また同じ映画館に行って壁のコピーで、テリー・ギリアムがスピちゃんとバートンを笑うのを読んだ。私はわからないので笑いはしないけれど、とりあえず私だけが問題ってんではないんだなとほっとしたような。スピちゃんは誘われてももう見ないし、ジョニー・デップは好きだけどカビリアン前作では幾度か寝ちゃった私なので。
チラシは「カポーティー」と「さくらん」と「男はソレを我慢できない」。最後のは、出演者の顔を見るだけでも。プラス、最初の20分で我慢が切れてチャンネルをかえてしまった「下北サンデーズ」が惜しくて、エゴの仇はイドで討つ→意味ありません。
「インサイド・マン」本編前の予告の中に「ダ・ヴィンチ・コード」があった。翻訳本は近所のセンスのいい人たちがおもしろそうに言っていたので図書館から借りた。あれやこれやとすごいのかもしれなくて、本の苦手な私にも映画みたいに読めたけれど何だかつまらなかった。その本が映画になってもね。
主義主張のある、しかし大見得切らないふうの作品にはなにかほっとする。スパイク・リーは久しぶりなので気持ちに保険をかけていたが、イントロでうれしくなった。さか立ちしても自分自身に主義主張もセンスもないから、映画にも報道(どっから出てきた)にもセンスが欲しいよねなどと思った。臭くなりそうなきわでの外し方がうまい。クセのある濃い色が役者の強いアクをこそ鎔かして色を深める。お祭りにはならないけれど。