会話がないまま 数分が過ぎた。
三人は全く問いかけに答えないし、その間 シーサーはさらに遠くへと走り去っただろうから…追うのを諦め、引き返そうと思った瞬間 三人のうちの一人が仲間に囁くように声をかけた。
「お前 つけられたのか?」
すると仲間は それよりも小さな声で…
「そうみたい…」
と答えた。
そして こちらを険しい目つきでじっと見つめてきた。
私はたじろぎ、慌てて視線を下方へとそらした。
ん?
おかしな事に気がついた。外灯の光を受け、のびる三人の影が いずれも人の形をしていない。
…まぎれもなく シーサーの形をしている!
(つづく)
三人は全く問いかけに答えないし、その間 シーサーはさらに遠くへと走り去っただろうから…追うのを諦め、引き返そうと思った瞬間 三人のうちの一人が仲間に囁くように声をかけた。
「お前 つけられたのか?」
すると仲間は それよりも小さな声で…
「そうみたい…」
と答えた。
そして こちらを険しい目つきでじっと見つめてきた。
私はたじろぎ、慌てて視線を下方へとそらした。
ん?
おかしな事に気がついた。外灯の光を受け、のびる三人の影が いずれも人の形をしていない。
…まぎれもなく シーサーの形をしている!
(つづく)