前から稲をだましているんだよ」と言われた。
何でも一度 肥料と水をきらせる事で 稲を少しだけ弱らせる。そうすると稲は自分の寿命を感じとり、十分な子孫を残そうとたくさんの実をつけようとする。それを見計らいながら 水と肥料を与える。するとその栄養分は稲の成長ではなく 実の方へ行き渡るという事らしい。
なるほどなと思いながら作業を続ける。
ただ作業するのではなく、そういった細かいトコまで理解しながら作業してると こりゃまた楽しいもんだ。
日暮れ近くまで作業し、家に戻る途中…ぬかるんだ畦道に軽トラックのタイヤが空回りし、動かなくなった。僕が車外に出て後ろに回り お尻を押すと、ゆっくりゆっくりだが前に進み、なんとか畦道を出ることができた。
一日の最後まで大変だったが 振り返ると楽しかったな(笑)