店の扉を開けると 奥の定位置に二十年来の常連であるという与那嶺さんがすでに出来上がっていた。
その後方には いつものように赤土で作られたシーサーが座っていた。
「シーサーは無事だったようだ」
よく考えると 何十年と店に置かれたままの、この薄汚れたシーサーをわざわざ盗む人間なんて まずいない。
余計な心配をした自分をバカらしく思い、照れ隠しに泡盛を一気飲みした…
一度 飲み始めるとなかなか止めることができず、与那嶺さんと店のおばちゃんとで夜遅くまで深酒してしまった…
(つづく)
その後方には いつものように赤土で作られたシーサーが座っていた。
「シーサーは無事だったようだ」
よく考えると 何十年と店に置かれたままの、この薄汚れたシーサーをわざわざ盗む人間なんて まずいない。
余計な心配をした自分をバカらしく思い、照れ隠しに泡盛を一気飲みした…
一度 飲み始めるとなかなか止めることができず、与那嶺さんと店のおばちゃんとで夜遅くまで深酒してしまった…
(つづく)