(つづき)
クローゼット兼書斎の扉の前に立つ娘は 両手を上げて抱っこをせがむポーズをとった。
「なんだ?おむつを変えて欲しいのか?」
娘を抱えあげて“おまる”に座らせてみるが一向に用を足す気配はなく、娘は手足をばたつかせて嫌がっている。
どうやら要求は他にあるようだ。
再び抱えあげると、娘は「うー!うー!」と声をあげながら窓の方を指差した。
「ん?…暑いから窓をあけろという事か?」
嫁さんが寝てるそばを、娘を抱き上げたまま窓辺に近寄り、そっとカーテンを開けた。
すると娘が「いー!いー!」と声をあげて窓の外を指差した。
「ん?何かいる?…」
娘が指差す方を よくよく目をこらして見てみると、暗闇のなかを うちの飼い猫である“クロとトラ”が揃って家の外へと出て行くところであった…。
(つづく)
クローゼット兼書斎の扉の前に立つ娘は 両手を上げて抱っこをせがむポーズをとった。
「なんだ?おむつを変えて欲しいのか?」
娘を抱えあげて“おまる”に座らせてみるが一向に用を足す気配はなく、娘は手足をばたつかせて嫌がっている。
どうやら要求は他にあるようだ。
再び抱えあげると、娘は「うー!うー!」と声をあげながら窓の方を指差した。
「ん?…暑いから窓をあけろという事か?」
嫁さんが寝てるそばを、娘を抱き上げたまま窓辺に近寄り、そっとカーテンを開けた。
すると娘が「いー!いー!」と声をあげて窓の外を指差した。
「ん?何かいる?…」
娘が指差す方を よくよく目をこらして見てみると、暗闇のなかを うちの飼い猫である“クロとトラ”が揃って家の外へと出て行くところであった…。
(つづく)