いつもちょっと気になるコラムで以前ちょっと触れられた作家の本を一冊借りてみた。名字が私のに少し近い。
茗荷谷の猫。短編を二、三めくるうちにそれぞれの話が相関図を描くことが見えてくる。その素材と配置の巧みさに、何か作家の臭いが絡み、面倒くさい思いが些か掠める。途中まで。
時折映画をイメージさせるのは、それぞれが確かな出しゃばらぬ書き割りのように輪郭を映す建物のためかと思ってみる。だれかそこにいたかもしれないいないのかもしれない。
茗荷谷の猫。短編を二、三めくるうちにそれぞれの話が相関図を描くことが見えてくる。その素材と配置の巧みさに、何か作家の臭いが絡み、面倒くさい思いが些か掠める。途中まで。
時折映画をイメージさせるのは、それぞれが確かな出しゃばらぬ書き割りのように輪郭を映す建物のためかと思ってみる。だれかそこにいたかもしれないいないのかもしれない。